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【分析】なぜ円安でも“ビットコインは買われない”のか?日本人の不思議な投資行動

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  1. はじめに|「円の価値が下がってるのに、なんでBTC買わないの?」
  2. 第1章|そもそも円安ってどういう意味?
    1. 円安=「円の価値が下がっている」状態
    2. 円安になると、どんな影響があるの?
    3. 実は…日本人は“円だけ”で資産を持ってる
  3. 第2章|なぜ日本では、円安でもビットコインが買われないのか?
    1. きっかけとなる「危機感」がない
    2. そもそも「ビットコイン」が怪しいものと思われている
    3. さらに言うと「みんなが買ってないから」
    4. データでも明らか|日本の仮想通貨保有率はわずか4%前後
  4. 第3章|通貨安がビットコイン需要を生んだ国の実例
    1. アルゼンチン|ハイパーインフレとビットコイン
    2. トルコ|リラ暴落と暗号資産の急拡大
    3. ナイジェリア|若者主導でビットコインが広がった
    4. なぜ“通貨が不安”な国ほどビットコインに流れるのか?
  5. 第4章|なぜ日本人は「円」にこだわるのか?
    1. 1. 円=安全、という長年の信頼
    2. 2. 金融教育の不足と「貯金=正解」の文化
    3. 3. 為替リスクに対する“過剰な恐怖”
    4. 4. 情報との接点が少ない
    5. 日本人が“円しか持たない”ことのリスク
  6. 第5章|“持たないリスク”に気づいた人が動き始めている
    1. 老後不安とインフレに備える手段として
    2. 投資経験ゼロでも「とりあえず少額から」
    3. 持たない=ノーリスクではない時代に
    4. 動き出した人がやっていること
  7. 第6章|「使えないから買わない」は本当か?
    1. 日本では「投資資産」として買われるのが中心
    2. 実際には使える場所も増えてきている
    3. 「使えないから価値がない」とは限らない
    4. 実は「使わない」のは悪いことじゃない
  8. 第7章|制度・税制が変われば、動く人はもっと増える
    1. 最大の壁は「雑所得」扱い
    2. 要望が多い「申告分離課税」への移行
    3. 税制改革の動きはすでに始まっている
    4. 制度が整えば、「持ってみようかな」と思う人はもっと増える
  9. おわりに|なぜ日本人はビットコインを買わないのか?そしてこれからどうなるのか
    1. それでも、時代は少しずつ変わってきている
    2. 今後、“買わない理由”が一つずつなくなっていく
    3. 最後に|あえて今、考えてみてほしい

はじめに|「円の価値が下がってるのに、なんでBTC買わないの?」

最近、こんなことを感じたことない?

「なんかモノの値段、上がってない?」
「円安ってよく聞くけど、給料も資産もなんか目減りしてる気がする…」

僕も同じように感じてて、いろいろ調べてるうちに、
「これって“円の価値”が下がってるってことなんだ」と気づいた。

でもさ、円の価値が下がってるなら、
“価値が下がりにくい資産”に変えるのって自然な流れじゃない?

──例えば、ビットコイン(BTC)とか。

実際、海外では自国通貨の価値が落ちると、ビットコインに避難する人たちが増えてる
インフレが激しい国では、ビットコインが“命綱”みたいになってるケースもある。

だけど日本では、
「円安が進んでるのに、ビットコインを買う人がほとんどいない」っていう、
ちょっと不思議な現象が起きてる。


この記事では、

  • そもそも「円安」ってどういうこと?
  • なぜ日本人はビットコインを買わないのか?
  • 他の国とはどう違うのか?
  • 円安時代にどう資産を守るか?

こういった疑問を、初心者でもわかるように整理してみる。

「ビットコインって怪しい…」って思ってる人にも、
「円だけで大丈夫なのかな?」って不安な人にも、
“知識の選択肢”として読んでもらえたらうれしい。

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第1章|そもそも円安ってどういう意味?

「円安が進んでる」とか「また1ドル150円だ…」
──そんなニュースをよく聞くけど、実はちゃんと意味を理解してる人って意外と少ない。

僕も最初は「なんとなく悪いことなんだろうな〜」くらいにしか思ってなかった。

でも、これをちゃんと理解すると、

  • どうして物価が上がってるのか
  • なぜ給料が増えなくても損した気分になるのか
  • なんで資産を“円だけ”で持ってるとヤバいのか

…みたいな疑問が、スッとつながってくる。

だからまずは、円安とは何か?をシンプルに見ていこう。


円安=「円の価値が下がっている」状態

たとえば、昔は「1ドル=100円」で買えてたアメリカの商品が、
今は「1ドル=150円」かかるようになってる。

これはつまり、

円の価値が、ドルに対して“3分の1”も減ってしまった

ということ。

「同じ商品を買うのに、余計に円が必要になる」ってことは、
円の“購買力”が落ちてる=円の価値が下がっているってことなんだ。


円安になると、どんな影響があるの?

円安が進むと、身近なところにいろんな影響が出てくる。

項目どうなる?影響
輸入品高くなるガソリン、食料、電気代が上がる
海外旅行割高になる同じドル建てでも円で払う額が増える
海外資産価値が上がるドル建ての資産は円換算で増える
日本企業の利益増える企業もある輸出企業(トヨタなど)は恩恵あり

つまり、生活コストは上がるけど、
“円以外”の資産を持ってる人は助かるケースもあるんだ。


実は…日本人は“円だけ”で資産を持ってる

ここが今回のテーマにつながるポイント。

金融庁のデータによると、日本人の金融資産のうち、90%以上が“円建て”なんだ。

株・預金・保険──どれも円ベースで保有してる人がほとんど。
だから、円の価値が下がる=資産の価値が目減りするってことになる。

でも、そこにあまり危機感が持たれていない。

「円が下がってるなら、ドルとかビットコインに分散しとこう」って発想が、
まだまだ一般的じゃない。


じゃあなぜ、世界ではビットコインが“逃げ道”になるのか?

このあと第2章で、
「円安でもBTCに流れない不思議な現象」を、他国の事例と比べながら掘り下げていこう。

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第2章|なぜ日本では、円安でもビットコインが買われないのか?

普通に考えると、円の価値が下がるなら「円以外の資産を持とう」って考えるはず。

実際、他の国では自国通貨が不安定になると──

  • 米ドルに逃げる
  • ゴールドを買う
  • 最近だとビットコインを買う

…って行動がけっこう自然に起きてる。

でも日本はちょっと違う。

2024〜2025年にかけて、何度も「歴史的円安」って言われる状況になってるのに、
ビットコインを買う日本人は、いまだにごく少数。

いったいなぜなんだろう?


きっかけとなる「危機感」がない

たとえば、アルゼンチンやトルコなどの国では、自国通貨の価値がどんどん下がってる。

  • 1年でインフレ率100%超え
  • 給料もらっても次の日には価値が下がる
  • 国民が「銀行を信用できない」と感じてる

──こういう状況だと、みんなが「今の通貨は危ない」と感じて、
ドルやビットコインなど、“別のもの”に逃げる。

でも日本では、「なんだかんだ日本円は安心」って空気が根強い。


そもそも「ビットコイン」が怪しいものと思われている

多くの人にとって、ビットコインって

  • 投機の対象(ギャンブル)
  • 詐欺っぽいイメージ
  • 使い道がない

みたいな印象が残ってる。

メディアでも「〇〇億円の仮想通貨が消えた」とか、「暴落した」とか、
ネガティブな報道が多いから、“リスクが高そう”ってイメージが先に立ってしまう。

実際には、インフレ対策・資産防衛・国の備蓄にも使われてるんだけど、
その情報はあまり届いてない。


さらに言うと「みんなが買ってないから」

日本人に多い傾向として、

自分だけが違う行動を取るのは不安

って心理がある。

たとえば:

  • みんなが円で貯金してるなら、それが一番安心
  • 投資は「NISA」と「米国株」って聞いたから、それだけやればいい

みたいな空気感があって、ビットコインのような“主流じゃないもの”は選ばれにくい。


データでも明らか|日本の仮想通貨保有率はわずか4%前後

実際、調査によると日本の仮想通貨保有率は、たったの3〜4%ほど。

アメリカ(20%以上)や韓国(10%前後)と比べると、かなり低い水準。

しかもその中でも、「積極的に買っている層」はごく一部。
円安になっても「じゃあビットコインを買っておこう」って流れにはなってない。


じゃあ、世界ではどうなのか?
次の第3章では「通貨安でビットコインが買われた国」の事例を見ていこう。比較してみると、日本の特性がもっと浮き彫りになってくるはず。

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第3章|通貨安がビットコイン需要を生んだ国の実例

日本では「円安=ビットコイン買い」とはならなかった。
でも、世界には“通貨の信頼が下がったことでビットコインが買われた国”がある。

ここでは、その代表的な例を見てみよう。


アルゼンチン|ハイパーインフレとビットコイン

アルゼンチンは、過去10年で何度も深刻なインフレに見舞われている。

  • 年間インフレ率が100%を超えることも
  • 銀行から預金を引き出せない“通貨制限”
  • 米ドルの両替すら規制対象になるケースも

そんな状況で、人々は「自国通貨は信用できない」と判断し、
現金ではなくドル建て資産やビットコインを持ち始めた

ビットコインは分散型で、政府に没収されにくい。
持ち運びも自由で、デジタル上に保管できる。だから“資産を守る最後の手段”として使われている。


トルコ|リラ暴落と暗号資産の急拡大

トルコもまた、急激な通貨安に苦しむ国の一つ。

  • トルコリラは数年で価値が3分の1以下に
  • 政府の金利政策への不信感が広がった
  • 若年層ほどビットコインへの関心が高い

この流れを受けて、国内の仮想通貨取引所の登録者数が急増。
リラではなく、BTCやUSDT(ステーブルコイン)で資産を保有する人が増えた。


ナイジェリア|若者主導でビットコインが広がった

ナイジェリアでは、中央銀行が暗号資産の銀行決済を禁止したにもかかわらず、
若者の間でピア・ツー・ピア(P2P)の取引が活発になった。

  • 通貨安による購買力の低下
  • 海外からの送金にビットコインが便利だった
  • 若い世代がスマホ経由で仮想通貨を学んだ

国家レベルでの禁止にもかかわらず、
「ビットコインを持ちたい」というニーズが勝った。


なぜ“通貨が不安”な国ほどビットコインに流れるのか?

共通しているのは、「国の通貨に対する信頼の崩壊」

それが、以下のような行動につながっている:

  • 「今の通貨じゃ将来が不安」と感じる
  • 政府や銀行に頼れない
  • 他の選択肢(米ドル・金・ビットコイン)を探す

特にビットコインは、誰の許可もなく保有・送金できる資産として注目されている。


ここまで見てきたように、他国では「通貨安」や「信用不安」がきっかけで、
ビットコインが“選ばれている”実例がいくつもある。

ではなぜ、日本ではそうならないのか?
次の第4章では、日本人の投資マインドや通貨観について、もう少し深掘りしてみよう。

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第4章|なぜ日本人は「円」にこだわるのか?

ここまで見てきたように、海外では「通貨の不安定さ」からビットコインを選ぶ動きが加速している。
なのに日本では、円安が進んでも「ビットコインを買おう」という動きはなかなか起きない。

この違いには、いくつかの“日本人ならではの感覚”が関係している。


1. 円=安全、という長年の信頼

日本人にとって、「円」は長年の安心感そのもの。

  • 戦後からインフレがほとんどなかった
  • 給料も、預金も、年金もぜんぶ円建て
  • 日常生活で外貨に触れる機会がほぼない

「円しか使ったことがない」「円で困ったことがない」という人が圧倒的に多い。
だから、円の価値がじわじわ下がっていても、それを“危機”とは捉えにくい。


2. 金融教育の不足と「貯金=正解」の文化

日本では「投資はギャンブル」「貯金が一番安全」という考え方が根強い。

  • 学校でお金の授業がない
  • 家でも投資の話はタブーになりがち
  • 金融商品を「怖いもの」と感じている人が多い

そのため、円以外の資産に触れること自体がハードルになっている。
「わからないものは買わない」が、今も常識になっている。


3. 為替リスクに対する“過剰な恐怖”

円安になると、「ドルで資産を持ったほうが有利」とはならず、
むしろ「為替が怖いからやめておこう」という判断をする人が多い。

  • 為替の動きが難しい
  • タイミングを間違えると損をするかもしれない
  • やっぱり円のままが安心、と思ってしまう

この結果、ビットコインのような“ドル建てと連動しやすい資産”にも近づかない。
「興味はあるけど不安だから買えない」という層が大半だ。


4. 情報との接点が少ない

実際にビットコインや仮想通貨の情報は、テレビや新聞ではほとんど取り上げられない。

  • ネガティブな事件だけ報道される
  • 高騰・暴落などの一時的な現象ばかり強調される
  • 長期での保有や使い道にはほぼ触れられない

そのため、「危ないもの」「よくわからない資産」という印象だけが強く残る。


日本人が“円しか持たない”ことのリスク

円安が進んでも、ほとんどの人が気づかずに生活を続けている。
でも、裏側では少しずつ「世界から取り残されるリスク」が広がっている。

  • 海外の物価だけが上がり、相対的に日本が貧しくなる
  • 外貨建ての資産がないと、国際的な価値が下がる
  • 自国通貨だけで資産を持つことがリスクになる時代へ

だからこそ、「ビットコインで資産を持つ」という選択肢も、
いま一度、冷静に考えてみる価値があると思う。


次の第5章では、日本でビットコインを持たないリスクと、
「どんな人がBTCを買っているのか?」について掘り下げていくね。

第5章|“持たないリスク”に気づいた人が動き始めている

最近、「ビットコインを買った」という声を身近でも聞くようになった。
しかもその理由が「一攫千金」じゃなくて、こういうものだったりする。

「円がどんどん弱くなってるから、何かしなきゃと思って」
「銀行に預けてても増えないし、円だけで持つのが不安で…」
「老後も、年金だけじゃ生活できなさそうだから備えておきたい」

いま、動き始めているのは“儲けたい人”というより、
“備えたい人”や“守りたい人”なんだ。


老後不安とインフレに備える手段として

日本の物価はじわじわ上がってきてる。
電気代、食料品、外食、すべて「気づいたら高くなってる」という感覚はないだろうか。

でも、給料や年金はその分ちゃんと上がっているかというと……そうでもない。
つまり、「円の価値が減ってる」のに、その分を補えない状態が続いている。

こうした状況のなかで、“インフレに強い資産”として
ビットコインに注目する人が増えてきた。


投資経験ゼロでも「とりあえず少額から」

ビットコインを買っている人の中には、
「それまで株も投資信託もやったことなかった」という人も多い。

でも今は、500円〜1000円単位で積立できるサービスもあるし、
スマホだけで完結する取引所も増えている。

とくに「コインチェック」や「ビットフライヤー」などの国内取引所は、
初心者でも始めやすく、積立設定もシンプルにできる。

リスクを理解したうえで、
「とりあえず少額からやってみよう」という人が、静かに増えているんだ。

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👉 関連:コインチェックの始め方|口座開設から購入までやさしく解説
ビットコインを買ってみようと思った方はこちら
👉 関連:初心者におすすめの仮想通貨取引所ランキング|リアルな比較と選び方ガイド
取引所の比較はこちらにまとめてあります

持たない=ノーリスクではない時代に

「仮想通貨なんて、リスクが高いし危ない」と思う気持ちもすごくわかる。
でも実は、円だけで資産を持っていることも、今や“ひとつのリスク”になりつつある。

たとえばこんな場面:

  • 円安で、海外旅行や輸入品が手が届かなくなる
  • 年金支給額は減るのに、生活費は上がっていく
  • 銀行に預けてても、インフレで実質目減りしていく

「何もしない=安全」ではなく、
「何もしない=じわじわ損をしていく」時代
になってきた。


動き出した人がやっていること

ビットコインを買い始めた人が、実際にやっているのはこんな感じ。

  • まずは500円とか1000円から毎月積立
  • 暴落してもすぐには売らない(長期保有)
  • セキュリティが不安なので、ウォレットについても調べる
  • 最初はビットコインだけ。他の通貨は触らない

つまり「分かってないまま飛び込む」のではなく、
ちゃんと自分で調べながら、一歩ずつ行動してる。


この章では「動き出している人たちのリアルな行動」について見てきた。
次の第6章では、ビットコインが“買われない”もうひとつの理由──

「使い道が少ない」問題について、詳しく解説していくよ。

第6章|「使えないから買わない」は本当か?

「ビットコインって、結局どこで使えるの?」

──よく言われるこの疑問。
たしかに、現時点では“日本で日常的にビットコイン決済できる場所”は多くない
でも、それって本当に「使えないから買わない」理由になっているのだろうか?

少し掘り下げてみよう。


日本では「投資資産」として買われるのが中心

まず大前提として、日本ではビットコインは
“使うため”ではなく“持つため”に買われている。

これは海外と比べるとハッキリしている。
たとえば:

  • アルゼンチン:通貨の価値が不安定なため、決済手段としてBTCが普及
  • エルサルバドル:法定通貨としてビットコインを採用、店舗でも利用可
  • 日本:価格が安定している円を持つ国なので、「資産として保有」が主流

つまり、「日本ではまだ“使うため”にBTCを買うニーズが少ない」だけで、
ビットコイン自体が“使えない通貨”というわけではないんだ。


実際には使える場所も増えてきている

とはいえ、ビットコインが使える店舗はゼロじゃない。
2025年現在、日本でも少しずつ“使える場所”は広がってきている。

たとえば:

  • ビックカメラやソフマップ:家電量販店でBTC決済可能(bitFlyer連携)
  • 一部のホテル・飲食店:観光地を中心にBTC対応が進んでいる
  • オンラインストア:ShopifyなどでBTC決済を導入する事業者も増加中

海外ではさらに広がっていて、
旅行予約・海外通販・ギフトカード購入など、BTCでできることは多い。


「使えないから価値がない」とは限らない

「現金みたいに使えないと意味がない」と思うかもしれない。
でもそれって、ちょっと誤解かもしれない。

なぜなら──
金(ゴールド)もそうだけど、「資産」として持つ価値は、“使えるか”じゃなくて、“価値が落ちにくいか”で判断されるから。

ビットコインも同じで、

  • 政治リスクや円安に左右されない
  • 供給が限られている
  • 長期的に需要が増える可能性がある

という理由で、使う予定がなくても“持つ人”が増えてきているんだ。


実は「使わない」のは悪いことじゃない

逆に言えば、「今は使わないからこそ価値が保たれている」とも言える。

たとえば、毎日のように買い物でビットコインを使っていたら、
そのたびに価格変動に振り回されるし、税金もややこしくなる。

だから今の日本では、

  • 持っておいて
  • 将来の変化(円安・インフレ・制度改正)に備える

という使い方の方が、むしろ“理にかなっている”とも言えるんだ。

👉 関連:ビットコインってなんで「金」に例えられるの?初心者でもわかる「デジタルゴールド」の意味と本質
「使えない=価値がない」と思われがちですが、実は金(ゴールド)も同じです。 ビットコインが“デジタルゴールド”と呼ばれる理由については、こちらに詳しくまとめています

この章では、「使えない」という理由が本当にネックなのかを見てきた。
次の第7章では、日本でビットコインがもっと広まる“鍵”となるかもしれない制度──

「税制」や「法整備」の話に入っていくよ。

第7章|制度・税制が変われば、動く人はもっと増える

「ビットコインに興味はあるけど…」
そんな声の裏には、じつは“制度面の不安”がある。

特に日本では、「税金が複雑すぎる」「ルールが曖昧すぎる」といった理由で、
せっかくの関心が“行動”にまでつながらないケースが多い。

じゃあ、どこがどう変われば、もっと広がるのか?
制度と税制の面から見てみよう。


最大の壁は「雑所得」扱い

仮想通貨の利益は、現状だと「雑所得」という区分。
これが多くの人にとって大きなハードルになっている。

  • 税率は最大で55%(所得に応じて変動)
  • 他の所得と合算されてしまう(累進課税)
  • 計算が複雑で、税理士に頼る人も多い

たとえば年収500万円の会社員が、仮想通貨で100万円の利益を出すと、
その100万円がそのまま「追加の所得」として課税対象になる。

つまり、利益の半分以上が税金で持っていかれることもあるわけだ。


要望が多い「申告分離課税」への移行

こうした不公平感を解消するために、
いま多くの声が集まっているのが「申告分離課税」への移行。

これが実現すれば:

  • 一律20%程度の課税で済む(株やFXと同じ)
  • 他の所得と分けて申告できる
  • 利益計算がシンプルになる

投資としてのハードルが一気に下がる。
実際、株やFXはこの制度があるからこそ「やりやすい」と感じる人が多いんだ。


税制改革の動きはすでに始まっている

2024年以降、日本でも「仮想通貨に関する税制見直し」の議論が進んでいる。

  • 自民党のWeb3PTなどが法改正を提言
  • NFTやDAOを含む包括的な制度整備も検討中
  • 2025年以降の税制改正大綱で議論の可能性あり

まだ具体的な法案成立には至っていないけど、
「近いうちに見直されるだろう」という見方が強くなってきている。


制度が整えば、「持ってみようかな」と思う人はもっと増える

人は、「ルールがはっきりしてるもの」に安心感を持つ。
仮想通貨の制度が明確になれば、

  • 税金がわかりやすくなる
  • トラブルに対処しやすくなる
  • 家族に遺すことへの不安も減る

こうして、“投資対象”としてのハードルがぐっと下がっていく。

特に「まだ持ってない人」「興味だけはある人」にとっては、
この「税制の明確化」が、最後の一押しになる可能性が高いんだ。

👉 関連:【超初心者向け】仮想通貨の税金・確定申告って何?リアル体験からわかりやすく解説する!
日本で仮想通貨が広まりにくい理由の一つが「税金の複雑さ」です。 初心者がつまずきやすいポイントと、今の制度についてまとめた記事はこちら
👉 関連:【2025年版】仮想通貨の税金が20%に?申告分離課税の制度変更と最新動向まとめ
「申告分離課税になれば、もっとやりやすくなるのに…」 そんな声が多い仮想通貨の税制。では、実際に変わるのはいつなのか?

この章では、制度と税金という“外的要因”を見てきた。
次はいよいよ最後──

なぜ、ここまで「日本人はビットコインを買わない」のか。
そしてこれから“買う人が増える可能性”はあるのか。

その全体像を、まとめとして整理していこう。

おわりに|なぜ日本人はビットコインを買わないのか?そしてこれからどうなるのか

ここまで、「円安が進んでも、日本人がビットコインを買わない理由」を分析してきました。

改めて振り返ると──
それは単なる“知識不足”や“関心の低さ”じゃなくて、

通貨観・制度・社会背景、ぜんぶが絡み合った「構造的な理由」があることがわかります。


それでも、時代は少しずつ変わってきている

・“持たないリスク”に気づいた人が、静かに動き始めている
・少しずつだけど「ビットコインを長期保有する」層が増えている
・制度改革や税制の見直しも進みつつある

かつての「なんか怪しい…」というイメージから、
「資産の一部に持っておくのもアリかも」という空気に、確実に変わりつつある。


今後、“買わない理由”が一つずつなくなっていく

  • 「使えない」→使える店舗やサービスが増えている
  • 「税金が複雑」→制度改革の動きが進んでいる
  • 「円が安定しているから大丈夫」→その神話が揺らいできている

つまり、今の“買われなさ”は「状態」じゃなく「過程」かもしれない。
この国の投資観が変われば、状況もきっと変わっていく。


最後に|あえて今、考えてみてほしい

「日本人はビットコインを買わない」──たしかに今はそうかもしれない。
でも、あなた自身が“そうあり続ける理由”はあるだろうか?

円が弱くなっても、
国の借金が増えても、
インフレが進んでも、

このまま“円だけ”に頼り続けて大丈夫なのか?

誰もが同じ方向を向いてる時こそ、
一歩立ち止まって、違う選択肢にも目を向けてみる価値がある。


この記事が、「今の日本の投資行動」を考えるヒントになれば嬉しいです。

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