PR

【技術視点】ビットコインのマイニングってもう儲からないの?2025年の現状と限界

スポンサーリンク
  1. はじめに|「マイニング=儲かる」は過去の話?
  2. 第1章|ビットコインのマイニングって何をしてるの?
    1. 「取引の記録」をブロックにまとめる作業
    2. マイニングの報酬はどこからくるの?
    3. 半減期と難易度のダブルパンチ
    4. マイニング=「電気代と計算競争の勝負」
  3. 第2章|2025年のマイニング環境はどうなってる?
    1. ① マイニング報酬はすでに半減済み
    2. ② 採掘難易度(ハッシュレート)は過去最高水準
    3. ③ 機材コストと電気代が収益を圧迫
    4. ④ それでも“勝ち組”はいる
  4. 第3章|個人マイナーは本当に儲からないのか?
    1. 日本の電気代では“ほぼ確実に赤字”
    2. 法人レベルなら“可能性は残る”
    3. “儲かってる人”と“損してる人”の差はどこにある?
  5. 第4章|儲からないと言われる理由と、それでも残る可能性
    1. 儲からないと言われる理由①:機材コストが高すぎる
    2. 儲からない理由②:競争が激化しすぎている
    3. 儲からない理由③:報酬は減り続ける運命
    4. それでも可能性が残っている理由
      1. 🔹 ① マイニングは「BTCネットワークの命綱」
      2. 🔹 ② 再生可能エネルギーとの相性が良い
      3. 🔹 ③ 地方自治体や企業が“副業”として活用し始めている
  6. 第5章|ビットコインマイニングの“限界”とは?【技術視点で整理】
    1. 限界①:ブロック報酬の“ゼロ化”が確定している
    2. 限界②:エネルギー効率と環境負荷の問題
    3. 限界③:機材の進化スピードが鈍化している
    4. 限界④:分散化が崩れつつある
  7. 補足:PoWからPoSへの移行はある?
  8. 第6章|僕が今からマイニングを始めるとしたら【現実的アドバイス】
    1. ① まず“儲け目的”ではやらない
    2. ② 中古マシンで“ローコスト導入”を狙う
    3. ③ 電気代が安くなる工夫をする
    4. ④ “採掘よりも投資”を選ぶ判断もアリ
  9. まとめ|BTCマイニングは“終わり”じゃない。でも“誰でも儲かる”時代はもう終わった。
  10. あわせて読みたい

はじめに|「マイニング=儲かる」は過去の話?

「マイニングって、昔は儲かったって聞いたけど、今も稼げるの?」

──僕がビットコインに興味を持ったとき、最初に気になったのがこの疑問だった。

SNSでは「電気代が高すぎて赤字」「個人じゃもう無理」なんて声も多くて、
正直、「じゃあ、マイニングってもう終わったのか?」って思ってた。

でも調べていくと、確かに“昔みたいにラクに儲かる”わけじゃないけど、
今でも法人レベル・海外拠点・スケール戦略で収益を出しているプレイヤーは確実にいる。

この記事では、「2025年の今、ビットコインのマイニングは本当に儲からないのか?」というテーマについて、

  • マイニングの基本仕組み
  • 電気代や機材コストの現状
  • 個人と法人の損益シミュレーション
  • マイニング業界の“限界”と“進化”
  • そして僕自身がもしやるならどう考えるか

という流れで、初心者にもわかりやすく整理していくよ。

昔の僕みたいに、「マイニングって何やってるのかイマイチわからない…」という人でも、
読み終える頃には、「なるほど、儲からないけど意味はあるのかも」と感じられるかもしれない。

第1章|ビットコインのマイニングって何をしてるの?

ビットコインの「マイニング」って、最初はすごく謎に聞こえる言葉かもしれない。

でもざっくり言えば、“取引を承認する代わりに報酬をもらう仕事”のこと。

そしてこの仕事は、実はめちゃくちゃ重要で、ビットコインという仕組みそのものを支えている。

ビットコインのマイニングの仕組み

「取引の記録」をブロックにまとめる作業

ビットコインは、全員の取引履歴をブロックチェーンという台帳に記録している

この「新しいブロック」を作るには、膨大な計算をして正しい“答え”を見つけないといけない。

この計算競争をしているのが「マイナー」と呼ばれる人たちで、
その作業自体が「マイニング(採掘)」と呼ばれてるんだ。


マイニングの報酬はどこからくるの?

マイナーは、ブロックを正しく作れたら以下の2つの報酬をもらえる:

  • ① 新しく発行されるBTC(ブロック報酬)
  • ② そのブロックに含まれている取引の手数料

この「ブロック報酬」は2024年の半減期で6.25BTC → 3.125BTCになったばかり。
つまり、マイナーにとっての“収入源”は徐々に減っていく運命にある。


半減期と難易度のダブルパンチ

報酬が減るだけならまだしも、マイニングにはもう一つの壁がある。

それが「難易度調整(ディフィカルティ)」だ。

ビットコインの仕組みでは、ブロックが10分に1回生成されるように、自動で難易度が調整されている。

マイナーが増える → 計算が速くなる → 難易度アップ
マイナーが減る → 計算が遅くなる → 難易度ダウン

つまり、プレイヤーが増えるほど“儲かりにくくなる”構造なんだ。


マイニング=「電気代と計算競争の勝負」

ここまでの話をまとめると、マイニングとは:

  • 世界中のマイナーが計算競争をして
  • 最初に答えを出せた人だけが報酬をもらえて
  • しかも報酬はどんどん減っていく

という、ものすごくシビアな戦い

そしてその競争に必要なのが、「高性能マシン+膨大な電気代」なんだ。

「国家がBTCを保有し始めた背景」も合わせて見ておくと、マイニングを“支える側の動き”が見えてくるよ。
▶ 【2025年最新版】アメリカがビットコインを“国家備蓄”にする理由|戦略的ビットコイン準備金とは?他国の動きも解説

第2章|2025年のマイニング環境はどうなってる?

結論から言うと、2025年現在──

個人が日本国内でマイニングしても、基本的には赤字になりやすい
ただし、特定の条件下ではいまだに“儲かっている”プレイヤーも存在する

つまり、「もう儲からない」と切り捨てるのはちょっと早い。
ここでは、実際の数値をもとに、今のマイニング環境を整理していくよ。


① マイニング報酬はすでに半減済み

2024年4月に起きたビットコインの4回目の半減期で、ブロック報酬は:

  • 6.25 BTC → 3.125 BTCに。

これにより、マイナー全体に分配される新規BTCの“収益原資”が半分になった。

つまり、「今までの半分の取り分で、今まで以上の競争をする」時代に突入している。


② 採掘難易度(ハッシュレート)は過去最高水準

ハッシュレート(採掘難易度)も、2025年5月時点で過去最高水準に達している。

これはつまり、参加マイナー数や性能が超ハイレベルでひしめき合ってるということ。

たとえば

  • 2023年5月:350 EH/s(エクサハッシュ)
  • 2025年5月:650 EH/s以上
    → わずか2年で倍近くまで上昇

これはマシン性能向上(Antminer S21など)や、法人・国レベルの参入が進んだ結果だ。


③ 機材コストと電気代が収益を圧迫

マイニングは“電気代との戦い”。

たとえば最新機種の例:

モデル名消費電力ハッシュレート価格(概算)
Antminer S21約3,500W約200 TH/s約60〜80万円
WhatsMiner M60約3,300W約170 TH/s約50〜70万円

日本の平均電気代(一般家庭向け):
約30円/kWh → 1日あたり約2,500〜3,000円のコスト発生

→ 利益を出すには、月10万円以上の収益が必要になるけど、
BTC価格とハッシュレートの水準次第では赤字になるリスクが高い


④ それでも“勝ち組”はいる

儲かっているのは、主に以下のようなプレイヤー:

  • 電気代が安い国・地域で稼働(カザフスタン・米国テキサス州など)
  • スケール化して電力単価を大幅に引き下げ
  • 独自電源(地熱・水力・再生可能エネルギー)を使える場所で稼働

つまり、“環境を整えられる”プレイヤーにはまだチャンスがあるということ。

第3章|個人マイナーは本当に儲からないのか?

「もう個人でマイニングするのは無理」
──よく言われるけど、本当にそうなのか?

実際に数字と環境を見ながら、「個人が儲けられる可能性」について現実的に整理してみよう。


日本の電気代では“ほぼ確実に赤字”

日本でマイニングが厳しい最大の理由は電気代

仮に、最新のASICマシン「Antminer S21」(消費電力3,500W)を使って自宅で稼働した場合:

  • 1日の消費電力:約84kWh
  • 電気代:84kWh × 30円/kWh = 約2,520円/日
  • 月あたり:約7.5万円のコスト

このマシンでの1日あたりのBTC報酬は、相場・難易度によって大きく変動するが、
現在(2025年5月時点)では月5万〜7万円程度の収入が限界。

下手すると赤字、よくてもトントンというのが現実。


法人レベルなら“可能性は残る”

一方で、法人での設備導入+電力契約+節税などを組み合わせれば、
ある程度の“利益を出せる可能性”はまだある。

法人マイニングの強み:

  • 業務用電力契約で単価を抑えられる
  • 設備を減価償却して節税できる
  • オフィス・倉庫などに設置して“空間を有効活用”できる

実際、日本でも「農地×ソーラー発電×マイニング」みたいな“副産物型”の法人マイニング事例が出てきている。


“儲かってる人”と“損してる人”の差はどこにある?

マイニングの成否は、次の3つに集約される:

項目儲かってる人損してる人
電力単価5〜10円/kWh20円以上
初期コストリース or 中古活用フル新品購入
稼働管理複数台で分散稼働1台のみ+放置

つまり、「日本の一般家庭で、1台だけでやる」というのは最も不利なスタイルなんだ。

第4章|儲からないと言われる理由と、それでも残る可能性

「もう儲からない」「個人じゃ無理」と言われてるマイニング。
確かに、そう言われるだけの理由はある。でも、「完全に終わった」と言い切れない理由もあるんだ。

ここでは、“儲からない”と言われる背景と、それでも可能性が残っている理由をセットで整理してみよう。


儲からないと言われる理由①:機材コストが高すぎる

最新のASICマイニングマシンは、1台あたり数十万円~100万円近くする。

  • 例:Antminer S21 → 約70万円
  • 保証期間やメンテコストも含めると、初期投資の回収まで1年以上

しかも、1〜2年後には“もっと性能の良いマシン”が登場するリスクも高い。

→ つまり、「買った途端に型落ち」みたいな状況が現実にある。


儲からない理由②:競争が激化しすぎている

世界中で企業・国家レベルのマイニング施設が稼働しており、

  • 電力単価が5円以下
  • 数千台規模のマシン保有
  • 専門スタッフによる24時間監視

という環境が「当たり前」になりつつある。

個人レベルでこれに勝つのは、ハッキリ言ってほぼ不可能


儲からない理由③:報酬は減り続ける運命

ビットコインは4年に1回「半減期」があり、
新規発行されるBTC報酬が半分になっていく仕組み

  • 2020年 → 6.25 BTC
  • 2024年 → 3.125 BTC
  • 2028年 → 1.5625 BTC?

つまり、頑張ってももらえるBTCは減る一方なんだ。


それでも可能性が残っている理由

でも、それでもマイニングが“終わらない”のには理由がある。

🔹 ① マイニングは「BTCネットワークの命綱」

ビットコインは、誰かがマイニングをしてくれているからこそ、
“改ざんできない”セキュリティが保たれている。

マイナーがいなくなったら、BTCの仕組み自体が成り立たなくなる。

🔹 ② 再生可能エネルギーとの相性が良い

水力・地熱・ソーラーなど、余った電力の“出口”として使える

実際に、アイスランドやノルウェーでは、再エネを活用したマイニングが盛ん。

→「捨てるはずだった電気でお金を生む」なら、話は変わってくる。

🔹 ③ 地方自治体や企業が“副業”として活用し始めている

電力会社や自治体、農業法人などが「空きスペース」と「余剰電力」を組み合わせて
“副業マイニング”を始める動きが出てきている。

つまり、“儲かる儲からない”だけじゃなく、電力活用の選択肢として生き残っているんだ。

第5章|ビットコインマイニングの“限界”とは?【技術視点で整理】

ここまで読んできて、「なんとなくマイニングって儲かりにくいんだな…」と感じた人も多いと思う。

でも実は、マイニングが抱えている問題は「儲からない」だけじゃない。

構造的・技術的に見ても、今のマイニングには“限界”が近づきつつあると言われているんだ。

ここでは、その限界について、技術視点でわかりやすく整理していくよ。


限界①:ブロック報酬の“ゼロ化”が確定している

ビットコインの仕組み上、発行上限は2100万枚と決まっていて、
新しく発行されるBTCは、およそ2140年頃に完全に終了すると言われている。

つまり、報酬としてもらえるBTCは、

  • どんどん半減していき(2024年→3.125BTC、2028年→1.5625BTC…)
  • いずれ“ゼロ”になる

という未来が確定してる

そのとき、マイナーの収益は「取引手数料だけ」になるわけで、
その金額でネットワークを守りきれるのか?という疑問が残る。


限界②:エネルギー効率と環境負荷の問題

ビットコインのマイニングには、PoW(Proof of Work)という仕組みが使われている。

これは「膨大な計算をして、答えを見つけた人がブロックを作る」という方式だけど、
つまりそれって「計算のためにひたすら電力を消費する」ってこと。

2023年時点での推定でも、BTCネットワーク全体での年間電力消費はオーストリア1国分に相当すると言われた。

  • CO2排出問題
  • 環境に優しくないという世論
  • ESG投資との相性の悪さ

などの理由から、「BTC=地球にやさしくない」というイメージも根強い。


限界③:機材の進化スピードが鈍化している

かつては、数年ごとに劇的に性能アップするマシンが登場していた。

  • GPU → FPGA → ASICという技術進化
  • Antminer S9(13TH/s)→ S21(200TH/s)

でも2025年時点では、性能アップが頭打ちに近づきつつある

  • 消費電力あたりの性能(J/TH)の改善が限界に
  • 発熱・冷却問題、部品コストなどの物理的制約

つまり、「新しい機材で一気に勝つ」という戦略が通用しにくくなっている


限界④:分散化が崩れつつある

ビットコインは本来「誰でも平等にマイニングできる」ことが理想だった。

でも現実はどうかというと──

  • 上位数社のプール(Foundry、AntPoolなど)がマイニング全体の過半数を握っている
  • 機材・電力・資本を持つ者が有利な“中央集権化”が進行中

この状態が進みすぎると、「ビットコインは分散型」という前提が揺らぎかねない。


補足:PoWからPoSへの移行はある?

イーサリアムが2022年にPoS(Proof of Stake)へと移行したことで、
「ビットコインもPoSに変わるのでは?」という議論もある。

でも、結論から言うと──

  • 現時点ではPoW維持が圧倒的多数派の意見
  • コミュニティ内では「PoW=BTCの魂」みたいな空気が強い
  • 移行には技術的ハードル+政治的合意も必要

つまり、今のところマイニングはBTCから消えない
でもその仕組み自体に“構造的な限界”があることは、多くの人が認識しているんだ。

第6章|僕が今からマイニングを始めるとしたら【現実的アドバイス】

ここまで読んできて、「やっぱりマイニングって難しそうだな…」と思ったかもしれない。
実際、個人が儲けるのはかなりハードルが高いというのが現実。

でも、それでももし「どうしてもやってみたい」「可能性を探したい」というなら、
僕ならこんなふうに考えて始めると思う。


① まず“儲け目的”ではやらない

一番大事なポイント。
「月5万円稼げるかも!」みたいな期待で始めると、だいたい失敗する。

僕ならこう考える:

  • 目的は“実験”と“学習”
  • 少額で始めて、BTCの仕組みをリアルに体験する
  • 失敗しても「勉強代」として受け入れられる範囲でやる

これだけでも、普通に投資するよりBTCとの向き合い方が深くなると思う。


② 中古マシンで“ローコスト導入”を狙う

いきなり最新モデルを買うのはリスクが大きい。
僕なら、次のような手順でスタートする:

  • メルカリ・ヤフオク・eBayなどで中古のASICマシンを探す(例:Antminer S9/S17など)
  • 1〜3万円台で購入できるものがあれば、まずはそれで“試す”
  • 設置場所(騒音・熱)をしっかり確認しておく

注意:
古い機種は「完全に赤字」だけど、“動作テスト”には最適。
ここで失敗しても、「あ、自分には合わないかも」がわかるのはむしろ成功。


③ 電気代が安くなる工夫をする

日本では電気代が最大の敵。

少しでも軽減するには:

  • 深夜電力プランを契約する
  • 屋外設置+タイマー制御で“涼しい時間だけ稼働”する
  • ソーラー発電があるなら、自家消費に回す

→ 家庭用なら「24時間フル稼働」じゃなくてもOK。


④ “採掘よりも投資”を選ぶ判断もアリ

ここまで読んで、「やっぱり自分には合わないな」と思った人へ。

それはまったく正しい判断。

  • マイニング機材:減価する
  • ビットコイン:売らなきゃ減らない

同じBTCを得るにしても、「買う」ほうがよっぽど手軽で安全なことも多い。
だったら、「コインチェックで積立」したほうがいい、という結論も全然アリ

少額で始めたい方はこちら
▶ コインチェック口座開設|初心者でも簡単に仮想通貨デビューできる!画像付き


まとめ|BTCマイニングは“終わり”じゃない。でも“誰でも儲かる”時代はもう終わった。

2025年のビットコインマイニングは、

  • 法人・大口・海外勢に有利な“プロの世界”に進化している
  • 個人には厳しいが、「学びの手段」としては今でも価値がある
  • 将来に向けて“何が起きてるか”を理解しておくことは重要

というのが、僕の結論。

マイニング=BTCの根幹を支えるしくみ。
でも、そこに参加するかどうかは、自分の戦略とリスク許容度しだいだ。

「儲からない」と切り捨てる前に、「それでも知っておくことの価値」がある。
この記事がそのヒントになればうれしいです。


あわせて読みたい

▶ 【2025年最新版】アメリカがビットコインを“国家備蓄”にする理由|戦略的ビットコイン準備金とは?他国の動きも解説

▶ ビットコイン2030年価格予想|強気・中立・弱気の3シナリオで徹底考察

▶ 【比較】ゴールド vs ビットコイン|国家備蓄としてどちらが有利?初心者でもわかるメリット・リスクの違いを解説

▶ 【初心者向け】コインチェックの始め方|口座開設から購入までやさしく解説

コインチェック

コメント

タイトルとURLをコピーしました