はじめに|気づいたら、お金の価値が減ってる世界
「なんか最近、スーパーの値段高くない?」
──そう感じたこと、あるかもしれない。
僕も最初は「物価が上がってるな〜」くらいの感覚だったんだけど、
よくよく調べてみたら、それってつまり“お金の価値が下がってる”ってことだった。
しかもそれは、たまたま今だけじゃない。
国がたくさんお金を刷ったり、世界の情勢が不安定になったり、
そういうことが重なると、僕らが当たり前に使ってる「円」や「ドル」の価値って、
どんどん目減りしていくんだよね。
じゃあどうすればいいのか?
「貯金しても価値が減る時代」に、
何で資産を守るか?っていうのがすごく大事になってくる。
そこで登場するのが「ビットコイン」って存在。
怪しいとか危ないって思われがちだけど、
実はこの“インフレ時代”にこそ注目されてる理由がある。
この記事では──
- そもそもインフレって何?
- 円やドルはなぜ価値が落ちやすいのか?
- ビットコインがインフレに強いと言われる理由
こういった基本から順番に整理しつつ、
「じゃあどう考えればいいのか?」ってところまで一緒に見ていこうと思う。
あくまで投資をすすめるとかじゃなくて、
“知ってるだけで選択肢が増える”っていう感覚で読んでもらえたらうれしい。
ちなみに「ビットコインってそもそも何?」って人は先にこっちを読むとわかりやすい
▶ 【2025年最新版】ビットコインとは?仕組みは?初心者にもわかる超やさしい解説
第1章|インフレって何?なぜ起こるのか?
「インフレ」って言葉、よくニュースとかでも聞くけど、
僕は最初、“なんか物価が上がるやつでしょ?”くらいの認識だった。
でも実は、これって僕らのお金の価値に直結するめちゃ大事な話だったんだよね。
インフレ=モノの値段が上がること?
ざっくり言うと、インフレ(インフレーション)ってのは
モノやサービスの価格が、全体的に上がっていく現象のこと。
たとえば、今日スーパーで牛乳が200円だったのに、
1年後には同じ牛乳が250円になってたら、それはインフレ。
つまり、同じお金で買えるモノが少なくなっていく=お金の価値が下がるってこと。
インフレが起きる理由は主に2つ
じゃあ、なんでインフレが起きるのか?
大きく分けると、次の2パターンがある。
① 需要が増えてモノが足りなくなる(需要インフレ)
みんなが「欲しい!」って思う商品が増えると、
売る側は「じゃあ値上げしても売れるな」って思うよね。
景気が良くなって、給料も上がって、
みんながたくさんモノを買うようになると、値段は上がる。
これが需要主導のインフレ。
② 原材料やエネルギーが高くなる(コストインフレ)
最近多いのがこっち。
たとえば、原油価格が高騰すると、ガソリン代も上がるし、
運送コストが増えて、野菜やパンの値段まで上がってくる。
こういうのはコストプッシュ型のインフレって呼ばれてる。
じゃあ、インフレって悪いことなの?
実はインフレって、一概に「悪い」ってわけじゃない。
むしろ経済にとっては、ある程度のインフレが“健全な状態”とも言われてる。
たとえば日本銀行は「年2%の物価上昇」を目標にしてるくらい。
適度なインフレは、企業の利益が増えて、給料も上がって、
消費も回って…っていう“経済の好循環”を生み出す。
問題は「過度なインフレ(ハイパーインフレ)」
でも、これが行きすぎるとヤバい。
たとえば、今日100円だったパンが、来月には200円、
さらにその次の月には500円になってたら…?
こういう極端な物価上昇がハイパーインフレ。
実際、過去にはジンバブエやアルゼンチン、ベネズエラとかで
“お金を持ってても何も買えない”ってレベルのインフレが起きた。
インフレは「通貨の信頼」が崩れたときに起きる
突き詰めていくと、インフレって「お金の価値が落ちる」現象。
つまり、その国の通貨に対して
「みんなが信用できない」って思い始めたときに起こる。
国の借金が増えすぎたり、中央銀行が大量にお金を刷ったり、
政治が不安定だったりすると、通貨の信頼が下がっていく。
ここまでが「インフレとは何か?なぜ起きるのか?」の話。
次の第2章では、
「じゃあ円とかドルみたいな法定通貨は、インフレにどう対応できるのか?」
ってところを掘り下げてみるよ。
第2章|法定通貨(円・ドル)はインフレにどう影響される?
「インフレ=お金の価値が下がること」だとすると、
当然、今持ってる円やドルの価値も下がっていくって話になる。
これはけっこう怖いよね。
でも、実際のところ「通貨ってどうインフレに影響されるのか?」って、
学校でも会社でもなかなか教えてくれない。だからここで一緒に整理してみよう。
まず「法定通貨」ってなに?
「円」や「ドル」みたいな、お国が発行してるお金のことを
法定通貨(Legal Tender)って言うんだ。
「政府が価値を保証しますよ」ってことで、
日々の買い物でも税金の支払いでも使える、いわば“公認の通貨”。
だけど…
この法定通貨には、“構造的な弱点”がある。
それが、「無限に発行できる」ってこと。
インフレの正体=お金を刷りすぎた結果?
たとえばコロナ禍のとき、アメリカでは「景気対策」として
めちゃくちゃな量のドルをばらまいた。
企業支援や失業手当、小切手の直接配布などなど…。
その結果、どうなったか?
モノの数は変わってないのに
市場にお金だけがドバっと増えて
みんなが消費に走って価格が上がる
──そう、インフレが起きたんだ。
つまり、法定通貨って、政府の判断ひとつで供給量が激変する。
国が調子に乗って刷りすぎると、
お金の価値はあっという間に薄まってしまう。
円とドルでは事情がちょっと違う
ちなみに、「日本円と米ドル、どっちがヤバいの?」って話だけど、
実はそれぞれにリスクの形が違う。
日本円の場合:
- 超高齢化社会で財政は火の車
- 巨額の国債発行を日銀が引き受けてる
- 「通貨の信頼」が崩れたら、一気に円安へ?
米ドルの場合:
- 世界の基軸通貨で“強い立場”にある
- でもそのぶん「刷りすぎ」がバレにくい
- 債務上限問題など、政治のリスクは常にある
どっちが安全かっていうより、
「どちらもインフレに弱い構造を持っている」ってのが本音。
中央銀行のコントロールには限界がある
一応、円もドルも、中央銀行がインフレ率をコントロールしようと頑張ってる。
- 利上げして景気を冷やす
- 国債を売って市場からお金を吸収する
みたいな金融政策を駆使してるけど…
これも万能じゃない。
たとえば、
- 戦争やエネルギー危機みたいな外的要因
- 政治の不安定さ
- 国債の信用不安
みたいな“コントロール不能な要素”が重なると、
インフレは止められなくなる。
貯金してても目減りする現実
これが一番ショックだったんだけど、
「インフレが進む=現金の価値が目減りする」
たとえば、1年でインフレ率が3%だったら、
100万円の貯金は“実質”97万円の価値になる。
これ、利息が0.001%の銀行に預けててもカバーできない。
むしろ黙ってるだけで損してる状態になる。
だからみんな「資産を守る方法」を探し始める
このインフレ時代、何が怖いって…
お金を持ってるだけじゃ守れないってこと。
そこで登場するのが、
- 金(ゴールド)
- 株式(企業価値の成長)
- 不動産(家賃収入など)
- そして…ビットコイン
という“価値保存の手段(ストア・オブ・バリュー)”。
この中に、ビットコインも入ってきてるんだよね。
「ドル連動型のステーブルコインもあるけど、それって本当に安心なの?」
そのあたりの話は、別記事でくわしくまとめてるよ
▶ 【分析】ステーブルコインは崩壊するのか?USTの教訓とUSDT・USDCのリスクを初心者向けに解説
次の第3章では、いよいよ本題の
「ビットコインって本当にインフレに強いの?」ってところに踏み込んでいくよ。
法定通貨とは違う、BTCの“ある特徴”がカギなんだ。
第3章|ビットコインが“インフレに強い”と言われる理由
「インフレで現金の価値が下がるなら、
その代わりに“価値が減らないもの”を持てばいい」
──こう考えるのは自然な流れだと思う。
じゃあ、ビットコイン(BTC)はその代わりになれるのか?
ここでは、その“根拠”をちゃんと見ていこう。
ビットコインには「発行上限」がある
まず、一番有名で大事な特徴がこれ。
発行枚数は2100万枚までと決まっている
→ それ以上は絶対に増えない
これって、実は“インフレしない”設計そのものなんだよね。
法定通貨は政府が「刷る」と決めればいくらでも増えるけど、
ビットコインはあらかじめ決められたペースでしか増えない。しかも最終的には止まる。
これはまるで、「デジタル版の金(ゴールド)」みたいなイメージ。
ビットコインは「中央管理者がいない」
円やドルは中央銀行(=国の機関)が発行してるけど、
ビットコインには「中央管理者」がいない。
誰かの都合で勝手に供給量を変えられないし、
「不正に発行される」みたいなことも構造上できない。
これは、通貨として“信用できるか?”を考えるうえで、すごく大きな要素。
半減期で「希少性」がどんどん上がっていく
ビットコインには約4年ごとにやってくる「半減期」ってイベントがある。
これは簡単に言うと、
新しく発行されるビットコインの量が、4年ごとに半分になる
という仕組み。
つまり、時間が経てば経つほど“新規供給”が減っていく。
しかも需要が上がれば、価格は自然に上がる。
──これ、めちゃくちゃインフレに強い構造だと思わない?
実際に「価値保存手段」として認められ始めてる
最近では、大手の企業や国もビットコインを買い始めていて、
“インフレ対策”として注目してるのが現実。
たとえば…
- マイクロストラテジー社:数千億円分のBTCを保有
- エルサルバドル:法定通貨として導入(しかも備蓄)
- 米国ETF:国家レベルの投資資金が流入中
こういった動きは、「ビットコイン=投機」じゃなくて、
「ビットコイン=資産防衛ツール」としての使い方が浸透してきた証拠でもある。
ただし“完璧なインフレ耐性”ではない
ここまで読むと、「じゃあビットコイン最強じゃん!」ってなりそうだけど、
正直、まだそうは言い切れない。
というのも、
- ボラティリティ(価格変動)が大きい
- 社会的な理解がまだ浅い
- 法整備や税制も未熟
っていう“未完成な部分”も残ってる。
だから、短期で見たらインフレどころか暴落する可能性もある。
でも、長期で見れば「守れる資産」になり得る、って感じかな。
金(ゴールド)との比較でも見てみると…
観点 | ゴールド(Gold) | ビットコイン(BTC) |
---|---|---|
供給 | 採掘制限あり、増えにくい | 完全に上限(2100万枚) |
保管のしやすさ | 重くて管理が大変 | 軽くて送金も楽 |
歴史と信頼性 | 数千年の実績あり | 15年の歴史と急成長 |
市場の成熟度 | 中央銀行も保有する | ETF・機関投資家が参入中 |
ざっくり言うと、ビットコインは「若いけど、仕組みは理にかなってる」存在。
インフレに強いのも納得できるよね。
次の第4章では、実際に過去のインフレ局面で「ビットコインがどう動いたか?」を見ていこう。
机上の理屈だけじゃなく、“リアルな動き”がわかると、もっと納得できると思う。
ゴールドとの違いをもっと深く知りたい人は、こっちの記事もどうぞ
▶ 【比較】ゴールド vs ビットコイン|国家備蓄としてどちらが有利?初心者でもわかるメリット・リスクの違いを解説
第4章|過去のインフレ局面でビットコインはどう動いたか?
ここからは、実際にビットコインが「インフレに強かったのか?」を、現実のデータで見ていくよ。
「理屈ではそうでも、実際どうなの?」って気になるところだと思うから、なるべく分かりやすく解説してみる。
2020〜2022年|コロナショック後の世界的インフレ
パンデミック後、各国が金融緩和しまくって、
アメリカも日本もお金を大量にばらまいた。
結果どうなったかというと──
- アメリカのCPI(消費者物価指数)は前年比9.1%まで上昇(2022年6月)
- 世界中で物価が急上昇。インフレ到来。
で、そのときビットコインはどうだったか?
2020年初:1BTC ≒ 8,000ドル
2021年11月:最高値 ≒ 69,000ドル
つまりこの間、約8倍超に成長してる。
これは「インフレから逃げるための資産」として、
ビットコインがかなり注目されたってことでもある。
2022年以降|利上げフェーズでのBTCの値動き
インフレを抑えるために、アメリカは利上げに舵を切った。
すると、どうなったか?
- 株式市場が冷え込む
- 投資マネーが「リスク資産」から引き上げられる
- ビットコインも下落(2022年末:1BTC ≒ 16,000ドル台)
これを見ると「インフレに強くないじゃん…」と思うかもだけど、
ポイントはそこじゃない。
インフレに強い=価格が下がらない、ではないってこと。
本質は、「通貨の価値が下がる中で、長期的に購買力を保てるかどうか」。
その意味で、2020年以前と比較したら、
ビットコインの価値は依然として圧倒的に高い水準にある。
トルコやアルゼンチンの“ハイパーインフレ”とBTC
さらに重要なケースがこれ。
トルコ・アルゼンチンのような国では、
法定通貨が信じられないスピードで価値を失っていった。
- トルコリラ:この10年で10分の1以下に暴落
- アルゼンチンペソ:年100%を超えるインフレ
そこで、現地の人たちはどうしたか?
ビットコインやUSDTに避難するようになった。
「自国通貨よりマシ」として、ビットコインが“最後の逃げ場”になってる。
これはまさに、価値保存の実例だと思う。
なぜ「短期では下がる」のに「長期で強い」と言えるのか?
この疑問、すごく大事。
結論から言うと、
短期:投資マネーの動きで価格が乱高下しやすい
長期:供給制限 × 信頼性の上昇 で徐々に底上げされる
っていう構造がある。
株や債券と違って、「誰かが裏付けしてくれる資産」ではないからこそ、
ボラティリティ(価格変動)は大きくなりやすい。
でも逆に言えば、誰にも操作されない=信頼されればされるほど価値が上がる仕組み。
だから、インフレ耐性を活かすには「長期保有」が前提になるんだ。
「ビットコインは安全資産になれるか?」という問い
これは世界中でずっと議論されてる。
金(ゴールド)みたいに「不況でも強い資産」になれるのか?
それとも、ただの「ハイリスク投機商品」なのか?
現時点では、その中間くらいというのが現実的な評価。
でも少なくとも、
- 国も企業も持ち始めている
- ハイパーインフレ国では「実需」が生まれている
- ブロックチェーン技術と相まって支持が広がっている
──という流れを見ていると、
「可能性は十分にある」と僕は思ってる。
次の第5章では、今後もし世界的なインフレが再加速したら、
ビットコインがどんな役割を担う可能性があるのか?を予想してみよう。ここは“未来の話”になるけど、興味ある人は続きをどうぞ!
第5章|もし今後、世界がもっとインフレになったら?
さて、ここからは“ちょっと未来の話”。
2025年現在、インフレはやや落ち着いてるようにも見えるけど、
これって本当に一時的なんだろうか?
──僕は、そうは思わない。
この章では、今後もし世界的なインフレが再び強まったら?という仮定のもと、
ビットコインがどんな立ち位置になるのか、考えてみる。
そもそも、インフレって簡単に終わらない
まず大前提として、
インフレって、いったん火がつくと「簡単には止まらない」
ってことを知っておくべき。
例を挙げると:
- アメリカの金融緩和は“必要だった”けど、そのツケは残ってる
- 各国の財政赤字は拡大中(=お金を刷り続けないと維持できない)
- 高齢化社会による「労働人口減少」→ 供給不足で物価高
つまり、構造的なインフレ要因はまだ消えてない。
仮に「日本で年10%のインフレ」が起きたらどうなる?
たとえば、もし日本でもCPIが年10%とかになったら──
- 預金の価値が1年で10%目減りする
- 貯金1000万円が、実質900万円の価値に下がる
- 年金や給料は追いつかず、生活が苦しくなる
…これ、シャレにならないよね。
じゃあ、そういう時に「資産をどう守るか」って話になる。
そこで登場するのが、供給が限られた資産たち。
「逃げ場」としてのビットコイン
インフレ時にお金の価値が下がるなら、人はその「価値」を守るために動く。
たとえば:
- 金(ゴールド)
- 不動産(インフレに強い資産の代表)
- 株式(企業が価格転嫁できれば資産価値維持)
- そして、ビットコイン
特に最近は、ビットコインが「金に似た資産」として注目されてる。
これは、単なるイメージじゃなくて、データとしても出てきてる。
ビットコインと金の相関係数(2023年〜)が上昇中
「デジタルゴールド」としての価値が、ETFなどを通じて広がってる
つまり、「ビットコインに資産を逃がす動き」が現実に起き始めているってこと。
法定通貨が信頼されなくなったとき、何が起こるか?
歴史を振り返ると、インフレで最も大きなダメージを受けるのは、
「みんなが当たり前だと思っていたもの」の信頼が崩れるとき
たとえば…
- 国の通貨が価値を保てなくなった
- 銀行が預金封鎖した
- 政府がキャピタルコントロール(資産制限)を始めた
…そんな時、人は“自由に動かせるお金”を求めるようになる。
そしてビットコインは、
- 誰にも止められない(非中央集権)
- 海外にも送れる(ボーダレス)
- 発行上限がある(インフレしない)
という点で、“非常時のお金”としての側面が注目されていく。
BTCが「通貨の代わり」になる未来はあるのか?
正直に言うと、日常の決済通貨としての普及にはまだ壁がある。
- 価格が変動しやすい(ボラティリティ)
- 決済スピード・手数料の問題(レイヤー2で改善中)
- 法律・税制の対応が遅れている
だから、「お金として使う」にはちょっと難しい面もある。
でも、「価値を保管しておく場所」としては、
少しずつ“新しい当たり前”になりつつある
2024年の時点で、エルサルバドルや中南米諸国がビットコインを法定通貨にしたり、
アメリカの一部州がBTC備蓄を始めたりしてるのがその証拠。
インフレ時代における“選択肢”としてのBTC
結論として、もし今後インフレが再燃したら…
- 現金だけに頼るのはリスク
- 株や不動産は人によってハードルがある
- 金は昔からの避難先。でもデジタルじゃない
そんな時、「少額でも持てて、スマホ1つで管理できるBTC」は、
わりと有力な選択肢になってくると思う。
もちろんリスクもあるけど、
“持ってないリスク”もあるという時代になりつつあるんじゃないかな。
第6章|インフレ対策としてビットコインを“どう使うか?”
ここまで読んで、「ビットコインってインフレに強い仕組みなんだな」ってイメージが少し見えてきたかもしれない。
じゃあ、そのビットコインをどうやって使えば、インフレから資産を守れるのか?
ここでは、よく紹介されている方法や基本的な考え方をまとめておくね。
少しずつ積み立てていく(ドルコスト平均法)
いきなり大金を使って買うんじゃなくて、「毎月決まった金額で少しずつ買っていく」ってやり方がある。
これはドルコスト平均法って呼ばれてて、価格が上がってても下がってても同じ金額で買い続けることで、リスクを平均化できるって考え方。
ビットコインみたいに値動きが大きいものには、こういう積立のほうが向いてるって言われることが多い。
保管の方法もいろいろある
ビットコインを買ったあと、どこに保管するかも大事。
ざっくり分けると、こんな選択肢がある。
保管方法 | 特徴 |
---|---|
取引所の口座 | カンタンに管理できるけど、ハッキングされたら危ない |
自分のウォレット | 少し手間だけど、安全性は高くなる(特にハードウェアタイプ) |
長期で保有する予定なら、「自分で管理する」って方向を考える人も多い。
ビットコインは“送れる・動かせる”
もうひとつの特徴として、ビットコインは自由に動かせる。
- 24時間、世界中どこにでも送金できる
- 銀行の営業時間も、国境も関係ない
- 一部の国では「自国通貨より信用できる」って見られることもある
こういう特性から、“非常時のお金”としての役割にも注目が集まってる。
インフレ対策の基本は“分散”
資産を守る方法として、一番よく出てくるのが「分散」って考え方。
- 円だけじゃなくて、ドルや外貨も持つ
- 株や不動産、金(ゴールド)にも分ける
- その中の一部にビットコインを加えておく
こうすることで、どれかがダメでも他でカバーできるって状態を作れる。
参考までに、「全体資産のうち1〜5%をBTCに」って紹介されることもあるけど、これはあくまで一例。自分のリスク許容度に合わせて考えるのが基本だよ。
ちなみに「使わない間、貸して利回りを得る」って方法もあるよ
▶ ビットコインを貸して稼ぐ?レンディングの仕組みとリスクをやさしく解説
第7章|ビットコインは本当に「インフレに強い」のか?
理屈としては、「発行上限がある」「誰にも操作されない」など、インフレに強い仕組みがあるビットコイン。
でも実際に「資産防衛」として使えるのかどうか?そこはもう少し深掘りしておこう。
長期的には“インフレに強い構造”がある
ビットコインには、こんな特徴がある。
- 枚数は2100万枚で、これ以上は絶対に増えない
- 誰かが勝手に供給を増やしたりできない
- 国や企業が保有し始めていて、「価値保存手段」としての信頼が高まっている
こういった設計は、インフレによる“通貨の価値下落”から守る構造として注目されている。
でも、短期ではけっこう動く
ビットコインはまだ市場が成熟していないから、価格の上下が大きい。
- CPI(物価指数)や金利の発表で価格が急に動く
- 投資家の売買で一気に下がったり上がったりする
つまり、「すぐに使える安定資産」というよりは、将来的に強くなるかもしれない資産という立ち位置のほうがしっくりくる。
金(ゴールド)との比較で見える特徴
項目 | ゴールド | ビットコイン |
---|---|---|
供給 | 採掘制限あり | 発行上限あり(2100万枚) |
保管 | 実物が必要 | デジタルで保管できる |
歴史 | 数千年の実績 | 約15年の歴史と成長 |
管理者 | なし | なし(非中央集権) |
この比較からも、「仕組みとしてはインフレに強いけど、信頼の歴史はこれから積み上げていく段階」ってのが見えてくる。
そして、最後にひとつの問いが残る。
じゃあ、ビットコインって
「本当に資産を守ってくれるものなのか?」
「今のうちに持っておくべきものなのか?」
通貨とインフレ、そしてビットコインの関係は見えてきた。
でも、「どう使うか?」や「どのくらい持つべきか?」の判断は人それぞれ。
続きはnoteの有料パートでまとめています
- インフレに負けないために、実際どう動くべき?
- 僕がBTCをどの割合で持ってるか、その理由は?
- 日本円・米ドルとの併用、ポートフォリオの考え方
誰かの意見じゃなく、“自分の選択”を知りたい人へ
「じゃあ、どうするか?」はnoteで詳しくまとめました
▶ 『インフレに備える。ビットコインで守る資産戦略』──円とドルの“逃げ場”として選んだビットコインの使い方
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