はじめに|デジタル時代に「2つの未来のお金」が現れた
今、世界では「お金そのものが変わろうとしてる」
しかもその未来には、まったく正反対の2つの選択肢がある。
ひとつは、ビットコイン。
中央管理がなく、誰のものでもない“自由なお金”。
もうひとつは、CBDC(中央銀行デジタル通貨)。
国家が発行し、すべてをコントロールできる“管理されたお金”。
どっちも「デジタル通貨」なんだけど、その中身はぜんぜん違う。
たとえるなら──
- ビットコイン=ネット民の革命
- CBDC=政府による秩序と監視
みたいな感じ。
で、思ったんだよね。
「もしこの2つが“未来のお金”の候補だとしたら、どっちを選ぶべきなんだろう?」
僕自身、これを最初に考えたときは、
「国家がつくるCBDCの方が現実的なんじゃ?」って思ってた。
でも、それってほんとに安心なのか?
便利だけど、怖い未来じゃないのか?
逆にビットコインは、不安定で難しそうに見えるけど、
自由と自立を象徴する存在かもしれない。
今の時代、「お金の形」が変わるってことは、
=「社会のあり方」や「個人の自由の形」も変わるってことだと思う。
だからこの記事では──
- そもそもCBDCって何なのか?
- ビットコインと何がどう違うのか?
- それぞれのメリット・デメリット
- もしどっちかが主流になったら、どんな未来が待ってるのか?
そんなことを、“未来の通貨戦争”としてリアルに比較してみる。
もちろん、「どっちが正解!」なんて話じゃない。
でも、これからの社会を生きる僕らにとって、どっちと付き合っていくべきかは、
自分なりにちゃんと考えておきたい。
なんとなく「便利そう」だけで選んじゃいけないテーマだからこそ、
この記事が、ちょっとでもその判断のヒントになったらうれしいなと思ってます。
じゃあ、まずは「CBDCってそもそも何?」ってところから、やさしく整理していきますね。
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▶ Coincheck公式サイトを見る第1章|CBDCってそもそも何?やさしく解説
まずは、「CBDCってなに?」って話から。
聞いたことあるけど意味までは知らない、って人が多いんじゃないかな。
僕も最初は、「なんか難しそう…」って思ってた。
でもざっくり言うと、CBDC=中央銀行が発行する“デジタル版の円・ドル”のこと。
たとえば日本なら「デジタル円」、アメリカなら「デジタルドル」って感じ。
紙のお金や硬貨じゃなくて、最初から“デジタル専用”として作られる通貨。
これまでのキャッシュレス(PayPayとかクレカとか)とは、そもそもの仕組みが違うんだ。
キャッシュレス決済との違い
たとえばPayPayで支払いをするとき、実際に動いてるのは「円」だよね。
しかもその円は、間に銀行や会社が入ってやり取りされてる。
でもCBDCは、中央銀行が直接発行するお金。
つまり、「日銀が発行して、ユーザーに直接届く円」が誕生するイメージ。
銀行を経由しないで、政府が直接あなたのスマホにお金を配る──
そんな未来が、CBDCで可能になる。
CBDCが導入されたら何が変わるの?
いちばんの変化は、「現金を使わなくても、国家があなたの残高を把握できる」ってこと。
たとえば…
- 紙幣を印刷しなくていい(コスト削減)
- どの口座からどの口座へ、いくら送金されたかが一発でわかる
- 持ち主の身元も100%特定できる
これ、政府からするとめちゃくちゃ便利。
しかも、給付金とか税金とかも一瞬でやり取りできるようになる。
「マイナンバー×デジタル円」で、あらゆるお金の流れを国が管理できる時代になるわけ。
実際にどんな国が進めてる?
いま世界中の中央銀行が、こぞってCBDCの実証実験をやってる。
- 中国:すでに「デジタル人民元」の試験運用を開始(アプリで使える)
- ヨーロッパ:デジタルユーロ構想が進行中
- 日本:日銀が「デジタル円」の技術検証フェーズに入ってる(2025年以降に試験発行?)
特に中国は先行してて、通勤手当・給料・銀行貸付まで、全部デジタル人民元で支給される試験もやってる。
つまりもう、「現実に動いてる」段階なんだよね。
CBDCの目的ってなに?
これもけっこう大事な視点なんだけど、CBDCはなんのために作られるのか?って話。
主に3つあると言われてる。
① キャッシュレス化の推進
現金の使用率が下がってる国では、「じゃあ最初からデジタルでいいじゃん」って発想。
紙幣や硬貨の印刷・輸送・保管コストがいらなくなるし、便利。
② 金融包摂(きんゆうほうせつ)
これは「銀行口座を持てない人も、お金を使えるようにする」って話。
発展途上国とかでは口座を持てない人が多いから、スマホ1台で決済が完結するCBDCは有効だとされてる。
③ お金の流れを“完全に見える化”したい
これが一番リアルな理由かも。
マネーロンダリング(資金洗浄)とか脱税対策としても、CBDCは強い武器になる。
そして、これは言い方を変えると──
「国がすべての取引をリアルタイムで監視・制御できる時代」の始まり
ってことでもある。
CBDCって、便利そうに見えて、けっこう深いんだよね。
ここまででなんとなくイメージついたかな?
簡単にまとめると、CBDCっていうのは、
- 中央銀行が直接発行する
- 最初から“デジタル専用”の通貨
- 銀行なしで個人に届く可能性がある
- 国家が“お金の流れ”を完全に把握できる
っていう、「新しいけど、めっちゃ管理されたお金」なんだ。
この「便利さ」と「監視リスク」が、これからの議論のポイントになってくる。
次の章では、CBDCのメリットと不安──
その両方を、もう少し掘り下げて整理してみるね。
第2章|ビットコインとは真逆?CBDCのメリットと不安
CBDCについてざっくりわかってきたところで、
ここでは「それって結局、何がいいの?」「逆に何がこわいの?」ってところを整理してみる。
一言でいうと、CBDCは便利さと引き換えに“自由”が減る通貨なんだよね。
じゃあ具体的に、どんなメリットと不安があるのか?
メリット①|送金・決済がめちゃくちゃ速くなる
たとえば給付金。
今までなら、
「振込まで1週間かかります」
「書類提出してください」
「口座登録ミスで支給できませんでした」
──みたいなグダグダがあったけど、
CBDCならスマホ1つで“即時着金”が可能になる。
行政も企業もユーザーも、みんながスピーディーに動ける。
これは純粋に便利。
メリット②|キャッシュレス社会が進む
日本って現金主義の人も多いけど、
それでも最近は「スマホだけで生活してる」って人も増えてきた。
CBDCが導入されれば、
現金を持ち歩く必要がなくなって、もっとスムーズに生活できる社会になる。
- 財布を落としても被害なし
- 紙幣の偽造リスクゼロ
- 買い物がすべてオンライン対応
なんか、もう“未来の日本”っぽいよね。
メリット③|マネーロンダリング対策が超強力になる
お金の動きがすべて記録される=不正ができない。
たとえば…
- 犯罪組織の資金洗浄が難しくなる
- 不正送金・脱税・裏金が発見されやすくなる
これは政府や税務当局にとってはかなり都合がいい。
もちろん、正しく使ってる一般市民には無関係…のはずなんだけど、
それが“絶対にそうだ”とは言いきれないのが、問題なんだよね。
ここまで見ると、CBDCってすごくいいことばかりに見える。
でも、ここからが本題。
じゃあ、CBDCの「不安」って何?
不安①|すべての取引が“見られてる”時代に
CBDCって、言ってしまえば「透明すぎるお金」なんだ。
たとえば…
- いつ、どこで、誰に、いくら支払ったか
- どの店で何を買ったか
- どんな目的で使ったか
これが全部、中央銀行のシステムに記録される可能性がある。
つまり、「完全に監視された財布」を持つようなもの。
現金なら誰に何を渡したかバレないけど、
CBDCなら、全部“トラッキング可能”なんだよね。
不安②|国家に「お金を止められる」未来も?
たとえば、こんなことも技術的にはできる。
- 政府が「特定の団体への寄付は不可」と設定 → 自動ブロック
- 社会的制裁対象の人の口座 → 凍結 or 制限
- ある地域への移動者には制限付き通貨 → 移動制限の補助ツールに
要は、「あなたが持ってるお金の使い道を、国家がコントロールできるようになる」って話。
これはさすがに極端でしょ?って思うかもしれないけど、
実際に中国では“期限付き給付金(使わないと消滅するお金)”がテストされてる。
つまり「国が使わせたい方向に、あなたの資産を誘導できる」ということ。
不安③|現金・銀行の立場が消えるかも
CBDCが普及したら、現金を使う人はますます減る。
銀行だって、「中央銀行と直接やり取りできるなら、銀行いらなくね?」ってなる可能性もある。
- 銀行預金に利息がつく意味も薄れる
- 店舗やATMの維持が難しくなる
- 地方の金融機関が消えていく…
そんな未来も、案外現実的かもしれない。
結局どうなの?CBDCって
メリットもでかいけど、「誰がそのシステムを支配するか」で全然意味が変わる。
- 信頼できる政府が運用する → 安心・効率化
- 権力が暴走したとき → 資産が凍結されるリスク
つまり、CBDCって「便利さと支配のバランス」なんだよね。
一言で言えば、
「管理された未来を、あなたは信じられますか?」
って問いかけられてる感じ。
次の章では、そんなCBDCとは真逆の存在──
「誰にもコントロールされないビットコイン」が、なぜ“未来のお金”として語られるのかを見ていきます。
第3章|ビットコインの強みは「誰のものでもない」こと
CBDCが「国家がコントロールするお金」だとしたら、
ビットコインはその真逆。
“誰のものでもないお金”として、
中央銀行も、政府も、企業も、コントロールできない。
それってつまり、
「僕たちのための通貨」なんだよね。
この章では、そんなビットコインの強みを整理していく。
強み①|国や権力の支配を受けない“中立な通貨”
ビットコインには、発行者がいない。
「アメリカが出してるわけでもない」
「中国が管理してるわけでもない」
「日本が裏で操作してるわけでもない」
完全に、ネットの中だけで動いてる通貨。
言い方を変えると、「政治の都合でいじれないお金」なんだ。
たとえば…
- 利下げ・利上げの影響を受けない
- 金融緩和・引き締めで増えたり減ったりしない
- 政治家の一言で暴落しない(←理想的には)
つまり、国家のパワーゲームから距離を置ける。
それがビットコインの中立性であり、価値でもある。
強み②|発行上限がある=インフレに強い
ビットコインは、最大で2100万枚までと決まってる。
これ以上は、絶対に増えない。
これは歴史的に見ても、かなり特殊。
ほとんどの通貨って「必要になれば刷れる」のが普通だから。
でもBTCにはそれができない。
つまり、価値が“薄まらない”通貨なんだ。
たとえば国の通貨って…
- 政府が借金を返すために紙幣を刷る
- 刷りすぎてインフレ(通貨安)が加速
- 結果、国民の資産が目減りする
──みたいな流れが、何度も起きてきた。
でもビットコインなら、「増えない=守られる」って構図が成り立つ。
価値が減らないお金。
それだけで、頼りたくなる人が出てくるのも納得。
強み③|誰でも使える=“金融インフラの自由化”
これは特に大きな強みなんだけど、
ビットコインって、ネットさえあれば誰でも使える。
- 銀行がなくてもいい
- 口座開設しなくてもいい
- 国籍も身分証も関係ない
つまり、国も企業も“相手を選ばない”。
これって地味にすごくて、
たとえば発展途上国では、そもそも銀行すらない地域がある。
でもスマホはある。
そんな場所で「スマホ1台で通貨が使える」っていうのは、
経済活動そのものを生み出す可能性があるんだよね。
実際に、
- ナイジェリア
- アルゼンチン
- エルサルバドル
このあたりの国では、「自国通貨よりビットコインの方が信頼できる」って状況になってる。
“国に通貨を任せられない”人たちの逃げ場になってるってこと。
強み④|検閲されない・没収されない
たとえばCBDCのところで出てきた「口座凍結」。
もしビットコインだったら、それは基本的にできない。
なぜなら…
- あなたの資産は、あなたのウォレットにしか存在しない
- 秘密鍵を持ってるのは、あなただけ
- 国家も企業も、勝手に動かせない
つまり、「誰にも奪えないお金」ってこと。
もちろん、自分で秘密鍵をなくしたら終わりだけど(笑)
でも裏を返せば、それくらい“自分の手にある”感覚が強い通貨ってこと。
結論:ビットコインは、“自由の通貨”
ビットコインの最大の特徴は、誰にも支配されないこと。
それが不便さの原因にもなるけど、
同時に、それが一番の価値でもある。
つまり…
「自由と自己責任」が表裏一体になってるお金
って感じなんだよね。
じゃあ、そんなビットコインとCBDC。
両者を徹底的に比べたらどうなるのか?
次の章では、機能・性質・思想の違いを一つずつ表で比べながら見ていきます。
第4章|機能・リスク・思想で徹底比較|BTC vs CBDC
ここまでで、
- CBDC=国家が発行・管理するデジタル通貨
- ビットコイン=誰にも支配されない“自由な通貨”
という大枠は見えてきたと思う。
じゃあこの2つ、具体的に何がどう違うのか?
ここでは、機能面・リスク面・価値観(思想)の3つの視点から、がっつり比較してみる。
まずは一覧表でざっくり比較!
項目 | ビットコイン(BTC) | CBDC(中央銀行デジタル通貨) |
---|---|---|
発行者 | なし(非中央集権) | 中央銀行(国家) |
発行上限 | 2100万枚(固定) | 制限なし(理論上は無限) |
取引の透明性 | 誰でも記録を見られるが匿名性あり | 記録され、政府が監視可能 |
利用条件 | 誰でも使える(ネット環境のみ) | 国家が決める(口座や身分証が必要) |
凍結・没収 | 基本できない(自分で管理) | 国家が可能(命令一つで凍結可) |
信頼の根拠 | 数学と分散ネットワーク | 国家・中央銀行の信用 |
スピードと手数料 | やや遅い/変動あり(改善中) | 即時/手数料ほぼゼロも可能 |
管理のしやすさ | 自己責任(秘密鍵紛失=終了) | 国家が一元管理(復元も可能) |
インフレ耐性 | 強い(供給量が増えない) | 弱い(政策で刷れる) |
方向性 | 自由・自立 | 安定・管理・規律 |
これを見てどう感じた?
「どっちが正解」って話じゃない。
むしろ、目指してる“未来の姿”がまるっきり違うんだよね。
ビットコインが目指す未来:「自由で国境のない通貨」
BTCが掲げてるのは、
- 国の影響を受けない
- 世界中で同じ価値を持つ
- 自分で持って、自分で守れる
っていう、“お金の民主化”。
誰に許可されなくても使える。
使い道も、管理方法も、全部自分で決められる。
これはまさに、「自由なお金」そのものなんだ。
CBDCが目指す未来:「国家と一体の便利なお金」
一方のCBDCは、国家の管理下で、
- 給付金も即時
- 税金も自動
- 不正もすぐに検知
っていう、“効率と秩序が整った社会”を目指してる。
でもそのぶん、「監視される」「コントロールされる」って面も強くなる。
たとえば…
お金の使い道に“条件”がつけられたらどうなる?
期限付きの通貨、特定の店でしか使えない給付金──
これ、もう自由なお金じゃなくなるよね。
選ぶ通貨=選ぶ未来
要はこういうことだと思う。
ビットコインは「自分で守るお金」
CBDCは「管理してもらうお金」
どっちが正しい、どっちが悪いじゃなくて、
自分が「どんな未来を望むか」で、選ぶ通貨も変わる。
- 自由はあるけど、責任も重い道を選ぶか?
- 安定してるけど、監視される道を選ぶか?
この問いは、これからの時代にかなり本質的なテーマになってくると思う。
次の章では、
「じゃあ、世界ではどっちが主流になっていくの?」
という視点から、各国の動きと今後の可能性を見ていくよ。
第5章|“未来の通貨”として広がるのはどっち?
ここまで読んでくれたあなたは、もう気づいてると思う。
ビットコインとCBDCは、“正反対の思想”を持つ通貨だってこと。
じゃあ、実際の世界では、どっちが主流になっていくのか?
ここからは、各国の動きと、世界の潮流を見ながら、未来の通貨地図をちょっとだけ覗いてみよう。
政府は「CBDC」を推したがっている
これはもうハッキリしてる。
各国の政府や中央銀行は、ほぼ間違いなく「CBDC推し」。
なぜかって?
管理しやすいから。便利だから。税収アップにつながるから。
たとえば…
- 中国は「デジタル人民元」を試験導入。公共機関の給与や給付金で実用テスト中。
- ヨーロッパも「デジタルユーロ」の設計フェーズに入り、近い将来に発行へ。
- 日本も日銀が「デジタル円」の実証実験を進行中。
つまり、国家側から見ればCBDCは“都合のいい通貨”なんだよね。
「決済の効率化」「脱税の防止」「経済の可視化」
…どれも、国にとっては嬉しいことばかり。
一方で、個人や草の根ではビットコインが支持されている
じゃあビットコインはどうか?
国家が推進してるわけじゃない。
むしろ「警戒されてる存在」っていう印象さえある。
でも、その裏で──
個人や草の根のレベルでは、BTCの需要がどんどん高まってる。
たとえば…
- エルサルバドルはビットコインを法定通貨に(国家として初)
- ナイジェリアでは、若者の多くが「ナイラ」ではなく「BTCで給料がほしい」と答える
- アルゼンチンでは通貨の信頼が崩壊し、人々がビットコインに避難
つまり、
「国を信じられない人たち」が、ビットコインを選び始めてるってこと。
これは、お金というより、“信頼の問題”なんだよね。
世界は「二極化」に向かっている
ここがめちゃくちゃ重要なんだけど、
今の世界って、「CBDC vs ビットコイン」の二極化が進んでる。
- 管理された未来(CBDC)を目指す国
→ 中国、ロシア、欧州、日本など - 自由なお金(BTC)を受け入れる国や人々
→ エルサルバドル、ナイジェリア、トルコ、アルゼンチン、そして個人投資家たち
一見すると、CBDCの方が「現実的な未来」に見えるけど、
自由と経済危機への備えとして、ビットコインを選ぶ動きも確実に存在している。
これって、ただのテクノロジー論争じゃない。
「どんな社会に住みたいか?」という価値観のぶつかり合いなんだ。
“国家”と“個人”で見えている未来が違う
国家:「管理されたお金で、スムーズな社会を実現したい」
個人:「勝手に管理されないお金で、自分の資産を守りたい」
この温度差は、どんどん広がってるように感じる。
たとえば日本。
表向きは「円が安定してるからビットコインは不要」って空気だけど、
実はもう、インフレも進んでるし、将来的に「円だけじゃ不安」って人も増えてる。
結論:今のうちに「どっちに備えるか」を考えておくべき
CBDCが当たり前になる未来。
ビットコインが避難資産として広がる未来。
あるいはその両方が共存する未来。
どうなるかはまだわからない。
でも、「選ぶ準備」だけは、今のうちからしておいて損はないと思う。
なぜなら──
- CBDCはある日突然、導入されるかもしれない
- ビットコインは、価格が落ち着いてから買っても遅いかもしれない
「通貨の未来」って聞くと、どこか遠い話に聞こえるけど、
じつは僕らの毎日の生活に直結する“現実”なんだよね。
次の章では、
日本人としてこの通貨の流れをどう見るか?どう備えるか?
という視点で、より具体的に考えていきます。
第6章|日本人はどちらを選ぶべきか?
ここまでで、ビットコインとCBDCの違いはなんとなく見えてきたと思う。
じゃあ次に気になるのは──
「日本では、どっちの未来が現実的なの?」
ってことだよね。
正直に言うと、日本はめちゃくちゃCBDC寄りの国です。
でも、それが“ベストな選択”かというと…それはまた別の話。
日本は「デジタル円」をじっくり進めてる
まず前提として、日本は現金社会。
- コンビニで現金払いがまだ普通
- 高齢層のデジタル不信
- 銀行が地域インフラとして根づいてる
こういう背景があるから、
「いきなりCBDCでキャッシュレス化!」って流れにはなりにくい。
でも実際には、日銀が「デジタル円」の実証実験を進めてるし、
数年以内に「制度設計フェーズ」に入るって言われてる。
つまり、「使うかどうか」はさておき、
CBDCの基盤だけは着々と整えられてるって状況なんだよね。
でも…ビットコインに対する“熱量”は低い
一方で、日本のビットコイン普及率はめちゃくちゃ低い。
- アメリカ:約16%が保有経験あり
- ドイツ:約10%
- 日本:約3〜4%(2025年推定)
こんな感じ。
「円安が進んでるのに、なぜ日本ではBTCが買われないのか?」
って疑問が出てくるレベル。
その背景には、
- 金融教育が遅れている
- 投資=ギャンブルというイメージ
- 「国がなんとかしてくれる」という安心感
みたいな、日本特有の空気がある。
でも本当に“安心”でいいの?
ここがこの記事で一番言いたいところかもしれない。
日本円は「安全通貨」って言われてきたけど、
このままずっと信じてて大丈夫なの?っていう疑問。
- 財政赤字は世界トップクラス
- 少子高齢化で税収は先細り
- 日銀が大量に国債を買って市場を支えてる状態
つまり、“表向きの安定”がどこまで続くかは、誰にもわからない。
だからこそ僕は、選択肢を持っておくことが大事だと思ってる。
日本人こそ、通貨の分散が必要なんじゃないか?
「ビットコインを全力で信じろ!」とは言わない。
でも、日本円だけに頼ってるっていうのは、
正直ちょっとリスキーだと思う。
- 万が一、円が信用を失ったら?
- CBDC導入で、お金の使い道が制限されるようになったら?
- インフレで貯金の価値が減っていったら?
そのときに、「他の通貨も持ってたから助かった」って言えるようにしたい。
ビットコインは、まだまだ値動きが激しいし、リスクもある。
でも、“最後の保険”としての機能は十分すぎるほど持ってる。
「選ばない」のがいちばん危険かもしれない
CBDCが当たり前になる日が来るかもしれない。
そのとき、自分の資産が「完全に国の管理下にある」としたら──
それを望んでるかどうか、いまのうちに考えておくべきだと思う。
逆にビットコインの世界は、めちゃくちゃ自由だけど、めちゃくちゃ不親切。
- 自分で管理しないといけない
- 送金ミスは自己責任
- ウォレットのパスワードを忘れたら復元できない
でもその不便さが、“自由の代償”でもあるんだよね。
だから、結論としてはこう。
「管理される未来」でも「自由な未来」でも、
どちらにも備えておくのが、いちばん現実的。
これからの日本で生きていくなら、
CBDCとBTCの両方を知っておくことが、自分を守る第一歩だと思う。
まとめ|ビットコインが“未来の通貨”になる日は来るのか?
ここまで、ビットコインとCBDCという「2つの未来のお金」を比べながら見てきた。
それぞれの特徴をざっくり振り返ると──
ビットコイン(BTC)
- 発行者がいない=誰の支配も受けない
- 発行上限がある=インフレに強い
- 自分で持つ=自由と自己責任
- ネットがあれば世界中で使える
CBDC(中央銀行デジタル通貨)
- 国家が発行=完全な管理体制
- デジタル決済が即時にできて便利
- 取引が見える化=不正対策に強い
- でも“監視”や“操作”のリスクも
どちらも、便利さとリスクが表裏一体。
「これが正解!」なんて簡単には言えないけど、
どちらを選ぶかで、“お金に対するスタンス”が大きく変わってくる。
通貨を選ぶ=生き方を選ぶ時代へ
- 国家に預けるか?自分で守るか?
- 管理される安心を取るか?自由の不便を受け入れるか?
これはもう、「投資」や「決済」って話を超えてる。
“自分のお金は、誰のものか?”という問いそのものなんだよね。
じゃあ僕らはどうすればいい?
結論としては──
どっちか一方に賭けるんじゃなく、
どっちにも備えておくのが、いちばん現実的。
- 将来、CBDCが当たり前になる日が来るかもしれない
- 同時に、ビットコインが「信用の避難先」になる可能性もある
だからこそ、今のうちから:
- ビットコインの仕組みを理解しておく
- 少額でもBTCを持っておく
- 自分で資産を守る感覚を育てておく
そんな準備が、未来に向けての“通貨リテラシー”になると思う。
最後にひとこと
テクノロジーや制度がどう変わっても、
最後に問われるのは「自分がどう生きたいか」。
便利さの中に潜む“怖さ”にも目を向けながら、
未来のお金との付き合い方を、ちゃんと自分で選んでいきたいよね。
その一歩として、この記事が少しでも参考になったならうれしいです。
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Coincheck(コインチェック)なら、スマホで簡単に自動積立がスタートできます。
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