はじめに|「ビットコインをステーキングしたい」と思った人へ
「ステーキングすれば仮想通貨が勝手に増えるらしいよ。」
こんな話を聞いて、最初に思ったのが「え、それビットコイン(BTC)でもできるの?」ってことだった。
僕は当時、すでにビットコインを少しだけ持ってて、チャートを見ながら「あ〜上がるかな〜」とか、なんとなく保有してるだけの状態。
そんな中で“ステーキング”って言葉を初めて聞いて、「持ってるだけで増えるなら、絶対そっちのほうが良くない?」って思ったんだよね。
で、調べてみたら──
「ビットコインはステーキングできません」って書いてあって、なんじゃそりゃ?って混乱した。
「え、なんで?仮想通貨でしょ?」
「イーサリアムはできるのに、ビットコインはダメってどういうこと?」
最初は正直、ちょっと損した気分だった。
「なんでそんな違いがあるのか」もよくわからなかったし、
「そもそもステーキングってなに?」ってところから、全部がもやもやしてた。
でも、ちゃんと調べていくうちに見えてきたのは、
ステーキングっていうのは「技術的にも思想的にも、全部がビットコインとは違う世界」だってこと。
たしかに、ビットコインは“持ってるだけで増える”ような仕組みじゃない。
だけど、それにはちゃんと理由があるし、
それどころか「ステーキングができない」っていうのは、ビットコインが持っている強さの裏返しでもある。
つまり、劣ってるんじゃなくて、まったく違う設計で動いてるんだよね。
この記事では、そんな「なぜビットコインはステーキングできないのか?」という疑問を軸にして、
- ステーキングの基本的な仕組み(PoS)
- ビットコインの仕組み(PoW)
- それぞれの違いと理由
- BTCで利回りを得たいときの代替案(レンディングなど)
- 怪しい“BTCステーキング詐欺”の見分け方
- ステーキングしたいならおすすめの通貨
──などを、初心者でもわかるように丁寧にまとめていく。
僕自身が、
「なんとなく仮想通貨始めてみたけど、仕組みはあんまり知らない」
って状態から少しずつ理解してきた流れをそのまま文章にしてるから、
この記事を読み終わる頃には、「ステーキングとビットコインの関係」がスッと腑に落ちるはず。
あとひとつだけ先に伝えておきたいのは、
「BTCがステーキングできないからダメ」ってわけじゃないってこと。
むしろその逆で、ビットコインは“ステーキングできないほど堅い仕組み”で守られてる。
そういう背景まで知ると、ただ「価格が上がるか下がるか」だけじゃなくて、
“なぜ価値があるのか”という視点で仮想通貨を見れるようになると思う。
それでは、まずは「ステーキングってそもそも何?」というところから、一緒に見ていこう。
そもそもステーキングとは?
仮想通貨の世界でよく聞く「ステーキング」。
簡単に言うと、自分が持ってる仮想通貨を預けることで、報酬(利息のようなもの)がもらえる仕組みのこと。
銀行の定期預金にちょっと似てて、
- 通貨を預ける
- 預けてる間、ネットワークに貢献してるとみなされる
- そのお礼として、報酬がもらえる
っていう流れになってる。
でもこの“貢献”って何?って話だよね。
ここがステーキングのキモになる部分で、ブロックチェーン独自の仕組み、「PoS(プルーフ・オブ・ステーク)」というものと関係してる。
「ステーキングの仕組みはこちらで詳しく解説しています」
▶ 仮想通貨ステーキングとは?仕組み・リスク・利回り・おすすめ銘柄を徹底解説
PoS(Proof of Stake)ってなに?
PoSは、仮想通貨のネットワークで「取引を正しく記録する仕組み」のひとつ。
ブロックチェーンって、取引データを「ブロック」にまとめて、どんどん繋げていくことで成り立ってるんだけど、そのブロックを誰が作るかを決める方法が「コンセンサスアルゴリズム」ってやつ。
その中の一つがPoS。
PoSでは、より多くの仮想通貨を持ってる人(保有者)に、次のブロックを作るチャンスが与えられる。
つまり、「たくさん持ってる人=ネットワークへの信頼度が高い」と判断されるんだね。
そして、その“ブロック作成者”に選ばれた人には、お礼として報酬(新しい通貨や手数料の一部)が支払われる。
これが、いわゆる「ステーキング報酬」ってやつ。
じゃあ何をすればいいの?
基本的には、
- 対応している通貨を保有して
- ステーキングを有効化(取引所やウォレットで設定)
- あとは預けっぱなしで報酬を受け取るだけ
というシンプルな流れ。
たとえばイーサリアム(ETH)やカルダノ(ADA)などが有名で、コインチェックやGMOコインといった国内取引所でも対応している。
ステーキングできる通貨と、できない通貨がある理由
ここで重要なのが、すべての仮想通貨がステーキングに対応しているわけではないってこと。
それは、その仮想通貨がPoSを採用しているかどうかで決まる。
通貨 | ステーキング可否 | 採用している仕組み |
---|---|---|
ETH(イーサリアム) | ◯ | PoS |
ADA(カルダノ) | ◯ | PoS |
SOL(ソラナ) | ◯ | PoS |
DOT(ポルカドット) | ◯ | PoS |
BTC(ビットコイン) | ❌ | PoW |
ビットコインはPoW(プルーフ・オブ・ワーク)という別の仕組みを使っているから、ステーキングはできないってわけ。
このPoWとPoSの違いについては、次の章で詳しく解説するよ。
ステーキングの魅力
- 利回りがある(年利3〜10%など)
→ 通貨によって違うけど、銀行預金と比べると桁違い。 - 長期保有に向いてる
→ 「売らずに持ってるだけ」なら、どうせなら運用して増やそう。 - 手間が少ない(ほぼ放置OK)
→ 取引所やウォレットで設定すれば、あとは自動で報酬が入る。
でも注意点もある
- ロック期間がある通貨もある(出金できない)
- 価格が下がれば利回り以上に損をする可能性も
- 詐欺や偽の“なんちゃってステーキング”案件もある
このへんは、あとでリスクパートで詳しく話すけど、
「ステーキング=安全に増える」と思い込むのは危険。
あくまで、仕組みを理解したうえで使いこなすことが大事。
ということで、ここまでで「ステーキングってそもそも何?」という概要はつかめたと思う。
次は、いよいよ本題に入っていこう。
ビットコイン(BTC)はなんでこのステーキングに対応していないのか?
→ それは「PoW(プルーフ・オブ・ワーク)」という、全く別の仕組みを使ってるからなんだ。
このPoWってやつを、次の章でわかりやすく紹介していくね。
ビットコインはPoW(Proof of Work)って知ってた?
ビットコイン(BTC)は、ステーキングには対応していない。
その理由ははっきりしていて──そもそもビットコインは「PoS」じゃなくて「PoW」っていう仕組みで動いてるからなんだ。
じゃあそのPoWって何?って話をここでしっかり理解しておこう。
この仕組みを知ると、「なぜビットコインはステーキングできないのか」がちゃんと腑に落ちるから。
PoW(プルーフ・オブ・ワーク)って何?
PoWとは、Proof of Work(プルーフ・オブ・ワーク)=仕事の証明という意味の言葉。
ブロックチェーンでは、取引データを「ブロック」にまとめて、順番に並べていく必要がある。
そのブロックを「誰が作るか」を決める方法として、ビットコインはPoWを使ってる。
ざっくり言えば、こういう流れ
- 世界中のマイナー(採掘者)が「次のブロックを作るための超むずかしい計算問題」に挑戦
- 一番早く解いた人が「次のブロックを作る権利」をゲット
- そのご褒美として、新しいBTCと手数料がもらえる(=マイニング報酬)
この「計算競争こそが、ビットコインのセキュリティの源」になってる。
なんでそんなことするの?
理由はシンプルで、不正を防ぐため。
誰でもブロックを勝手に作れちゃったら、好き放題に「この取引は無かったことにします」とか「自分に10BTC送ったことにします」とかできちゃうよね。
でもPoWでは、「正しい計算をして、一番早く答えを出した人」にしかブロックを作らせない仕組みになってる。
しかもその計算には、ものすごい電気代と時間と機材が必要。
つまり、“正しい行動をしないと大損する”構造になってるから、不正が起きにくいんだ。
マイニングって何?
この計算作業をする人のことを「マイナー(miner)」、その作業を「マイニング(採掘)」って呼ぶ。
金(ゴールド)を掘るのと同じで、BTCを計算の力で“掘り出す”作業ってこと。
マイナーは世界中にいて、
- 高性能PC(マイニングリグ)
- 専用のマイニング施設(電気代が安い国に多い)
を使って、常に計算し続けている。
マイニングの現状についての記事はこちら
▶ ビットコインのマイニングってもう儲からないの?2025年の現状と限界
PoWとステーキングの違いを例えると…
ここでイメージしやすいように、PoW(ビットコイン)とPoS(ステーキング型通貨)の違いをざっくり比べてみよう。
項目 | PoW(ビットコイン) | PoS(ステーキング) |
---|---|---|
ブロック作成の方法 | 計算競争(早い者勝ち) | 通貨の保有量+運用で選出 |
使うエネルギー | 大量の電力が必要 | ほぼ不要(省エネ) |
必要な機材 | 高性能マシンやGPU | 通貨とウォレットだけ |
初期コスト | 高い(マシン代・電気代) | 比較的低い(誰でも始めやすい) |
収益の得方 | マイニング報酬 | ステーキング報酬 |
こうやって見ると、「PoWってなんか時代遅れじゃない?」と思うかもしれないけど、実はそこに“強さ”がある。
PoWの“重さ”こそが、ビットコインの信用を支えてる
PoWって、たしかに非効率で電力もかかるし、環境負荷が高いとも言われてる。
でも、逆に言えば「ものすごく手間がかかるからこそ、安全性が高い」という側面もある。
- 簡単に作られない=改ざんができない
- 不正にブロックを作るコストが高すぎる=やる意味がない
この“堅牢さ”があるからこそ、ビットコインは「デジタルゴールド」と呼ばれるほどの信頼性を持ってるんだ。
ETHも最初はPoWだった
ちなみに、有名なイーサリアム(ETH)も最初はPoWを使ってた。
でも、2022年に「The Merge(ザ・マージ)」というアップグレードを経て、PoSに完全移行したんだよね。
これは「エネルギー効率」や「スケーラビリティ(処理速度)」の改善を狙った変更だった。
それでも、ビットコインは今も変わらず頑固にPoWを貫いてる。
なぜか?
→ その理由は、次の章で話す「ビットコインの設計思想」にある。
PoWとPoSの違いをわかりやすく比較
これまで見てきたように、
ビットコインは「PoW(プルーフ・オブ・ワーク)」、
イーサリアムや他のステーキング可能な通貨は「PoS(プルーフ・オブ・ステーク)」を採用している。
この違いが、そのまま「ステーキングできる・できない」に直結してる。
でも、「仕組みの違い」ってだけだとちょっと分かりづらいから、ここではもう少し日常的なたとえを使って整理してみよう。
PoWとPoSのたとえ話|“仕事を任せる方法”の違い
PoW(ビットコイン)=競争試験で選ぶスタイル
「次のリーダーを決めるとき、超むずかしい試験を用意して、一番早く正解した人に任せる。」
この方法がPoW。
努力とエネルギーをかけた人にだけ、次のブロック(記録作業)を任せるって仕組み。
メリット
- 真面目にやらないと報酬がもらえないから、不正が起きにくい
- セキュリティが非常に高い
- ビットコインの信頼性を支えている
デメリット
- 電力消費が多すぎる
- 機材投資が必要(初心者にはハードル高め)
- 処理速度が遅い(スケーラビリティの問題)
PoS(ステーキング通貨)=貢献度で選ぶスタイル
「お金をたくさん預けてくれた人、長く信頼してくれた人を優先的に選ぶ。」
これがPoSの考え方。
努力の代わりに「信頼」と「保有量」でネットワークの貢献者を選んで、報酬を分配する。
メリット
- 電気代がほとんどかからない(省エネ)
- 誰でも参加しやすい(通貨を持っていればOK)
- 処理スピードが速く、大量の取引にも対応しやすい
デメリット
- 「お金持ちがさらに得する」構造になりがち
- 通貨の分散性が崩れるリスクも
- 仕組みにバグや悪用の余地があると、全体に悪影響が出やすい
比較表:PoW vs PoS
項目 | PoW(ビットコイン) | PoS(イーサリアムほか) |
---|---|---|
ブロック作成方法 | 計算力による競争 | 保有量と信頼性で選出 |
エネルギー消費 | 多い(マイニングが必要) | 少ない(省エネ) |
機材コスト | 高い(専用機器が必要) | ほぼ不要 |
報酬の得方 | 計算競争に勝利する | ステーキング報酬 |
参加条件 | 高性能マシン+知識 | 通貨を保有+預けるだけ |
セキュリティ | 非常に高い | 構造次第で上下する |
中央集権化リスク | 比較的低い | 富の集中により高まる可能性も |
どちらが優れているのか?
実は、どちらが絶対に優れてるってことはない。
それぞれに目的と価値観の違いがあるから。
- ビットコインは「誰にも止められない価値の保存手段」としての信頼性が命。
- イーサリアムは「スマートコントラクトやアプリの土台」としての拡張性が重要。
つまり、設計思想そのものが違うんだ。
ステーキング=PoSの特権
だからこそ、ステーキングという仕組み自体が、PoS専用の“ごほうびシステム”なんだ。
逆に言えば、
PoWであるビットコインに「ステーキング」を求めるのは、ちょっとズレてるってことになる。
「できない」んじゃなく「しない」理由がある
ここまで来ると、もうハッキリしてくる。
ビットコインは、
「技術的にできないからステーキングしない」んじゃなくて、
「そもそもその必要がない設計になってる」からやってないだけ。
これは「進化してない」のではなく、「意図的に変えない」という選択。
次の章では、その設計思想──
なぜビットコインはPoSに移行せず、今もPoWを使い続けているのか。
その「変わらない強さ」の理由を深掘りしていく。
ビットコインはなぜPoSに移行しないのか?
ここまで読んでくれた人なら、もう気づいてると思うけど──
ビットコインがPoW(プルーフ・オブ・ワーク)を採用しているのは、単なる“古い仕組み”だからじゃない。
意図的に、PoWを貫いてる。
もっと言えば、PoWじゃなきゃビットコインじゃない。
これがビットコインのコアな設計思想なんだ。
サトシ・ナカモトの思想:誰にも止められないお金
ビットコインを生んだサトシ・ナカモトは、ホワイトペーパーの中でこう語っている:
「銀行や政府に依存せず、ピア・ツー・ピアで送金できる電子マネーを作りたかった」
つまりビットコインは、「信頼できる第三者」がいなくても動く、
完全に非中央集権な“価値のやりとり”を実現するための仕組みとして作られた。
そのためには、「信頼できる管理者」がいない代わりに、“誰もが信じざるを得ない仕組み”が必要だった。
そこで選ばれたのが、PoWだった。
PoW=「信用ではなく、証明で動く」仕組み
PoWのすごいところは、「誰がやってるか」に関係なく、
「正しい計算をしてるかどうか」だけで信用が成り立つってこと。
- 誰でも参加できる
- 誰が勝っても、正解を出した人が次のブロックを作れる
- 計算結果は全世界が検証できる
つまり、「人を信じる必要がない」=本物の非中央集権なんだ。
PoSは「信頼できる人」が前提になりがち
一方、PoSではどうしても「誰がどれだけ通貨を持っているか」が大きな判断基準になる。
これは裏を返すと、「お金持ちがネットワークの支配力を持ちやすい」仕組みとも言える。
- 多く持っている人がブロックを作りやすい
- 資産を持つ=信頼されているとみなす
- ある程度の管理・調整が必要になる場面もある
PoSはたしかに効率的だけど、本質的に「信頼」に寄りかかる側面がある。
ビットコインの魅力は「変わらないこと」
ビットコインは、
・発行上限:2100万枚(変わらない)
・マイニングの仕組み:PoW(変わらない)
・開発方針:超慎重、むやみにアップデートしない
この「頑固さ」こそが、世界中の投資家・国家・企業がBTCに信頼を寄せる最大の理由。
例えるなら、「金(ゴールド)」と同じ。
・燃やしても消えない
・どこでも通用する価値
・誰にも増やせない希少性
ビットコインは、この「デジタルゴールド」としての地位を、PoWを使い続けることで保っているんだ。
エネルギー問題?それでも変えない理由
たしかに、PoWには「環境に悪い」「電気代がかかる」という批判もある。
でも、それ以上に多くの支持者が「変えない強さ」に価値を感じている。
最近では、再生可能エネルギーを使ったマイニングや、余剰電力の活用など、
環境面の工夫も少しずつ進んできている。
それでもビットコインはPoSには移行しない。
なぜなら、その仕組みを崩した瞬間に「ビットコインの哲学」も壊れるから。
ステーキングは便利。でも“BTCらしくない”
だからこそ、
「ビットコインにもステーキングがあればいいのに」という気持ちはわかるけど、
それを取り入れたらもう、それは“ビットコインじゃない”。
あくまでビットコインは、「変わらない・裏切らない・誰にもコントロールされない通貨」として存在している。
その価値は、「年利何%の報酬がもらえるか」では測れないんだ。
ステーキングしたい人はどうすればいい?(約1,800字)
ビットコインではステーキングができない──
これは変えられない現実。
でも「仮想通貨を持って増やす」という運用にはやっぱり興味あるよね。
ビットコイン以外の仮想通貨(アルトコイン)なら、手軽にステーキングができる。
ここでは、実際にステーキングを始めるためのステップをわかりやすく紹介するよ。
ステーキングのやり方|基本の3ステップ
ステップ①:対応している通貨を選ぶ
まずは、ステーキングに対応した仮想通貨を選ぶ必要がある。
代表的な銘柄はこんな感じ:
通貨名 | 特徴 | 年利の目安 |
---|---|---|
ETH(イーサリアム) | スマートコントラクトの王様 | 3〜5% |
ADA(カルダノ) | 分散型未来志向のプロジェクト | 3〜7% |
SOL(ソラナ) | 高速処理に強い | 5〜8% |
DOT(ポルカドット) | 異なるチェーンをつなぐ技術 | 10%前後 |
迷ったら「ETH(イーサリアム)」から始めるのが無難。
流動性も高いし、実績もある。
ステップ②:ステーキング対応の取引所 or ウォレットに登録
初心者におすすめなのは「国内のステーキング対応取引所」。
たとえば
海外取引所やDeFi系のウォレットもあるけど、最初は操作ミスが怖いので、まずは日本語の取引所から始めるのが安心。
口座開設のやりかたや、おすすめ取引所はこちら
▶ コインチェックの始め方|口座開設から購入までやさしく解説
▶ 初心者におすすめの仮想通貨取引所ランキング|リアルな比較と選び方ガイド
ステップ③:ステーキングを設定して“放置”でOK
通貨を買って口座に預けたら、あとは「ステーキング有効化」のボタンをポチッと押すだけ。
取引所によっては、自動でステーキングが始まるところもある。
特別な知識はほとんど不要で、「ただ持ってるだけで増える」状態にできるよ。
どれくらい増えるの?ステーキングの利回りのリアル
「年利10%」と聞くと、めちゃくちゃお得に聞こえるけど──
注意すべきなのは“価格変動”があるってこと。
たとえば:
- ADAを100万円分ステーキング → 年間5万円分増えた
- でもADAの価格が半分になった → 総資産は75万円に…
つまり、ステーキングは価格変動リスク込みの運用。
年利だけに目を向けると痛い目を見ることもあるから注意しよう。
ステーキングで得られる3つのメリット
- 持ってるだけで増やせる(不労所得ぽい)
- 長期保有が前提なので、ガチャガチャしなくて済む
- インフレ対策にもなりうる(法定通貨よりも成長性あり)
こんな人には向いてる!
- ガチホ派(数年単位で仮想通貨を持つつもりの人)
- 毎日チャートを見るのがしんどい人
- 銀行預金よりも少しリスクを取ってでも増やしたい人
逆に、短期トレードが好きな人や、価格下落に弱い人にはあまり向かないかも。
ビットコインで似たことができる“代替案”
「でもやっぱりBTCで何かしたい!」って人向けに、以下の選択肢もあるよ:
方法 | 内容 | リスク |
---|---|---|
レンディング | BTCを貸し出して利息を得る | 相手の倒産・返還リスク |
DeFi運用 | DEXで流動性提供など | ハッキング・価格変動リスク |
マイニング投資 | 採掘業者に資金提供(クラウド型) | 詐欺・採算割れの可能性 |
→ どれも「自己責任」だけど、リスクと利回りを天秤にかけて選べるのが魅力。
口座開設する方はこちらの記事で詳しく解説しています
▶ コインチェックの始め方|口座開設から購入までやさしく解説
「ビットコインでステーキングできます」は本当?詐欺に注意
「ビットコインもステーキングで増やせます!」
「年利10%!BTCを預けるだけでOK!」
──SNSやYouTube広告なんかで、こんなうたい文句を見たことがあるかもしれない。
でもここまで読んでくれた人なら、もうピンときたはず。
ビットコインには“本来の意味でのステーキング”は存在しない。
じゃあ、これらのサービスって一体何なのか?
結論:「ほとんどがレンディング or 詐欺」です
「BTCステーキング」と書いてあっても、その中身はこうなっていることが多い:
- 実態は“レンディング”(貸して利息を得る仕組み)
- 中には“ポンジスキーム”(自転車操業)も
- 極端な高利回り(年利10〜20%)は、ほぼ詐欺のサイン
特に、「元本保証」「ノーリスクで年利10%以上」などと書かれている場合は要注意。
ビットコインに限らず、金融の世界でそんな“うまい話”はまずない。
レンディングの仕組みはこちらで詳しく解説しています
▶ ビットコインを貸して稼ぐ?レンディングの仕組みとリスクをやさしく解説
なぜ「ステーキング」と言い張るのか?
これはズバリ、“聞こえがいいから”。
- 「レンディング」=なんか難しそう
- 「DeFi」=ハッキングが怖い
- 「ステーキング」=ただ預けるだけで増える、安全そう
だからこそ、実態がレンディングでも、マーケティング的に「ステーキング」と名乗る業者が多い。
しかしその言葉にだまされて、資産を失った人も少なくない。
実際にあった“BTCステーキング詐欺”の例
① 海外の“高利回りステーキング”をうたうサイト(2022年)
- 年利12%保証
- 最低預け入れ額:0.1BTC(当時50万円前後)
- 1ヶ月後、サイトが閉鎖され連絡不能に
② DiscordやLINEで広がった「紹介制サービス」
- 紹介すればするほど報酬アップ(典型的ポンジスキーム)
- 実際には誰も出金できず、運営が雲隠れ
こうした事例は、「仮想通貨に詳しい人」でも騙されているから、初心者は特に注意が必要。
見分け方|怪しいサービスの特徴
チェック項目 | 注意すべき内容 |
---|---|
利回りが高すぎる | 年利8%超は要警戒。現実的な範囲を超えてる。 |
元本保証をうたう | 仮想通貨に“絶対”は存在しない。 |
登録に身分証がいらない | 金融ライセンスを持ってない可能性が高い。 |
公式サイトに実績がない | チーム情報・運用レポートが不明瞭。 |
出金までに手数料や手続きが多い | 「出金できない詐欺」の典型パターン。 |
安全にBTCを預けて増やすなら?
BTCを使って“似たようなこと”をするなら、以下のような実績ある国内取引所のレンディングサービスを使おう:
- Coincheck貸暗号資産サービス(年利:1〜5%)
- GMOコイン 貸仮想通貨(年利:最大3%)
どちらも金融庁登録済みの国内企業なので、最低限の信頼性はある。
ただし、ここでも「貸したBTCがすぐ返ってくる保証」はないから、リスクは理解して使うことが前提。
まとめ:「ビットコインのステーキング」は言葉の罠に注意
- BTCには本来のPoS型ステーキングは存在しない
- 「ステーキング可能」と書かれていても、実態はレンディングや詐欺の可能性あり
- 安全性を重視するなら、金融庁認可のサービスを使うこと
ビットコインはただ“増やす通貨”ではない
ここまで読んでくれて、ありがとう。
この記事では「ビットコインはステーキングできない」って話を中心に解説してきたけど──
最後に、僕が一番伝えたいのはここ。
ビットコインは、ただ「増やすための通貨」じゃない。
それ以上に、“守る通貨”なんだ。
ビットコイン=デジタルゴールド
ビットコインの仕組みを深掘りしていくと、まるで金(ゴールド)みたいだって言われる理由がよく分かる。
- 2100万枚しか存在しない「有限性」
- 政府や中央銀行に操作されない「非中央集権」
- 世界共通で価値がある「グローバル通貨」
この3つって、全部“価値を守るための要素”。
ステーキングで年利〇%というより、
「持ってるだけで価値が守られるかもしれない」っていう希望が、BTCにはある。
ステーキングは「効率」、BTCは「思想」
イーサリアムや他のPoS系コインがステーキングを取り入れてるのは、「効率よく、低コストで、早く動かすため」。
それに対してビットコインは、
「ゆっくりでも、確実に、絶対に裏切らない仕組み」を選んだ。
この違いって、投資として見れば「どっちが得か?」に見えるけど、
本質は、「どっちの価値観に自分が共感できるか?」って話だと思う。
こんな人にはBTCが向いてる
- インフレや円安が怖い
- 銀行に預けてるお金が減ってる気がする
- 長期で資産を“守りたい”と思ってる
- 未来の通貨として、少しでもBTCを持っていたい
そんな人にとって、BTCは「一部を守る場所」になりうる。
BTCは「資産のアンカー」になれる
ステーキングで年利5%を狙うのもアリ。
でもそれは、BTCとはまた別の“動かす資産”の話。
BTCはもっと「動かさない・減らさない・逃がさない」ための資産。
言うなれば、あなたの資産の“アンカー(錨)”になる存在だ。
派手じゃない。
でも沈まない。
まとめ:「BTCは、増えなくても強い」
- ビットコインはPoWを採用しているので、ステーキングのような“報酬を得る仕組み”はない
- それは「欠点」じゃなく、価値を守るためにあえて選ばれている設計
- PoS通貨のような効率や報酬が欲しい人は、別の通貨でステーキングを
- でも、BTCにはBTCにしかない“信頼”と“守りの強さ”がある
僕も最初は、「ステーキングできないなら、ビットコインって不利じゃない?」って思ってた。
でも今は逆で、
「ステーキングしなくても、ここまで信頼されてる通貨ってすごくない?」って感じてる。
ビットコインは、ただ増やすための通貨じゃない。
でも、未来を守る通貨かもしれない──。
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