こんにちは、あおにーとです。
ビットコインって、今や知らない人のほうが少ないくらい有名になりましたよね。
ニュースでもよく見るし、ETFとか国家備蓄とか、話題には事欠かない。
でもふと、こんな疑問が湧いてきませんか?
「こんなに有名になってるのに、なんでそんなに値上がりしないの?」
僕も最初はそう思ってました。
というわけで今回は、
「ビットコインは話題なのに、なぜ価格が上がらないのか?」
を初心者目線でガチ解説していきます。
この記事を読み終わる頃には、
「今って、むしろチャンスかも…?」と思える視点が手に入るかもしれません。
- ビットコインの価格は「有名だから」上がるわけじゃない
- 実は「売ってる人」がけっこう多い
- 大口の買いは“派手に見えない”という罠
- ETF承認後、むしろ“売られる材料”になっている
- 法規制の不透明さが、大口投資家の“様子見”を生む
- 「上がってないようで、実はかなり上がってる」
- 長期では“信用”が価値になる?国・企業がビットコインを選ぶ理由
- 静かに買われている?増え続けるBTCアドレス数
- 過去バブルとの違いと共通点から今を考える
- まとめ|「上がらない理由」は、むしろ“健康的なサイクル”かも
- 補足Q&A|よくある疑問を僕なりに答えてみた
- 僕のスタンス|焦らず積み立て、利確は“理由があるとき”だけ
- 初心者向けミニガイド|これから始めるならどうすれば?
- おわりに|「上がらない今こそ、冷静な目線が大事」
- あわせて読みたい
ビットコインの価格は「有名だから」上がるわけじゃない
まず最初に理解しておきたいのは、
価格は“人気”ではなく、“需給バランス”で決まるということです。
これは株でもモノでも同じ。
たとえば、
- めちゃくちゃ人気のあるスニーカーでも、出回る数が多すぎれば価格は下がる。
- 逆に、知名度がなくても「ほしい!」って人が殺到すれば値上がりする。
ビットコインも同じです。
「買いたい人」よりも「売りたい人」が多ければ、当然価格は下がる。
じゃあ今、“誰が売ってるのか”?
実は「売ってる人」がけっこう多い
2020年以降、ビットコインが広く知られるようになり、実際に持っている人の数もぐっと増えました。
それ自体はすごくポジティブなことなんですが、その一方で「売る人」も増えてきているのが現実です。
たとえば…
- 昔から持っていた人が「そろそろ利確しよう」と動く
- 短期トレーダーが少し上がっただけで売る
- 一度損切りして、ようやく含み益になった人が「ここがチャンス」と感じて売る
という感じ。
僕が「利確しようかな」と思った瞬間の話
実を言うと、僕自身も何度か「ここで売っちゃおうかな」と思ったことがあります。
たとえば、2021年のバブル時や、2024年のETF承認で価格がグンと上がったとき。
「ここで一部利確しておけば、税金はかかっても生活にゆとりが出るかも…」
そんな気持ちがよぎった瞬間、正直ありました。
でも結局は売らずにホールドし続けました。
なぜかというと、やっぱり「長期で見ればまだ伸びる」と思ったから。
それに、売ったあとにさらに上がっていったら、後悔しそうで(笑)
こうした自分の体験もあって、今「売りたいな」と思ってる人の気持ちってすごくよくわかります。
税制や心理的な要因も重なっている
特に日本の場合、利確すると雑所得で課税されてしまうので、
- 年末前に利益確定したい(住民税や所得税の都合)
- 給与と合算して重い税率がかかる前に逃げたい
など、“タイミングを見た売り”も出やすいんです。
さらに、一度でもビットコインの暴落を経験している人だと、
「また下がるかもしれない…今のうちに売っておこう」
という“防御本能的な売り”が出やすい傾向もあります。
こうした多様な売りが重なると、
価格が上がりにくくなる“重たい相場”が出来上がる。
有名になった=買いが増えた、だけではなく、
売りの圧力も同時に強まってるというのが、今の相場なんです。
大口の買いは“派手に見えない”という罠
ニュースでは「○○州がビットコイン保有を発表!」みたいな話が流れてきます。
でも、実際の買い方はめちゃくちゃ静か。
- テスラやマイクロストラテジーは決算時にポロッと報告
- ニューハンプシャー州やテキサス州など、法案通過後に少しずつ買うだけ
つまり、
市場を大きく動かすほどの派手な買い方はしてないことがほとんどなんです。
しかも、大口は「OTC(店頭取引)」を使うことも多く、
これだとチャートに直接現れません。
「国が買ってるはずなのに、全然上がらない」
というのは、まさにこのギャップが原因です。
さらに、企業や政府は一度買ったら“基本売らない”。
つまり、
- 流動性が減る(市場で流通するBTCが少なくなる)
- でも買いが分散していて、価格への即効性は薄い
という“長期ホールド型の買い”が中心なので、
価格には徐々にしか効いてこないんですよね。
ETF承認後、むしろ“売られる材料”になっている
2024年1月、ついにアメリカでビットコイン現物ETFが承認されました。
そのニュースが流れたとき、僕のタイムラインは大盛り上がりでした。
- 「ついに来た!BTCはここから1億円!」
- 「ブラックロック参戦で時代変わった」
- 「世界中の年金資金が流れ込むぞ!」
…正直、僕もちょっとワクワクしてました。
ですが、ふたを開けてみると——
- 承認直後に「材料出尽くし」で価格が下がる
- ETF経由の買いが思ったより少なかった
という現象が起き、数日後には価格がじわじわと下落。
「ポジティブなニュース=すぐ爆上がり」とは限らない現実を、改めて痛感しました。
そして今(2025年)では、
- ブラックロックなどが「売るかも」という不安
- ETF解約による売り圧への警戒
などが意識され始めています。
実際、ETF経由で保有されているビットコインの一部は、
- 利確目的で換金される可能性
- ファンドのリバランスにより売却される場面
も想定されていて、ETFが”売り材料”として機能する場面も出てきています。
ETFは確かに、ビットコインの購入ハードルを下げた意味ではプラスです。
でもその一方で、売りの出口にもなり得る商品なんですよね。
だからこそ、ETF承認=全面的にポジティブ、という単純な話ではなく、
むしろ価格の重しになることもあるというのが、今の正直な状況です。
ETFの“売り材料化”については、下の記事で詳しく解説しています。
▶ ETFが売られたらビットコインも暴落する?実際のデータと相関から考える
法規制の不透明さが、大口投資家の“様子見”を生む
機関投資家や企業って、慎重なんです。
- SEC(アメリカ証券取引委員会)はいまだに規制姿勢が曖昧
- 日本では仮想通貨が総合課税(税率最大55%)で扱いにくい
こうした状況では、
「今はまだ全力で買うタイミングじゃないな…」
という判断になるわけです。
また、ステーブルコインやイーサリアムなど、
“証券認定されるかどうか問題”が解決していないため、
関連業界全体がちょっと慎重になっているのも事実。
仮想通貨にとって法制度は「地盤」みたいなもので、
地盤が不安定なところに大きなビル(投資)は建てられないんですよね。
「上がってないようで、実はかなり上がってる」
体感では“そんなに上がってない”と思いがちですが、実際の数字を見てみると全然違います。
資産クラス | 2020年価格(円換算 @105円) | 2025年価格(円換算 @145円・最大) | 倍率 |
---|---|---|---|
ビットコイン | 約300万円 | 約1,700万円 | 約5.7倍 |
日本株(TOPIX) | 約1,800ポイント | 約2,800ポイント | 約1.6倍 |
米国株(S&P500) | 約39万円(@105円換算) | 約89万円(@145円換算) | 約2.3倍 |
ゴールド | 約20万円(@105円換算) | 約51万円(@145円換算) | 約2.5倍 |
こうやって比較すると、BTCの伸び率は圧倒的なんですよね。
仮想通貨界隈だと「10倍」「100倍」みたいな話が飛び交ってるので、
ちょっと価格が2倍になったくらいでは“上がった感じがしない”。
でも冷静に考えると、
「5年で資産が10倍になった」
って普通にとんでもないことです(笑)
それだけビットコインには、
「何十倍にもなるかも」という期待が根強くある証拠。
逆に言えば、
- 期待が大きすぎて、
- 上がっても「上がってないように感じる」
という、“心理的ハードル”の高さもあるんです。

長期では“信用”が価値になる?国・企業がビットコインを選ぶ理由
「価格があまり上がっていない=誰も買ってない」という印象を持ちがちですが、実は世界中で“信用ある存在”がじわじわとビットコインを保有しはじめています。
たとえば、以下のような国・企業・機関です:
- エルサルバドル(2021年〜):法定通貨に採用し、国家レベルで保有
- テスラ(2021年〜):15億ドル相当のBTCを購入、部分的にホールド中
- マイクロストラテジー(2020年〜):最大級の企業BTC保有者、現在も買い増し継続
- ブラックロック(2024年〜):ETF運用を通じて数千BTCを保有
- ニューハンプシャー州(米):2025年に州準備金としてビットコイン保有を法制化
彼らの共通点は、「短期の値動き目的」ではなく、ビットコインを“長期資産”として保有している点です。
なぜそんなに信頼されるのか?
その背景にあるのは、ビットコインならではの特性です。
- 発行上限が決まっている(2100万BTC)
- 中央管理者がいない(国家にも企業にも支配されない)
- インターネットがあれば世界中で使える
- 流動性があり、法定通貨にも交換しやすい
こうした特性が「インフレヘッジ資産」「準デジタルゴールド」として評価されているんです。
つまり、短期のチャートに一喜一憂するフェーズから、信用に裏打ちされた“信頼性資産”へと、少しずつ進化してきている。
価格はその過程の“副産物”であって、
本質的には『誰がどんな目的で持っているか』が価値を左右するようになってきているのかもしれません。
国や機関の保有が進む背景には、“金に近い”価値の安定性もあります
▶ ゴールド vs ビットコイン|国家備蓄としてどちらが有利?初心者でもわかるメリット・リスクの違いを解説
静かに買われている?増え続けるBTCアドレス数
ここまで「なぜ価格が上がらないか」を見てきましたが、実は価格とは裏腹に、ビットコインを保有する人の数は増え続けています。
オンチェーンデータを見てみると、
- 0.01BTC以上のアドレス数 → 過去最高を更新中
- 長期保有(1年以上動かしてない)アドレス → 全体の65%超え(2025年4月時点)
つまり、目に見えないところで「コツコツ買ってる人」がいるんです。
これはまさに、“静かな積み上げ”。
なぜ価格に反映されないの?
理由の1つは、市場に出てこないビットコインが増えているからです。
例えば:
- 長期ホルダーが買ってガチホ
- 企業や機関投資家がOTCで買って動かさない
市場で流通するBTCが少ないと、「買いが増えても価格が跳ねづらい」状態になります。
水面下では保有者は増えているけど、売買されないからチャートが動かない
これが今の“静かな上昇予備軍”の正体なんです。
過去バブルとの違いと共通点から今を考える
2025年はビットコインの半減期があった年です。
過去のパターンを見ても、
- 半減期のあと半年〜1年くらいは“じわじわ上昇”
- その後にバブル的な急騰が起きやすい
という流れが多い。
実際、
- 2012年半減期 → 2013年:急騰&暴落(初バブル)
- 2016年半減期 → 2017年:ICOバブルで300万円突破
- 2020年半減期 → 2021年:コロナ後の金融緩和で史上最高値更新
どれも“半減期のあと、1年以内にバブルが来ている”のが共通点。
そして、その前には決まって「退屈な横ばいの時期」があります。
SNSで誰も騒いでない。チャートも動かない。
そういうときこそ、実は“本物の投資家”が仕込んでいる時期だったりするんです。
今との共通点と違いは?
- 2024年に半減期(=2025年は“助走期”の可能性)
- ETF承認など、インフラ整備の動きが進行中
- 市場の熱狂感はなく、SNSも静か → むしろ理想的?
つまり、今の「静かな時期」は過去と同じパターンの“前触れ”かもしれないんです。
それを「上がらないから終わった」と見るか、「これから来るかも」と見るか。
この視点の違いが、数年後の結果に大きな差を生むかもしれません。
バブルには“静かな助走”がある――これは下の記事で詳しく考察しています。
▶ ビットコインの半減期とは?仕組み・意味・価格との関係をやさしく解説
まとめ|「上がらない理由」は、むしろ“健康的なサイクル”かも
原因 | 内容 |
---|---|
売り圧 | 昔の利確勢・短期勢が多い |
見えない買い | 国家や機関の買いは市場に反映されにくい |
ETFの副作用 | 期待と現実のギャップ、売却リスクの意識 |
規制の壁 | 税制やSECなどが大口を遠ざける要因に |
実は上がってる | 他の資産よりもずっと成長している |
補足Q&A|よくある疑問を僕なりに答えてみた
Q. 今は買い時なの?
僕は”コツコツ積み立てる”スタイルでやってます。
“底値をピンポイントで狙う”のは無理だと思ってるから。
価格が下がっても「安く買えてラッキー」、上がっても「資産増えてラッキー」って思えるのが、積立の強みです。
Q. ETFって結局いいの?悪いの?
僕の答えは「長期的にはプラス、短期的には期待しすぎ注意」。
ETFの存在は”正当な金融商品”として認められたという意味でめちゃくちゃ重要。
でも、承認されたからすぐ価格が跳ねるかというと、そんな単純な話じゃない。
Q. 税制がネックって言うけど、今後どうなるの?
2025年5月現在、日本では仮想通貨は総合課税。
でも申告分離課税(20%)への法改正が検討されてる段階。
これが実現すれば、もっと多くの個人が安心して仮想通貨に参加できるようになると思う。
僕のスタンス|焦らず積み立て、利確は“理由があるとき”だけ
- 毎月一定額をbitbankで積立中(2023年から継続)
- 利確は「生活費が足りないとき」か「自分の出口戦略に沿うとき」だけ
基本は“何もしない”のがいちばん強いと思ってます(笑)
初心者向けミニガイド|これから始めるならどうすれば?
- まずは国内取引所に登録(僕はコインチェック推し)
- 少額から始める(500円でもOK)
- 価格を見る頻度を下げて、淡々と積み立て
“最初に一歩を踏み出すこと”が一番大事です。
僕が使ってるコインチェックは、こちらで詳しくまとめてます
▶ 【初心者向け】コインチェックの始め方|口座開設から購入までやさしく解説
おわりに|「上がらない今こそ、冷静な目線が大事」
ビットコインが上がらない理由を調べていくと、
「むしろ、今って静かに買うタイミングでは?」
と思えてくる部分もありました。
- 誰も騒いでない今こそ、仕込み時かもしれない
- 見えないところで、着実に“保有者”は増えている
- 僕自身も焦らずコツコツ積み立てを続けてます
“爆上がり”だけを期待するんじゃなくて、
今の静かな相場の意味をちゃんと理解する。
それが、仮想通貨で生き残るための一歩だと、僕は思ってます。
読んでいただきありがとうございました!
この内容が少しでも参考になったら、ぜひ他の記事もチェックしてみてください!
あわせて読みたい
▶ 仮想通貨の買い時はいつ?タイミングの見極め方と買い方完全ガイド
▶ 仮想通貨とドル円の関係とは?為替がビットコイン価格に与える影響を図解でやさしく解説
▶ ビットコイン2030年価格予想|強気・中立・弱気の3シナリオで徹底考察
▶ 初心者におすすめの仮想通貨取引所ランキング|リアルな比較と選び方ガイド
コメント