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【考察】ビットコインは“通貨”なのか、“投機資産”なのか?今こそ本質を見直す

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  1. はじめに|「ビットコインって通貨なの?投資対象なの?」という問い
  2. 第1章|そもそも「通貨」とは何か?3つの機能を確認
    1. 機能①|交換手段(medium of exchange)
    2. 機能②|価値の保存(store of value)
    3. 機能③|価値の尺度(unit of account)
    4. ビットコインはこの3つを満たしてる?
  3. 第2章|ビットコインは“通貨”として使われているのか?
    1. 現状:通貨としての利用は「限定的」
    2. とはいえ、導入してる国もある
      1. エルサルバドル
      2. 中央アフリカ共和国(CAR)
    3. Webサービスやオンライン決済では浸透中
    4. 個人間送金で使われることも
    5. まとめ|まだ通貨としては発展途上。でも可能性はある
  4. 第3章|“投機資産”としてのビットコイン:チャンスとリスク
    1. ビットコインは「価格が上がるモノ」として見られている
    2. チャンス|短期間で“爆益”を狙える
    3. リスク|価格が読めない=不安定な資産
    4. 投資対象としての注目は年々拡大中
    5. まとめ|「通貨未満、資産以上」の中間地点?
  5. 第4章|ビットコインが“通貨として広がらない”3つの理由
    1. 理由①|価格変動が大きすぎる
    2. 理由②|使える場所が限られている
    3. 理由③|国・政府からの警戒が強い
    4. 補足:テクノロジーの壁もあった(でも進化中)
    5. まとめ|通貨には“安定・普及・信頼”の3つが必要
  6. 第5章|それでも“通貨としての希望”がある理由
    1. 希望①|法定通貨化した国がある(=実績あり)
    2. 希望②|Lightning Networkの進化がすごい
    3. 希望③|中央管理されない“非国家通貨”の需要が増えてる
    4. 希望④|若い世代ほど“デジタル通貨”に違和感がない
    5. まとめ|“時間はかかるけど、確実に進んでいる”
  7. 第6章|“もし本当に実現したら”どうなるのか?
    1. パターン①|通貨の“国境”が消える
    2. パターン②|中央銀行の力が弱まる
    3. パターン③|“新しい格差”が生まれる
    4. パターン④|“預金”という概念が変わる
    5. まとめ|便利な世界、でも“覚悟”がいる
  8. 第7章|ビットコインが“通貨”として生き残る条件
    1. 条件①|価格の安定性
    2. 条件②|使える場所(決済インフラ)の拡充
    3. 条件③|法的な整備と認知
    4. 条件④|ユーザーのリテラシーとセキュリティ
    5. 条件⑤|“投機目的”を超える存在価値
    6. まとめ|“通貨”としての未来は、まだ発展途上
  9. 第8章|結論:ビットコインは通貨なのか、投機資産なのか?
    1. “今”はやっぱり投機資産
    2. でも、“通貨”への流れも確実にある
    3. “使われ方”が未来を決める
    4. 僕のスタンス|「通貨」としての未来に賭けている
    5. まとめ|今は「どっちも」だからこそ、おもしろい
  10. あとがき|あなたは、どんなお金の世界に生きたい?
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はじめに|「ビットコインって通貨なの?投資対象なの?」という問い

ビットコインって、“お金”の顔してるけど、やってることは値上がり期待の“投資”っぽい。
じゃあそれって「通貨」なの?「資産」なの?それとも、ただのギャンブルなの?

この問いって、実はめちゃくちゃ深いテーマだと思ってる。
なぜなら、ビットコインの価値って、“どの視点で見るか”によってまったく違って見えるから。

たとえば──

  • 日常で支払いに使いたい人にとっては「通貨」だし、
  • 短期トレードで稼ぎたい人にとっては「投機資産」

そして最近では、「法定通貨が信じられないから」という理由でBTCを保有する国まで出てきた。

つまり、ビットコインって“見る人の立場”によって性質が変わる、ちょっと不思議な存在なんだよね。

この記事では、そんなビットコインの「通貨」としての側面、「投機資産」としての側面、そしてその間にある“本質的な姿”までを、僕なりにまとめていく。

「BTCに投資してみたいけど、結局どういう立ち位置のモノなのかよくわからない」

そんな人に向けて、“通貨とは何か?”という根本から、一緒に考えてみようと思う。

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第1章|そもそも「通貨」とは何か?3つの機能を確認

まず、「ビットコインは通貨なのか?」を考える前に、
そもそも“通貨って何?”という基本から押さえておきたい。

通貨(=お金)には、一般的に3つの機能があるとされてる。


機能①|交換手段(medium of exchange)

これは一番わかりやすい。
つまり「モノやサービスと交換できる」という機能のこと。

たとえば──

  • スーパーでおにぎりを買う
  • コンビニでコーヒーを買う
  • ガソリンスタンドで給油する

これらはすべて、「お金を支払って何かを受け取る」=交換が成立してる状態。

昔は物々交換だったけど、今は“通貨”という「共通のモノ差し」があるから、知らない人同士でもスムーズに取引ができるようになったわけだね。


機能②|価値の保存(store of value)

たとえば今日1万円を手元に持っていて、
それを1週間後に使ったとしても、基本的には同じ価値が保たれている。

これが「価値の保存」。

もし今日の1万円が、明日には“5000円分の価値”しかなかったらどうなる?
──不安すぎて、誰もお金を持ちたくなくなるよね。

通貨には、「時間を超えて価値を保ってくれる」っていう信頼性が必要なんだ。


機能③|価値の尺度(unit of account)

最後の機能はちょっと地味だけど大事。

たとえば──

  • 牛乳:150円
  • 電車代:250円
  • 映画チケット:1800円

こうやって、モノの価格を「共通の単位(円・ドルなど)」で表す機能のこと。

これがないと、
「牛乳1本=ガム何個分?」みたいな“変な計算”を毎回しなきゃいけない。
そんなのめんどくさすぎて、経済が回らなくなる。


ビットコインはこの3つを満たしてる?

じゃあここで、「ビットコイン」はどうなのか?って話になる。

  • 交換手段としては?
     一部の国やネットショップでは使える。でも、日常ではまだまだ少ない。
  • 価値の保存としては?
     過去10年で見れば価値は上がってきたけど、短期ではめちゃくちゃブレる。
  • 価値の尺度としては?
     今は「BTC建ての価格」を見かけることは少ない。基本は円やドルで表記される。

つまり──
ビットコインは、通貨としての要素を「一部は持っているけど、完全には満たしていない」状態とも言える。

でも、逆に言えば「これからその機能を満たしていく可能性がある」とも言えるんだ。


次の章では、その「通貨」としての可能性が、どこでどう使われているのか?
実際の導入事例を見ながら考えてみるよ。

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第2章|ビットコインは“通貨”として使われているのか?

「通貨の3機能」をおさらいしたところで、
次は実際に、ビットコインが“通貨”としてどう使われているのかを見ていこう。


現状:通貨としての利用は「限定的」

正直に言うと、今のビットコインは日常の決済手段としては、そこまで広まっていない

  • コンビニでBTCは使えない
  • スーパーでBTC払いも不可
  • 給料がBTCで支払われることも稀

つまり、日本を含む多くの国では「ビットコイン=使える通貨」ではなく、
「ビットコイン=投資商品・資産」という認識の方がまだまだ強いんだよね。


とはいえ、導入してる国もある

ただし、世界を見渡すとちょっと違う。

たとえば…

エルサルバドル

2021年、ビットコインを法定通貨として採用した最初の国。

  • 給料もBTCでOK
  • マックやスタバもBTC決済に対応
  • 国のアプリ「Chivo Wallet」で送金・決済が可能

「ビットコイン=通貨として使う」が実際に始まってる国の代表例だね。

中央アフリカ共和国(CAR)

2022年にビットコインを法定通貨として承認(ただしエルサルバドルほどのインフラは整ってない)。

こちらは「脱フラン圏通貨」という政治的な意味合いも強い。


Webサービスやオンライン決済では浸透中

リアル店舗では難しくても、ネット上ではけっこう使われている。

  • 海外VPNサービス(NordVPNなど)
  • ギフトカード購入サイト(Bitrefillなど)
  • 海外クラウドサービスの一部

さらに最近では、Lightning Network(ライトニングネットワーク)と呼ばれる技術で「送金スピード&手数料」が劇的に改善してきた。

日常使いへの一歩目として、この辺が地味に効いてる。


個人間送金で使われることも

日本ではあまり見かけないけど、
新興国やインフラの弱い国では、銀行口座がなくてもBTCなら送れるって理由で重宝されてる。

  • 海外で働く人が家族にBTCで送金
  • 国を超えたフリーランスの報酬支払い

こういう使われ方を見ると、「銀行を通さず、自由に送金できる通貨」って意味では、
ビットコインは“通貨っぽい存在”になりつつあるとも言える。


まとめ|まだ通貨としては発展途上。でも可能性はある

結論としてはこう。

  • 世界の一部では通貨として使われている
  • ネット決済や個人送金では活躍中
  • でも、日常生活の中ではまだ主流とは言えない

つまり、「ビットコインは通貨になりつつある途中段階」とも言えるんだよね。


次の章では、じゃあ逆に「投機資産としてのビットコイン」はどう見られているのか?
そのリスクや熱狂も含めて見ていこう。

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第3章|“投機資産”としてのビットコイン:チャンスとリスク

「通貨としてのビットコイン」は、まだ発展途中。
その一方で、いまビットコインが“本格的に使われている”側面がある。

──それが、「投機資産」としての側面だ。


ビットコインは「価格が上がるモノ」として見られている

世間的なイメージって、こんな感じじゃない?

  • 「ビットコイン=一発逆転」
  • 「うまく買えば億れる」
  • 「いや、暴落するリスクもある」

要するに、“お金を増やすためのモノ”として注目されている。

たとえば、1BTCの価格推移をざっくり見てみると…

価格目安(円)
2013年約1万円
2017年末約200万円
2021年末約800万円
2022年約300万円台に急落
2024年以降再び600〜1600万円のレンジへ

※価格はおおまかな目安

こうやって見ると、「急騰」と「暴落」を繰り返してきたのがよく分かるよね。


チャンス|短期間で“爆益”を狙える

ビットコインは、いわゆる“値動き(ボラティリティ)”がとにかく大きい。

たとえば…

  • 1ヶ月で+50%上がることも
  • 1日で-10%落ちることも

この価格変動があるからこそ、
「短期トレード」や「一発逆転を狙う投資対象」として扱われやすい。

特に若い世代や“リスクを取れる人たち”の間で、
株よりもビットコインの方が夢がある!って言われることも増えてきた。


リスク|価格が読めない=不安定な資産

もちろん、裏を返せばリスクも大きい。

  • 急に暴落する
  • 規制ニュース1つで価格が急変する
  • 使われ方次第で価値が上がるか下がるかが分からない

「持ってるだけで価値が減るかもしれない」という不安定さは、
“投機資産”であることの証拠でもある。


投資対象としての注目は年々拡大中

とはいえ、最近では「機関投資家」や「上場企業」もビットコインを保有し始めてる。

  • マイクロストラテジー社(米):数千億円分を保有
  • テスラ:一時期ビットコインを財務に組み込んだ
  • ブラックロックやフィデリティ:ビットコインETFを立ち上げ

これは、ビットコインが“怪しいモノ”ではなく、“資産のひとつ”として扱われ始めた証拠とも言える。


まとめ|「通貨未満、資産以上」の中間地点?

こうやって見てくると──

  • 日常通貨としてはまだ使われていない
  • でも、価格が動く“資産”としては大注目
  • 一発逆転もあるが、超リスク資産でもある

という状況。

つまりビットコインは、
通貨と資産の間をウロウロしてる“新しいカテゴリーの存在”とも言えるかもしれない。

👉 関連:【国家の選択】ビットコインを禁止する国・導入する国の違いとは?
世界中でビットコインの扱いは国によって大きく異なります。禁止・導入の背景はこちらの記事で整理しました

次の章では、ビットコインがなぜ“通貨として広がりにくい”のか。
その壁や制約について、もう少し掘り下げてみよう。

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第4章|ビットコインが“通貨として広がらない”3つの理由

「ビットコインって通貨じゃん」って言いたくなる気持ちもある。
でも現実を見ると、日常生活で使われているか?と聞かれたら、まだNOに近い。

じゃあ、なぜビットコインは“通貨”として広まりにくいのか?

ここでは、その主な理由を3つに絞って見ていこう。


理由①|価格変動が大きすぎる

一番の理由はこれ。ボラティリティ(価格の変動幅)が大きすぎる

  • きのう1BTC=800万円だったのに、きょうは720万円
  • 3ヶ月前にもらったBTC給料が、今は2割下がってる

──こんな状態で、お金として安定して使えるか?って話だよね。

たとえば、毎月BTCで給料をもらっても、その価値が毎月バラバラだと生活設計が立たない。
これは、通貨として致命的。

👉 関連:ビットコインの暴落はなぜ起きる?過去の急落原因と対策をまとめてみた
ビットコインの価格が動く理由はこちら

理由②|使える場所が限られている

ビットコインが使えるお店やサービスって、まだまだ限定的。

  • 日本ではBTC決済できるコンビニなし
  • スマホ決済やクレカに比べて不便
  • 海外でも「観光地や一部企業」のみ

結局、どんなにBTCが便利でも、「使えない」なら通貨にはならない。
いくら技術が進んでも、「使える環境」がないと普及は難しい。


理由③|国・政府からの警戒が強い

ビットコインは中央管理者がいない通貨

これって、「国家の通貨発行権を脅かす存在」でもあるんだよね。

その結果…

  • 規制を強める国(中国、インドなど)
  • 利用を禁止する動きもチラホラ
  • 銀行や金融庁の態度も基本的には“警戒モード”

国家からすれば「制御できない通貨」は、厄介以外のなにものでもない。
この政治的な壁が、通貨としての普及を大きく妨げているのが現実。


補足:テクノロジーの壁もあった(でも進化中)

一時期までは、「手数料が高い」「送金に時間がかかる」って問題もあった。

でも最近は…

  • Lightning Networkで送金が一瞬&格安に
  • ウォレットアプリの使いやすさも向上
  • オンチェーンとオフチェーンの使い分けも進んでいる

この点は“進化中”だけど、「通貨としてはまだ不便」というイメージが先行してるのがネック。


まとめ|通貨には“安定・普及・信頼”の3つが必要

通貨として普及するには、最低でもこの3つが必要。

  1. 価格の安定性
  2. 使える場所の多さ
  3. 制度面の信頼とサポート

今のビットコインは、まだこのどれも“途中段階”。

通貨としての未来は見えるけど、「まだそこまでたどり着いてない」というのが今の立ち位置なんだと思う。


次の章では、それでもビットコインに「通貨としての希望」が残されている理由について、もう少しポジティブに掘り下げてみよう。

第5章|それでも“通貨としての希望”がある理由

さっきまでは「ビットコインが通貨になるには壁があるよ」って話だったけど──
じゃあ本当に“ただの投機資産”で終わっちゃうのか?

実はそうとも限らない。
むしろ、この10年で「通貨としての希望」も、少しずつ形になってきてる

ここではその“光”の部分を整理してみる。


希望①|法定通貨化した国がある(=実績あり)

まず大きいのは、エルサルバドル。
2021年、世界で初めてビットコインを法定通貨にした国

  • BTCで給料をもらえる
  • 支払いに使える店が増えてる
  • 「Chivo Wallet」という国が提供するウォレットも登場

これって、理論じゃなくて“国家レベルでの実装”が始まったという意味で、めちゃくちゃ重要。


希望②|Lightning Networkの進化がすごい

かつて言われてた「ビットコインは遅い・高い」という欠点。

これをぶっ壊したのが、Lightning Network(LN)

  • 送金がほぼ即時
  • 手数料は1円未満レベル
  • 世界中どこでも、ほぼリアルタイムでBTC送金できる

特に海外では、送金インフラとしてのビットコイン(+LN)が評価されていて、
「既存の銀行より速くて安い」って理由で採用されるケースも増えてきた。


希望③|中央管理されない“非国家通貨”の需要が増えてる

ここ数年、世界中で…

  • インフレ
  • 通貨の価値下落
  • 政府の信用低下

が同時に進んでる。

そんなときに、「誰にも管理されず、発行量が決まっていて、国境を超えて使える通貨」って、
めちゃくちゃ魅力的に見えるよね。

たとえば…

  • アルゼンチンの超インフレでBTCに逃げる人
  • ウクライナ戦争時に国外からBTC支援を受けた事例
  • トルコやベネズエラの法定通貨暴落から避難するためのBTC活用

これって全部、「ビットコインは“最後の選択肢”として機能してる」ってことなんだ。


希望④|若い世代ほど“デジタル通貨”に違和感がない

今の10代〜30代って、現金をほとんど使わない。
キャッシュレス、スマホ決済、仮想通貨アプリ…もう「紙の通貨」に愛着がない人も多い。

つまり…

  • これからの社会を担う世代は、ビットコインに抵抗がない
  • 新しい通貨=新しい選択肢として、自然に受け入れられる

「通貨の進化」は時間がかかるけど、
世代交代が起これば、一気に風向きが変わる可能性もある。


まとめ|“時間はかかるけど、確実に進んでいる”

ビットコインが「すぐに通貨になる」なんてことはない。

でも、確実に少しずつ…

  • 技術が整ってきて
  • 国レベルの事例も出てきて
  • 社会の意識も変わってきてる

もし、こうした流れが続いていけば、
「投機資産から、ちゃんと“通貨”へ」という道も見えてくる。

👉 関連:ビットコイン vs CBDC|どちらが“未来のお金”になるのか?
ビットコインの“通貨としてのライバル”として注目されるCBDC(中央銀行デジタル通貨)との比較はこちら

次の章では、
じゃあ逆に「ビットコインが通貨になる未来」が来たとき、社会はどう変わるのか?
という“未来妄想”を少しだけしてみます。

第6章|“もし本当に実現したら”どうなるのか?

ここからはちょっとだけ“未来妄想”のお時間。
──「もし、ビットコインが本当に“世界共通通貨”になったら?」って話。

「いやいや、それはさすがにSFすぎるでしょ」って思う人もいるかもしれない。
でも実は、その兆しはあちこちで現れ始めている。

ここでは、もしその未来が来たとしたら、僕らの生活や社会はどう変わるのか?を、できるだけリアルに想像してみる。


パターン①|通貨の“国境”が消える

今は、国が変われば通貨も変わるのが当たり前。

  • アメリカ:ドル
  • ヨーロッパ:ユーロ
  • 日本:円

でも、ビットコインが“共通通貨”になれば──
国ごとの通貨変換がいらなくなる。

たとえば…

  • 海外旅行のとき、両替しなくてOK
  • 海外のクリエイターにチップを送るのも一瞬
  • アメリカのサブスク料金も、日本からBTCでそのまま支払い

この感覚、まさにインターネットネイティブな通貨って感じ。

“通貨=国家のもの”という常識が、
“通貨=ネットワークのもの”に変わる可能性がある。


パターン②|中央銀行の力が弱まる

これはかなり大きな変化。

今の金融の仕組みって、「中央銀行ありき」で動いてる。

  • 通貨を発行する
  • 景気を調整する(利上げ・利下げ)
  • 緊急時に市場を支える

でも、もしみんながBTCを使い始めたら──
中央銀行が発行するお金の意味が薄れてくる。

たとえば…

  • 金利政策が効かなくなる
  • 通貨量を調整できない
  • 不景気のときに“バラまき政策”が使えなくなる

つまり、政府の金融政策そのものが無力化する可能性もある。

それって「危ないこと?」と思うかもしれないけど、
逆に言えば、“お金の価値”が勝手に減らされるリスクがなくなるという側面もある。


パターン③|“新しい格差”が生まれる

これはちょっとリアルでシビアな話。

もしビットコインが世界の標準通貨になったら、
先に買っていた人が圧倒的に有利になる。

これはつまり、「資産再配分が起きない世界」ってこと。

  • 法定通貨なら、ある程度“平等に配る”ことができる
  • BTCは、最初に持ってた人がそのまま富を持ち続ける

だから、格差が“固定化”する未来もありえる。

初期に買った人が富を得て、それ以外の人はただ従うだけ──
そんな状況が現実になったら、それはそれで“新しい支配構造”になる可能性もある。


パターン④|“預金”という概念が変わる

いまの感覚だと、

  • お金は銀行に預ける
  • いざというとき引き出す
  • 銀行が安全に保管してくれる

っていうのが“当たり前”。

でも、ビットコインの世界では、
お金は“自分で持つモノ”になる。

  • 自分のウォレットに、自分だけの秘密鍵
  • 銀行は通さないし、誰にも見られない
  • でも、鍵を失くしたら終わり

超・自己責任の世界。

便利なぶん、ミスったら誰も助けてくれない。
そのかわり、完全に“自分のお金”として扱える自由もある。

これは「自立した資産管理」の時代とも言えるし、
逆に言えば「自己責任の重さ」が問われる未来でもある。


まとめ|便利な世界、でも“覚悟”がいる

ビットコインが世界共通通貨になる──
それは、めちゃくちゃ夢のある話でもあり、
同時に、“覚悟のいる世界”でもある。

  • 国境を越える
  • インフレに強い
  • 誰でも持てる

──そんな希望がある一方で、

  • 自分で守らないといけない
  • 国家に頼れない
  • 社会の再分配機能が薄れる

という重たい現実もついてくる。

結局のところ、これは単なる金融テクノロジーの話じゃなくて、
「自分は、どんなお金の世界に生きたいか?」という“哲学”の問題なんだと思う。

第7章|ビットコインが“通貨”として生き残る条件

これまで見てきたように、ビットコインは「通貨のようで、投機資産のような存在」だ。

じゃあ──
この先、ビットコインが“ちゃんと通貨として”使われる未来って、本当にあるの?

その問いに対しては、正直「まだ課題は多い」と言わざるを得ない。
この章では、ビットコインが“通貨”として広く使われるようになるために、必要な条件を整理してみようと思う。


条件①|価格の安定性

通貨として最重要なのが「安定していること」

いくら決済が速くても、
いくら世界中で使えても、
1日で5〜10%も上下する通貨なんて、怖くて使えない。

たとえば、昼に10万円払ったら、夜には8万円の価値になってた──
こんな通貨、使いたい?

現状のビットコインは、まだまだボラティリティ(価格の変動)が激しすぎる。
これが“投機資産”として見られる一番の理由でもある。

つまり、価格が安定しない限り、「通貨」としての信頼は得られない。

じゃあどうすれば安定するのか?

  • 市場が成熟し、投機的な売買が減る
  • 世界中で使われて、需要と供給が自然に均衡する

こういったプロセスが必要だけど、正直これは「時間のかかる課題」だと思う。


条件②|使える場所(決済インフラ)の拡充

通貨が通貨であるためには、“使える場所”が必要

  • コンビニで使えない
  • 電車に乗れない
  • ネットショッピングで対応してない

──となると、それは「ただのコレクターズアイテム」と変わらない。

逆に、もし「どこでもBTCで払える世界」になったら?
それだけで“通貨”としての役割を果たす可能性は高まる。

今のところは…

  • 一部のネットショップ(Shopifyなど)
  • 国レベルで法定通貨化した地域(エルサルバドルなど)

といった段階。まだまだインフラは整ってない。

ここを突破するには、

  • 企業や国家の導入促進
  • ユーザーが「使う」体験を増やす
  • 手数料や送金時間の課題解決(ライトニングネットワークなど)

といった「実用面の進化」が求められる。


条件③|法的な整備と認知

これも大きなハードル。
法律上、ビットコインは「通貨」として認められていない国が多い。

たとえば日本では、「仮想通貨」=「資金決済法上の“資産”」扱いで、法定通貨じゃない。

さらに、

  • 税制面では利益が雑所得扱いで、最大55%課税
  • 通貨として使っても税務上「売却」とみなされる

──って状態では、誰も気軽に使えないよね。

つまり、“法律上の壁”が今の最大のネック。

これをクリアするには、

  • 国際的な共通ルール(MiCA規制など)
  • 税制の見直し(少額決済は非課税など)
  • 各国の政治的意志(国家vsBTCの構図を乗り越える)

といった、「制度面の後押し」が必要不可欠になる。


条件④|ユーザーのリテラシーとセキュリティ

通貨として普及するには、「誰でも使える・理解できる」ことが大事。

でもビットコインって…

  • ウォレット?秘密鍵?
  • 送金ミスしたら戻らない?
  • ハッキングされたら終わり?

──っていう、初心者には難しすぎる要素が多い。

さらに、詐欺やハッキングも現実問題として存在してる。

つまり、今のビットコインは「リテラシーのある人だけが安全に使える通貨」になってしまってる。

ここを乗り越えるには、

  • UI/UXの改善(簡単なアプリ・自動バックアップ)
  • ハードウェアウォレットの普及
  • 自己管理と第三者管理のバランス設計

こういった“使いやすさと安全性の両立”が求められる。


条件⑤|“投機目的”を超える存在価値

最後に、一番本質的な課題。

今のビットコインは、「上がるから買う」人がほとんどだ。

通貨として使う人よりも、
「資産として値上がり益を狙う人」が圧倒的に多い。

それ自体が悪いわけじゃないけど──
その状態が続く限り、「実際に使われる通貨」にはなりにくい。

つまり、“みんなが使いたくなる理由”が必要なんだよね。

たとえば、

  • 法定通貨が信じられない(トルコ・アルゼンチンなど)
  • 海外送金の手数料をなくしたい
  • お金を銀行に預けたくない

──こういった“理由”を持った人たちが、ビットコインを「使う」ことに価値を感じたとき、
初めて“投機”から“通貨”へとシフトしていく可能性がある。


まとめ|“通貨”としての未来は、まだ発展途上

ビットコインが通貨として使われる未来。
それは、たしかに夢がある。

でも現実には、

  • 価格の変動が大きく
  • 使える場所が少なく
  • 法律の整備もまだまだ

──と、まだ「発展途上」なのが現状。

それでも、ゆっくりとでも“前に進んでいる”のは確か。
2025年の今、ビットコインは「ただの投機資産」から、少しずつ「通貨」としての機能も模索され始めてる。

次の章では、その“模索”の先にある未来──
「結局、ビットコインは“通貨”になるのか、それとも“投機資産”のままなのか?」という最終的な問いに向き合ってみよう。

第8章|結論:ビットコインは通貨なのか、投機資産なのか?

ここまで読んでくれたあなたは、たぶんこう思ってるかもしれない。

結局、ビットコインって“どっち”なの?

通貨?
それとも投機資産?

僕の答えは──
「今は“投機資産”としての顔が強いけど、“通貨”への道を模索してる最中」っていう中間的なポジションだと思ってる。


“今”はやっぱり投機資産

まず現時点でのビットコインは、明らかに価格変動が激しい=投機対象として見られてる。

  • 短期の売買が多い
  • 長期ホルダーも「将来上がる」と期待して保有
  • 税制も“資産”扱いで利益確定に課税がかかる

つまり、「買う=上がる前提」な使われ方が主流。

しかも、使うより“持つ人”のほうが多い。
これは、「価値を交換するモノ(通貨)」ではなく、「価値を保存・増やすモノ(投機・資産)」として使われてる証拠でもある。


でも、“通貨”への流れも確実にある

一方で、通貨としての芽も少しずつ育ってきてる。

  • エルサルバドルなどで法定通貨化
  • ライトニングネットワークの整備
  • 海外送金や個人間決済に使う人も増えてきた

つまり、「実際に使われ始めている」事実もあるんだよね。

世界中どこでも共通で使えるデジタル通貨。
管理者がいない、誰にも止められないお金。

それを“便利”だと感じる人が増えれば、徐々に「使うモノ」としての存在感も出てくる。


“使われ方”が未来を決める

ここがすごく大事なんだけど、
ビットコインが「通貨になるか」「投機資産のままか」は、僕らの“使い方”次第なんだと思う。

  • 利確タイミングを探すだけなら、ただの投資
  • でも、毎月ちょっとずつ積み立てて“未来の通貨”として使おうと考えるなら、それはもう通貨的な扱い

つまり、一人ひとりの選択が、ビットコインの未来を形づくっていく

これはすごく面白いポイントで、
たとえばゴールド(金)は、もともと“通貨”だったけど、今は“投資商品”だよね。
逆に、ビットコインは“投機資産”からスタートして、“通貨”になろうとしてる。

その逆転現象が、今まさに起きてるんじゃないかって僕は思ってる。


僕のスタンス|「通貨」としての未来に賭けている

最後に、僕のスタンスをシンプルに言うと、

「今はまだ“投機的な面”が強いけど、ゆくゆくは“通貨”になっていくと信じてる」

って感じ。

だからこそ、短期の価格に一喜一憂せず、
BTCを“未来の通貨”として、ちょっとずつ仕込んでいる。

  • 円がいつまで安心か分からない時代
  • 銀行や政府が信用できるとは限らない社会
  • 世界共通で使える“個人が持てる通貨”への希望

そんな背景のなかで、
ビットコインって、単なる「儲かるor損する」だけの話じゃないと思うんだ。


まとめ|今は「どっちも」だからこそ、おもしろい

ビットコインは「通貨か?投機資産か?」という問いに、明確な答えはまだない。

でも、それでいいんだと思う。

なぜなら──
今は“両方の顔”を持っているからこそ、多くの人が注目してるし、議論が生まれる。

そして、そのどちらに進むかは、僕ら次第。
“使っていく”ことで、通貨になるかもしれないし、
“投資目的だけ”に終始すれば、そのまま資産クラスに落ち着くかもしれない。

だから僕は、こう締めたい。

「あなたは、ビットコインを“何”として扱いたい?」

通貨として。
資産として。
未来への保険として。

──どれでもいいと思う。
でも、その選択が「未来のかたち」をつくっていく。


あとがき|あなたは、どんなお金の世界に生きたい?

この記事では、ビットコインが「通貨」なのか「投機資産」なのかについて、
できる限りリアルに、偏らずに、考えてみた。

情報に振り回されるんじゃなくて、
自分の判断軸で、未来のお金と向き合っていく。

その一歩として、この記事がちょっとでもヒントになっていたらうれしいです。

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