はじめに|ビットコイン、波乱の1週間。
先週(6/8〜6/14)のビットコイン、
「CPIで下がったんでしょ?」って言われがちだけど、正直それだけじゃ説明つかない。
たしかに6/12(水)のCPIは注目イベントだった。
結果は予想通りの+2.5%で、「利下げ期待が高まるかも?」って流れにもなった。
でも実際にはその直後に一時102,700ドルまで急落。
いわゆる“セル・ザ・ファクト”で売られたんだけど、
それ以外にも先週はいくつもの材料が交錯してた。
たとえば…
- BlackRockなどビットコインETFへの資金流入が加速
- 米中協議の進展でリスクオン相場が強まる場面も
- 一方で中東の地政学リスクが意識され、週末はちょっと緊張感も
そんなふうに、ポジティブとネガティブが混ざり合った1週間だったからこそ、
「下がったけど、崩れてはいない」っていう独特の空気があったんだよね。
この記事では、そんな先週のビットコインを
値動き・ニュース・市場心理の3つの視点から整理していきます。
来週のヒントも含めて、ちゃんと“地に足のついた”振り返りをしていこう。
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▶ Coincheck公式サイトを見る第1章|今週のビットコイン価格推移まとめ(6/8〜6/14)
先週はCPIだけじゃ説明しきれないくらいビットコインの“らしい荒れ”があったね。ざっくり言えば—
- ETFへの資金流入(BlackRock含む)が強くて、
- 米中貿易交渉の進展でリスクオン気味に、
- 中東情勢の緊張でリスクオフになる場面もありつつも、
- 最終的にはCPIをきっかけに一度急落→押し目買いで踏みとどまる、という動き。
それぞれの要因が合わさって、実に“総合戦”な1週間だった。
日別終値と簡単な動き
日付 | 終値(USD) | 空気感と背景 |
---|---|---|
6/8(日) | 105,739 | 週末は静か、週明けに備えて準備の段階 |
6/9(月) | 110,269 | ETFへ大量に資金流入→+4%超。米株高との連動も◎ |
6/10(火) | 110,269 | 米中貿易交渉の進展でリスクオン継続。高値圏で安定 |
6/11(水) | 108,661 | CPI前の利確売りが入るが、地政学リスクも意識 |
6/12(木) | 105,703 | CPI+2.4%。ただの“セル・ザ・ファクト”で一時103,000ドル割れ |
6/13(金) | 106,080 | 押し目買いが広がり、週中の安値からしっかり反発 |
6/14(土) | 105,421 | 中東で緊張もあったけど、ETF継続流入で耐えて週末終了 |
先週の動きポイント
- ETF資金が主役:今週だけで約10~13億ドルが流入。BlackRockのiSharesだけで 11億ドル以上。
- 米中交渉の進展:リスク資産に追い風。これが9〜10日の高騰に直結。
- 中東情勢:週末に緊張高まるも、ビットコインは底堅く推移。
- CPIの影響:+2.4%で予想内。それでも短期急落が起きたのは、期待で買われていた反動 “セル・ザ・ファクト” 的動きだった。
価格レンジと値動き感
- 最高値:110,404ドル(6/9〜10)
- 最安値:102,739ドル(6/12)
- 週間レンジ:約7,665ドルのボラティリティ。かなり大きい。
でも興味深いのは、下げた後に買い戻されて週末安定している点。
「下げたら買われる」地合いが今は機能している感じだね。
市場の雰囲気
- 週前半:ETF流入+株高+貿易楽観で強気一色
- 中盤:CPI控えで様子見と利確
- CPI発表後:不意打ちセル・ザ・ファクトで急落
- 週後半:買い戻し基調と中東懸念で乱高下。最終的に支える体制に
テクニカル的には
- 102,700ドル付近で明確な短期サポートライン形成
- RSIはCPI後に売られすぎゾーン。一旦落ち着いている印象
- EMAなどはほぼ横ばい。今週以降の勢いが重要
まとめ(第1章)
- 先週の主役はETFの大量流入とマクロ+地政学要因の複合で上昇からの急落
- その流れの中でCPIがアクセントになった
- 結果、押し目買いもあってなかなか“いい底”を作っている
- 今週の焦点は「この押し目から再び110K戻せるか?」
となかなか荒れた一週間だった。
第2章|先週の注目イベントとニュース(6/8〜6/14)
先週のビットコイン相場に影響を与えたのは、CPIだけじゃなかった。
ETFの資金流入、米中貿易協議の進展、中東の地政学リスク──これら複数の要因が入り混じって、ビットコインの値動きは上下に大きく振れた。
それぞれのニュースを詳しく見ていこう。
① ETFへの資金流入がエグい
まず、一番効いてたのがETFの買い。
6/9〜6/13の5日間で、アメリカのビットコイン現物ETFには13億ドル以上の資金が流れ込んでたらしい。
これ、ETF開始から数ヶ月経った今でも、まだこのペースで買われてるって相当強いよね。
しかも、相場が上がってるときだけじゃなく、下がってる時にも資金が入ってる。
これが、今のBTCが「簡単には崩れない」って言われる理由のひとつになってる。
② 米中交渉が“リスクオン”のきっかけに
6/9(日)には「米中の通商協議が進展しそう」っていう報道が出た。
これを受けて、株も上がって、ビットコインも連れ高。
その流れで6/10には110,000ドルを突破して、かなり強気ムードが出てた。
ETFの資金も入ってたし、「これはこのまま120Kいくかも?」って雰囲気だったのがこのへん。
③ 中東の緊張で一気に冷やされる
ところが、6/12〜13にかけて、イスラエルがイランの施設を空爆したかもっていうニュースが出て、
一気にリスクオフのムードに。
その直後、ビットコインは102,800ドル台まで急落。
しかもこの時、レバレッジの清算もガンガン入って、1.2億ドル分のロングポジションが吹き飛んだとも言われてる。
こういう“予測できない急落”って、ほんと心臓に悪い…。
④ CPI発表 → 結果はOK、でも売られる
6/12(水)の夜、アメリカのCPI(消費者物価指数)が発表された。
結果は、
- 前年比:+2.4%(予想は+2.5%)
- 前月比:+0.1%(予想は+0.2%)
つまり、「インフレは思ったより進んでない=利下げ期待アリ」ってことで、普通なら上がる内容。
でも実際には“セル・ザ・ファクト”で売られた。
発表直後、また102K台まで下げたから、見てた人は「は?」ってなったと思う。
でもそこが底だった。
ETFの買いも続いてて、次の日にはすぐ反発。
週末には105,000ドル台に戻して終わってる。
先週はこんな感じ
出来事 | 内容 | 相場への影響 |
---|---|---|
ETF資金流入 | 13億ドル以上の新規流入 | 全体の下支え。買い圧キープ |
米中交渉進展 | 通商協議が前進報道 | 110K突破のきっかけに |
中東リスク | イスラエル×イランの緊張 | 一時急落(102K台)&清算発生 |
CPI発表 | +2.4%(予想下回る) | 一瞬下落 → 押し目で反発 |
まとめ
先週は、「どれか1個が原因」っていうより、複数の材料が順番に効いてきた感じ。
でも最終的に言えるのは、
下がっても、すぐ買いが入る地合いはまだ続いてるってこと。
ETFの存在がデカすぎるし、地政学リスクや経済指標の発表があっても、「売られて終わり」にはなってない。
それって、ちょっと前のBTCとは違うなって感じるよね。
第3章|市場の声と投資家心理(6/8〜6/14)
先週のビットコイン、上下に大きく動いたけど、「崩壊」はなくて、むしろ買い場を探す空気が強かったのが特徴的。トレーダーもアナリストもそんな雰囲気だったよ。
X(旧Twitter)でよく見かけた声
- 「CPIで下がったけど、内容は悪くないんだからこれは押し目でしょ?」
- 「102K台で拾えた人、おめでとう」
- 「中東リスクはあるけど、BTCの底力すごいっしょ」
…こんな反応が多くて、むしろシンプルに「下がって買えるチャンス」と捉える声が目立ってた。
アナリストのコメントにも「冷静な強気」が多め
- Barron’s(6/11)では、 “5月CPIは前年比+2.4%、予想を下回った。それが高リスク資産に追い風になる可能性もある”
と指摘。 - Barron’s(6/11)続報でも、 “株価との連動が続いていて、ビットコインは近日のインフレ鈍化により再び強さを示すかもしれない”
と楽観的に見ていた。
アナリストたちも「CPIが思ったほど悪くなかった」「相場崩れず」という見方をシェアしてた。
リスクを指摘する声も一部あり
でも完全な強気だけではなくて…
- 中東情勢の再燃→地政学的リスクは無視できないという慎重派
- CPIやFOMCの結果逆に動いた場合→110Kから95Kへの急落の可能性を想定
- レバレッジ取引の巻き戻し→「ロング刈られるリスク」は常にあると警鐘
こういう声も一定数あって、「全員が楽観してるわけじゃない」構図もあった。
投資家心理まとめ:今の空気を一言でいうと…
「落ちたけど、まだ壊れてない。むしろ、今がチャンス」って感じ。
それはやっぱり、ETFの存在があるから。
「ガチで下支えしてくれるやつがいる」って思えるのは、投資家心理にすごく効いてる。
第4章|今週の注目ポイント(6/15〜6/21)
今週はFOMCが控えてる週ってことで、相場全体が「様子見モード」に入りやすい。
でも、よく見るとその前後に地味に効いてくる指標もあるから、流れをつかんでおくと安心。
今週の経済イベント一覧
日付 | イベント名 | 注目ポイント |
---|---|---|
6/18(火) | 米小売売上高(5月) | 消費の強さ。インフレへの影響も |
6/19(水) | 新規失業保険申請件数(6/12週) | 雇用悪化なら利下げ期待でBTCに追い風? |
6/19(水)夜 | FOMC声明&パウエル会見 | 利下げ見通し・発言のニュアンスがカギ |
6/20(木) | Juneteenth(米祝日) | 米株休場で仮想通貨の値動きに注意 |
6/21(金) | フィラデルフィア製造業指数など | 景気の強弱を測る指標が週末に集中 |
イベント詳細と読みどころ
6/18(火)夜:米小売売上高(5月)
アメリカ人がどれだけお金を使ってるかを見る大事な指標。
前月比で±0.0%の予想だけど、予想を上回ると「やっぱ景気強い→利下げまだ?」ってムードになりやすい。
そうなると、金利が高止まりする見方が強まって、BTCにちょっと下押し圧力がかかる可能性も。
6/19(水)早朝:新規失業保険申請件数(6/12週)
先週は248,000件でちょっと増えた。今週は242,000件が予想。
この数字が増えていくと「雇用に陰り=景気鈍化」って判断されて、利下げ期待 → BTCにプラスな流れになることも。
6/19(水)夜:FOMC声明&パウエル記者会見
今週最大のイベント。
“利下げは今年あるのか?” “経済は減速してるのか?” みたいなことに、どんなメッセージが出てくるかが注目ポイント。
- ドットチャート(各メンバーの金利見通し)がどう変わるか
- パウエル議長のトーン(慎重派かハト派か)
このあたりでBTCが上か下か、方向感が出るかもしれない。
6/20(木):Juneteenth(アメリカの祝日)
米国市場はお休みだけど、仮想通貨は365日動いてる。
出来高が減るぶん、ちょっとしたニュースでも値が動きやすいタイミング。
6/21(金):製造業指数と住宅ローン申請
- フィラデルフィア製造業指数(予想:0.0、前回:−4.0)
- MBA住宅ローン申請件数
どちらも「アメリカ経済の勢い」を確認する指標。
FOMCが終わったあとに、週末にかけて相場がどう動くかのヒントになるかも。
第5章|チャートで振り返る先週のビットコイン(4H分析)
先週のBTCは「上→ドカ下げ→反発→横ばい」と、イベントのたびに波打つ相場だった。
その流れが一目でわかるのがこの4時間足
(図:BTC/USD 4Hチャート 6/8〜6/15)
※以下の内容はこのチャートに対応してます。

前半:きれいな上昇トレンド(6/7〜6/10)
- 6/7のロンドン時間以降、安値切り上げ&高値更新を繰り返して、
- 6/10朝(日本時間)に110,404ドル付近まで上昇(フィボナッチ0%ライン)
- この上昇の背景には、ETF資金の流入や米中交渉のポジティブ報道があった
→ ローソク足で見ても、陽線が連続して出来高もついてきており、押し目を作りながら上がっていく典型的な“強いチャート”だった
中盤:地政学リスク+CPIで急落(6/12)
- 6/12に入って一転、大陰線で一気に102,700ドル付近まで下落(フィボナッチ61.8%付近まで)
- これは、米CPI発表(+2.4%)後の“セル・ザ・ファクト”と、イスラエルのイラン空爆報道が重なったタイミング
- RSIはその時点で30台後半まで急落し、短期的な売られすぎゾーンへ突入
→ チャート上でも「支えられていた移動平均線(赤25EMA)を明確に下抜け」しており、トレンドの急反転を示すサインが出ていた
後半:下げ止まり〜半値戻しの展開(6/13〜6/15)
- 大陰線のあと、フィボナッチ61.8%〜50.0%の間(=103,800〜105,500)で安定推移
- 出来高は減少してるけど、MACDの下落モメンタムが和らぎ、横ばい→反転気配あり
- 移動平均線(黄色:75EMA、赤:25EMA)とローソクの距離が近づいており、次のトレンド形成待ちの状態
→ ETFの資金流入が引き続き続いていたことも、下値支えにつながった
テクニカル補足:注目ライン(ブローカーによって価格に多少誤差あり)
ライン | 内容 |
---|---|
110,400ドル | 今週の高値(6/10)/フィボ0%起点 |
102,700ドル | CPI急落の安値(6/12)/フィボ61.8%付近 |
104,500〜105,500ドル | 現在のレンジ中心。横ばい中の攻防ゾーン |
全体を見てのひとこと
「イベントで上がって、イベントで落ちた」けど、ETFが地盤を固めてるのがチャートにも出てた。
1本の大陰線に見えても、裏では“拾ってる買い”がある、っていうのが見えるチャートだった。
第6章|まとめ&今後の注目点
先週を振り返って
- ETFの底力:6/9〜13にかけて、現物ビットコインETFに13億ドル超の連続資金流入が続いていた。
→ 地政学リスクやCPIショックがあっても価格が簡単に崩れなかった大きな理由。 - 価格は大きく動いたが、下支えもわかりやすい
週初に110,404ドルの高値をつけつつ、その後CPI+地政学悪化で102,700ドルまで急落。
でもそこから押し目買いで再び105,000ドル台まで戻した展開 。 - チャートもそれを物語ってる
4時間足で見ると「上昇→急落→回復」のきれいな三段構えで、特に102,000〜105,000帯に強いサポートがあったのが顕著 。
今週の注目ポイント
日にち | 注目材料 | ポイント |
---|---|---|
6/18(火)夜 | 小売売上高 | 消費強ければ利上げ観測 → BTCに重しの可能性 |
6/19(水)早朝 | 失業保険申請件数 | 増加なら景気鈍化=利下げ期待→BTCに追い風 |
6/19(水)夜 | FOMC声明&記者会見 | 利下げ時期やトーン次第で相場大きく動く |
6/20(木) | Juneteenth(米祝日) | 薄商い+仮想通貨市場の急変動リスクあり |
6/21(金) | 製造業指数+住宅申請 | 週末の相場勢いのヒントになる可能性あり |
マクロ視点での重要テーマ
- 米利下げ観測は継続中
FBSなどのアナリストは、金利カーブ正常化→利下げ観測→BTCに追い風との見方を示している 。 - ETFの存在感は底堅く継続
ブラックロック主導のETFは、今後も需要と安定供給のバランス要因になると見られる 。
総括コメント
「イベントで大きく動いても、ETFが毎日買ってるから、結局のところ“下がってもすぐ支える”という安心感が出てきた」
そんな相場が続いているな、というのが率直な印象です。
今週FOMCで「利下げのタイミング」などが示されれば、BTCの新しい流れも見えてくる可能性あり。
短期的な指標にも注目しながら、波に乗るかどうか判断できる週になりそう。
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