はじめに|ビットコインはなぜ「暴落」と言われやすいのか?
「ビットコインって、また暴落したらしいよ」
──ニュースでそんな言葉を聞いて、不安になったことはない?
ビットコインの値動きって、正直えげつない。
上がるときは一瞬で倍になるのに、下がるときはそれ以上のスピードで落ちる。
気づいたら「30%下落」なんてザラにあるし、SNSでは「暴落だ!終わった!」みたいな声が飛び交ってる。
でも、そもそも「暴落」って何をもって暴落なのか?
10%? 30%? それとも半分になること?
これ、実はハッキリ決まってるわけじゃない。
だけどビットコインに関しては、ちょっとでも下がると「暴落」という言葉が先に出てきやすい。
理由はカンタンで、“もともとの値動きが激しすぎる”から。
たとえば株だと、1日で5%下がるだけでもニュースになるけど、
ビットコインの場合は10%くらいの下落でも「まぁそんな日もあるよね」くらいの空気だったりする(笑)
その一方で、ビットコインに初めて触れる人にとっては、
「急に暴落したらどうしよう」「買ったあとに半分になったら怖い…」って感情がすごくリアルにあると思う。
僕自身も、最初に買ったときはまさにそれ。
買ってすぐ10%くらい下がって、「あれ?やばいかも」って焦って売っちゃって──
あとから見たらそこが“買い場”だった、なんてこともあった。
だからこの記事では、
- ビットコインの暴落って、過去にどれくらい起きてきたの?
- そのときの「原因」は何だったの?
- 今後も暴落することはあるの?
- 初心者はどう対策したらいい?
──っていう視点で、僕の失敗も交えつつ、リアルにまとめてみた。
正直、ビットコインって“知らずに持つと怖いけど、知れば腹落ちすること”が多い。
この記事が少しでも、その「不安」から「納得」に変わるきっかけになれば嬉しいです。
仮想通貨の基本から知りたい方はこちら
▶ 【仮想通貨とは?】初心者だった昔の僕に教えたい「超かみ砕いた話」
第1章|ビットコインの「暴落」ってどれくらいの下げを指す?
まず、そもそもの話から。
「暴落」って言葉、よく聞くけど──じゃあ実際、何%くらい下がったら暴落って言うの?
これ、実はめちゃくちゃ曖昧。
株式市場だと、一日に10%以上の下落があれば「暴落」と言われることが多い。
でもビットコインの場合、それよりずっと激しい動きをするのが普通で、
1日で10%下がることなんて日常茶飯事。
じゃあ何%で“暴落”扱いなのか?
あくまで僕なりの目安だけど、こんな感じかなと思ってる:
- −10〜20%:調整(割とよくある)
- −30〜40%:急落・暴落(ニュースになるレベル)
- −50%以上:本格的な暴落(大暴落・クラッシュ)
たとえば、2021年のバブルのときは、ビットコインが700万円近くまで上がったあと、
数ヶ月で半分以下になった。これで「終わった」と言われたりもしたけど、
その後またしっかり戻してる。
ここで大事なのは、「暴落=終了」ではないってこと。
実際、ビットコインって何度も暴落して、何度も復活してる。
しかもそのたびに、前より高い水準まで上がってきたのが特徴。
ただ、初心者にとってはその上下が怖いのも事実。
たとえばこんな風に思うはず。
「え、50%も下がるってどういうこと…」
「そんなのギャンブルじゃないの?」
めちゃくちゃわかる。
でもよく調べてみると、ビットコインって“変動が激しい設計”になってるってことがわかってきた。
・発行枚数に上限がある(2100万枚しかない)
・価格を調整する中央機関がいない(FRBみたいなのがない)
・世界中の投資家がニュース1つで売買する
つまり、「値動きが激しい」のは、構造上の宿命なんだよね。
逆に言えば、それが「リターンの大きさ」にもつながってる。
まとめるとこんな感じ:
- ビットコインの暴落は、30〜50%以上の下落が目安
- 株や為替よりも、価格変動が大きいのは普通
- だからこそ「短期で稼ごう」と思うと、振り落とされやすい
- でも「長期で見る目線」があれば、暴落もチャンスになる
次の章では、実際に過去にどんな暴落が起きたのか?
年ごとの出来事や下落率を具体的に見ていこう。
値動きの仕組みについてはこちらで詳しく解説しています
▶ ビットコインの価格が上下する理由とは?初心者にもわかる“5つの要因”を解説
第2章|過去に起きたビットコイン暴落まとめ(2025年版)
ビットコインって、何度も「もう終わった」と言われてきた。
でも、実はそのたびにしぶとく復活してる。
ここでは、代表的な暴落とその原因を、年表形式でまとめてみたよ。
ビットコイン暴落年表(2025年まで)
年月 | 価格下落幅 | 主な原因 | 備考 |
---|---|---|---|
2013年12月 | 約−80% | マウントゴックス事件 | 取引所がビットコイン紛失、信用ガタ落ち |
2017年12月〜2018年末 | 約−85% | ICOバブル崩壊、各国の規制強化 | 「仮想通貨バブル」崩壊と言われた時期 |
2020年3月 | 約−50%(数日で) | コロナショック(世界同時株安) | あらゆる資産が売られたパニック時期 |
2021年5〜7月 | 約−53% | テスラの方針転換、中国マイニング禁止 | イーロン・マスクのツイートが話題に |
2022年11月 | 約−76%(ピークから) | FTX破綻 | 大手取引所の破綻で市場全体に激震 |
2023年8月 | 約−15% | 米SECのETF承認延期 | 「承認されるかも→やっぱ延期」で失望売り |
2024年4月 | 約−25% | 米経済指標悪化+ハッキング事件 | 重要指標CPI悪化と取引所の大規模流出が重なった |
2025年6月現在 | 一時−18%(直近高値から) | トランプ×マスクのSNS対立、テスラ株急落 | 影響力ある人物の発言で市場が乱れる例 |
それぞれの暴落で、何が起きていたのか?
① 2013年|マウントゴックス事件
当時ビットコインの取引量の約7割を占めてた日本の取引所が、突然閉鎖。
ビットコインが大量に「消えた」ことで信用が一気に崩れ、価格は約80%も下落。
このときは、「やっぱりビットコインって怪しい」という空気が強かった。
② 2017〜2018年|ICOバブル崩壊
新しい仮想通貨を発行して資金を集める「ICO」が乱立。
詐欺も横行し、各国の規制強化で投資マネーが一気に引いた。
ピークだった約240万円→約35万円まで暴落。
③ 2020年3月|コロナショック
株も債券も金もすべて下がった“市場の総リスクオフ”。
ビットコインも例外じゃなく、1日で−40%以上の急落。
「非常時に強いはずじゃなかったの?」って声もあったけど、
その後の“回復力”が、ビットコインのタフさを見せた時期でもある。
④ 2021年5月|テスラショック&中国マイニング禁止
イーロン・マスクが「環境への懸念でBTC決済停止」と発言。
さらに中国がマイニングを全面禁止に。
この2つが重なって、BTCは700万→300万円台へ急落。
⑤ 2022年11月|FTX破綻
世界トップクラスの取引所FTXが、まさかの破綻。
顧客資産を流用していたことが発覚し、市場全体に絶望が広がる。
「もう仮想通貨は無理」と言われたが、数ヶ月後に徐々に回復。
⑥ 2023年〜2025年|“ミニ暴落”が多発する時代へ
この頃になると、「じわじわ下げる系」や「イベント起因の小暴落」が多くなってくる。
- ETFの承認期待→延期
- CPIやFOMCなど米経済指標の結果で上下
- 著名人の発言(イーロン・マスクやトランプなど)
つまり、昔みたいな「ドカーンと大暴落」ではなく、
“ニュースひとつで短期的に動く”流れが主流になってきてる。
この年表を見てもわかる通り、ビットコインの暴落って「感情」と「イベント」がセットになってることが多い。
次の章では、じゃあなぜビットコインはこんなに暴落しやすいのか?
その根本原因を見ていこう。
第3章|なぜビットコインは暴落しやすいのか?
ここまで読んで、
「なんでビットコインってこんなに何回も暴落してるの?」
って思ったかもしれない。
その答えは一言で言えば、「仕組みと心理の合わせ技」。
ざっくり言うと、ビットコインは「下がりやすい理由」を最初からいくつも抱えてるんだ。
理由①|価格をコントロールする“中央機関”がいない
株式市場なら、急落したときに金融当局や中央銀行が介入することがある。
でもビットコインにはそれがない。
FRBも日銀も関係ない、「自律分散型の通貨」だからね。
つまり、誰も守ってくれない。
値動きは、完全に“市場の需要と供給”だけで決まる。
だから、売りが売りを呼ぶときのスピードはめちゃくちゃ速い。
理由②|大口投資家(クジラ)の影響がデカい
ビットコインは、ほんの一部の大口が大量に保有している状態。
こういう人たちを「クジラ」って呼ぶんだけど、
彼らが売り始めると、一気に価格が動く。
しかも、そういう動きがトラッキングされてSNSで拡散されると、
個人投資家が慌てて売り出して、さらに下がる…という悪循環。
理由③|レバレッジ取引の“強制ロスカット”が連鎖する
仮想通貨って、証拠金を使って何倍もの取引ができる「レバレッジ取引」が盛ん。
たとえば、10万円の証拠金で100万円分のBTCを買ってる人がいたとする。
もし価格が10%下がったら、その人は実質全損+強制ロスカット。
そうすると自動的に売却されて、また価格が下がる。
この「連鎖ロスカット」が起きると、わずかな下げが“ドミノ倒し”になる。
理由④|SNSでの“FUD”が一気に広がる
FUD=Fear(恐怖)、Uncertainty(不確実性)、Doubt(疑念)
要は「不安を煽る情報」のこと。
ビットコイン界隈って、X(旧Twitter)やYouTubeでの情報発信がめちゃくちゃ影響力を持ってる。
ちょっとした噂や偽情報でも、拡散されたら人の心理が一斉に動く。
特に初心者は、「誰かが売ってる=やばいのかも」って思ってしまいやすい。
理由⑤|規制や政治の発言が価格に直結しやすい
政府の発言、中央銀行の方針、SECの態度、
ひとつひとつのニュースが価格に直撃するのが仮想通貨の特徴。
たとえば「米国がETFを承認しない方針です」ってだけで−15%とか、
「中国がマイニング全面禁止!」で−30%とか、普通にある。
しかもビットコインは世界中のニュースに影響を受けるから、
時差も関係なしに、24時間いつでも暴落するリスクがある。
おまけ|「ビットコインが終わる」という言葉が毎回出てくる
暴落のたびに必ず聞くセリフ。
「もう終わりだ」
「ビットコインは崩壊した」
「今度こそ0になる」
…でも、今のところ毎回生き残ってる。
むしろ、そのたびに学びながら“強くなってる”のがビットコインの歴史でもある。
この章で伝えたかったのは、
ビットコインは「暴落しやすい仕組み」だからこそ、構えておくことが大事ってこと。
次は、実際に暴落時に出てくる“間違った理解”や“よくある勘違い”を見ていこう。
第4章|暴落時によくある“誤解”や“デマ”
ビットコインが大きく下がると、必ずと言っていいほど出てくる言葉がある。
それが、
「もう終わったな」
「仮想通貨なんて詐欺だった」
「やっぱり怪しいもんだったじゃん」
──このパターン。
毎回、ほぼテンプレのように出てくる。
でも実は、こういった反応って“よくある誤解”から来てることが多い。
ここでは、暴落時によく見かける“思い込み”や“デマ”をいくつか紹介しておく。
「ビットコインはもう0円になる」
これ、一番よく聞くセリフ。
でも、今まで10回以上暴落を乗り越えてきて、それでも0円になってない。
たとえばFTXが破綻したとき、SNSでは「BTCはもう無理」って空気だったけど、
そこから半年後には価格が2倍以上に回復してる。
しかも、今やビットコインはETF化されたり、国や企業も保有するようになってきてて、
「ただの怪しいデジタル通貨」ではなくなってきてる。
0円になるには、全世界のネットワークや保有者が一斉に手放さなきゃ無理。
現実的には、限りなくゼロに近い確率。
「誰かが価格を操作してるんでしょ?」
たしかに、クジラや機関投資家の動きで価格が上下するのは事実。
でも、「誰か1人が裏で動かしてる」みたいな陰謀論は、ちょっと違う。
ビットコインの価格は、世界中の売買注文がぶつかって決まる完全オープンな仕組み。
操作できるほど単純じゃないし、むしろ誰でも確認できる透明な市場なんだ。
「政府が禁止したら終わり」
これも昔よく言われたけど、今はちょっと事情が違う。
たとえば中国はマイニングも取引も厳しく禁止したけど、
それでもビットコインは止まらなかった。
アメリカやヨーロッパ、日本でも「規制」はあっても、「禁止」ではなくて、
むしろ“ルール整備して育てていこう”という方向にシフトしてる。
今は「金融商品としての信頼性」を高めるフェーズに入ってきてるんだ。
「一度でも暴落したら、もう上がらない」
これも完全な誤解。
株や為替でも同じだけど、暴落は終わりじゃなく“通過点”。
むしろ、ビットコインの歴史を振り返ると、
大きな暴落のあとに、より高い価格をつけてきたのがパターンなんだよね。
SNSには“ウソ”も“煽り”も混ざってる
これはホント大事な話。
暴落中のSNSやYouTubeって、とにかく“感情的”になりがち。
インフルエンサーが「売れ!」って言えば不安になるし、
「チャンスだ!」って言えば飛びついてしまう。
でも冷静に考えてみてほしい。
その人たちは、あなたの資産の責任を取ってくれるわけじゃない。
大事なのは、「自分で情報を見て、自分で判断する」こと。
特に暴落時は、感情よりも冷静さが大事なんだ。
次は、僕自身の体験談も交えながら、
「暴落とどう付き合っていくか?」というリアルな考え方を紹介していくね。
第5章|暴落と向き合う考え方|僕はこう考えてる
正直、最初のころはビットコインの暴落がめちゃくちゃ怖かった。
「暴落に振り回されない」ことを意識するようになった。
僕は短期トレードが得意なタイプじゃない。
画面に張り付いてチャートを読むのも苦手だし、
寝る前にBTCの値段を見てビクビクするのも、精神的にキツい。
だから今は、暴落が起きても「まぁあるよね」くらいのスタンスで構えてる。
むしろ、「また下がったら、ちょっと買い増せるじゃん」って思うようにしてる。
もちろん簡単じゃないけど、「長期で持つ」って決めてるから、
短期の上下は気にしすぎないようにしてる。
僕が決めている“3つのマイルール”
① 価格は見すぎない
→ 毎日見ると感情が揺れるから、週に数回くらいでOK。
僕の場合2030年に売る戦略を立ててるから、現在の値段よりも上がっててくれればOKなスタンス。
② 積立で買って、ガチホする
→ 一括でドカンと買うと「下がったら怖い」ってなるけど、
毎月ちょこちょこ買ってれば、暴落も“安く買えるチャンス”になる。
③ 自分ルールで“利確”タイミングを決めておく
→ たとえば「1BTCが5,000万円超えたら半分利確」みたいに、
あらかじめ決めておけば、感情に流されにくくなる。
暴落を完全に避けることはできない
どんなにニュースを読んでも、チャートを見ても、
“次の暴落がいつ来るか”なんて誰にもわからない。
だったら、「暴落が起きたらどうするか?」を考えておく方が大事。
そのほうが精神的にラクだし、冷静に判断できる。
伝えたいこと
ビットコインは、暴落があるからこそ“リターンも大きい”。
ずっと右肩上がりだったら、誰でも簡単に儲かっちゃって、
逆に誰も使わなくなると思う。
値動きがあるから、みんな真剣に考えるし、学ぼうとするし、
それが長期的には「強いホルダー」につながっていく。
僕もまだまだ勉強中だけど、
“暴落=負け”じゃなくて、
“どう対応するか=その人の実力”みたいなもんだと思ってる。
長期スタンスでの考え方はこちら
▶ 僕がビットコインを長期保有する理由
第6章|初心者ができるビットコイン暴落対策
ここまでで、「ビットコインは暴落しやすい」ってことはなんとなく伝わったと思う。
でも大事なのは、“じゃあどうするか?”だよね。
僕も最初は、暴落を予測しようとしてたけど…正直それは無理だった。
どんなにチャートを読んでも、ニュースを追っても、完璧な予想はできない。
だからこそ、初心者がやるべきは「予測」じゃなく「準備」だと思ってる。
① まずは大前提:「余剰資金」で投資する
よく聞くけど、これほんと大事。
“無くなって困るお金”でビットコインを買うのはNG。
たとえば生活費や家賃、急な出費に備えるお金には絶対に手を出さないこと。
ビットコインは、短期では20%〜50%くらい普通に動く。
これを「想定内」として構えておけるかどうかで、心の安定が全然違う。
② 積立でコツコツ買う(ドルコスト平均法)
「いつ買えばいいのか分からない…」って人にこそ、積立投資が向いてる。
たとえば、毎月1万円とか決めて、同じタイミングで買っていく。
価格が高いときは少ししか買えないけど、
暴落して価格が下がったときは多めに買える=チャンスになる。
これを「ドルコスト平均法」っていうんだけど、
初心者にとっては暴落の恐怖を和らげる最強の戦略だと思ってる。
③ 「売る・売らない」のマイルールを作っておく
暴落が起きたときって、感情がぐちゃぐちゃになる。
「今売れば、損は小さく済むかも…」
「でも戻るかもしれない…」って悩みまくる。
だからこそ、“事前に”ルールを決めておくのが大事。
僕の場合は、
- 「もし30%以上の下落があっても売らない」
- 「1BTC=○○万円になったら一部利確する」
みたいに、“価格ではなく自分ルール”で動くようにしてる。
このルールがあると、暴落時にもブレにくくなる。
④ SNSの煽りや雰囲気に流されない
暴落中のSNSって、マジでカオス。
「損切りした!」とか「オワコン」とか「今が買い時!」とか、真逆の意見が飛び交ってて、
初心者は混乱しやすいタイミングでもある。
大事なのは、“情報の質”を自分で選ぶこと。
信頼できる情報源だけをチェックする、
感情的な投稿はミュートする、
そういう“小さなフィルター”を持つだけで、メンタルが全然違う。
⑤ 資産全体のバランスを見ておく
もしビットコインに全力投資してたら、暴落はめちゃくちゃ怖い。
でも「資産の一部だけ」にしておけば、心に余裕が生まれる。
たとえば、
- 現金:30%
- 株式:30%
- ビットコイン:20%
- その他(NISA・iDeCoなど):20%
みたいなバランスにしておくと、1つが暴落してもダメージを分散できる。
「ビットコイン=全財産」ってなると、暴落=人生が傾く、みたいになっちゃうから要注意。
暴落は避けられない。
でも、備えさえしておけば、怖くなくなる。
むしろ、周りがパニックになってるときに「よし、買い足せるチャンスだ」と思えるようになる。
次の章では、その先にある話──
「将来的に、暴落は減っていくのか?」という視点から、市場の成熟や今後の見通しについて話していくね。
第7章|将来的に暴落は減っていく?市場の成長性
ここまで読んで、こう思った人もいるかもしれない。
「え、ビットコインってずっと暴落を繰り返すの…?」
「それじゃ安心して持てなくない?」
気持ちはめちゃくちゃわかる。
僕も最初はそう思ってたし、正直いまだに不安になることもある。
でも、今のビットコインと、昔のビットコインはちょっと違う。
ここ数年で、ビットコインを取り巻く“環境そのもの”が大きく変わってきてるんだ。
変化①|ETFの承認で“プロの資金”が流れ込んできた
2024年、アメリカでビットコイン現物ETFが正式に承認された。
これは、超ざっくり言うと「株と同じ感覚でビットコインに投資できる商品」ができたということ。
これによって、
- 機関投資家(年金・保険・ヘッジファンド)が参入
- 長期目線で保有する投資家が増える
- 頻繁に売買しない“安定保有層”が増える
──つまり、ボラティリティ(値動きの激しさ)が徐々に落ち着いてくる可能性がある。
もちろんすぐには変わらないけど、
「短期トレーダーの売買」から「長期投資家の積立」に変わっていくと、
暴落のスピードや深さは和らいでいく可能性が高い。
変化②|国・企業が“戦略的に保有”し始めている
エルサルバドル、マイクロストラテジー、テスラ、そして最近では日本企業のメタプラネットまで。
ビットコインを「準備資産」として保有する動きが広がってきている。
この流れはすごく大きくて、
“価格が下がったら買い増す”企業や国が増えてくると、
市場に「底堅さ」が出てくる。
事実、最近ではちょっとした暴落が起きても、
前ほどズドーンと落ちる感じは少なくなってきた気がする。
変化③|規制が整い、「怪しさ」が薄れてきた
数年前まで「仮想通貨=グレーな投資」ってイメージが強かった。
でも今では、
- 日本:資金決済法でユーザー保護強化
- アメリカ:ETF承認+税制整理の議論
- 欧州:MiCA規制(仮想通貨全体をカバーする枠組み)
など、“ちゃんとした金融資産として扱う”流れが進んでいる。
これは「規制=悪いこと」じゃなくて、むしろ市場の成熟に必要なステップ。
ルールが明確になるほど、安心して長期投資できる人が増えていく。
とはいえ、短期的な暴落は“これからもある”
ここまでポジティブな話をしてきたけど、
正直に言うと、「短期的な暴落は今後も絶対ある」と思ってる。
たとえば、
- 金融危機
- ハッキング事件
- 著名人のネガティブ発言
- 米経済指標の悪化
──こういう突発的なニュースで、10〜20%くらいは普通に動く。
でもそれはもう、“ビットコインと付き合う前提条件”として受け入れるしかない。
僕はこう思ってる
ビットコインは、まだ“成長途中の資産”だと思ってる。
AppleやAmazonの株だって、最初はめちゃくちゃ上下したし、
信頼されるまでに何年もかかった。
だから僕は、
- 短期の上下で一喜一憂しない
- コツコツ積立てて、10年単位で見ていく
- 暴落したら「買い場が来た」と捉える
──そんな付き合い方をしてる。
まとめ|ビットコインの暴落は怖くても、正しく知れば落ち着ける
ビットコインって、ほんとによく“暴落”って言われる。
でもそれって、値動きが大きい=注目されやすいってことでもある。
ここまで読んでくれた人なら、もうわかってると思う。
- ビットコインは、過去に何度も暴落してきた
- そのたびに「終わった」と言われてきた
- でも、ちゃんと復活して、少しずつ信頼を積み上げてきた
暴落はたしかに怖い。
自分のお金が減っていくのを目の当たりにするのは、誰だって不安になる。
でも、“怖い”って感情は、知らないことからくることが多い。
ちゃんと「過去に何があったのか」「なぜ起きたのか」を知っていれば、
「ああ、またこういう流れかもな」って、少し冷静に見られるようになる。
僕自身、2022年に暴落を経験した。
でもその経験があったからこそ、「どう備えるか」を考えるようになった。
今では、毎月コツコツ積み立てて、
価格が下がっても「よし、ちょっと多めに買えるな」と思えるようになった。
──少しだけ、“暴落と付き合えるようになった”感じがある。
ビットコインはまだ新しい資産だし、これからも上下はあると思う。
でも、それも含めて「未来の可能性」に投資してるんだって思えば、
一時の下げに振り回されすぎずに済む。
最後にもう一度、この記事で伝えたかったことをまとめると──
- 暴落は「異常」じゃなくて「仕様」のようなもの
- 過去の暴落には、それぞれ明確な原因がある
- 知識と準備があれば、不安はグッと小さくなる
- 暴落時こそ、自分の投資スタンスが試される瞬間
ビットコインと上手に付き合っていくためには、
“値動きに慣れる”ことよりも、自分なりのルールを持つことが大事なんだと思う。
少しでも参考になったなら、うれしいです。
これからも一緒に、落ち着いて仮想通貨と向き合っていこう。
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