はじめに|仮想通貨と為替って関係あるの?
「ビットコインの価格が上がってるって聞いて買ったのに、あんまり増えてない…」
「アメリカのニュースでBTC上昇って言ってるのに、日本の取引所では全然動いてない…」
そんな風に思ったこと、ない?
昔の僕も、同じこと感じてた。
でもそれって実は、「為替(ドル円)」の影響だったんだよね。
仮想通貨って、世界共通で「ドル建て」で価格が決まってる。
でも、日本人の僕たちは「円」で買うよね?
だから、ドルと円のレート(ドル円)が変わると、BTCの“見える値段”も変わっちゃうんだ。
これって意外と知られてないけど、初心者がつまづきやすいポイント。
そして逆に、為替をちゃんと理解しておくと「円高・円安」で有利に立ち回ることもできる。
この記事では、そんな仮想通貨と為替(ドル円)の関係を、できるだけやさしく、図解も使いながら解説していくよ。
仮想通貨は「ドルで動いている」ってどういうこと?
まず大前提として知っておいてほしいのは、
ビットコインを含む多くの仮想通貨は「ドル建て」で価格が決まっているってこと。
これはどういう意味かというと、
世界の取引所では「BTC/USD(ビットコインと米ドルの交換レート)」が基準になってるってこと。
たとえば、ビットコインが 1BTC = 100,000ドル のとき、
日本人がその価格を「円」で見ようとすると、ドル円レートをかける必要がある。
仮にその時のドル円が「150円」だったら…
100,000ドル × 150円 = 1500万円
つまり、ビットコインの「日本円価格」は、このドル円レート次第で大きく変わるんだ。
なぜ「ドル」が基準なの?
これは単純に、「米ドルが世界の基軸通貨」だから。
石油や金(ゴールド)と同じように、仮想通貨も世界中で“ドル基準”で取引されてる。
バイナンスやコインベースなどの海外取引所を見ても、基本は「BTC/USD」「ETH/USD」で価格が表示されてるよ。
僕たちは普段、ビットバンクとかコインチェックとか“日本円ベース”の取引所を使ってるけど、
実際には裏で「ドル建て」の価格が反映されてるってわけ。
ドル円が動くと、BTCの“日本円価格”も動く
ここ、初心者の僕が最初につまずいたポイント。
BTCの価格が横ばいでも、ドル円が動くと「日本円でのBTC価格」は変わる。
たとえば…
- ビットコインが 100,000ドル でずっと変わっていなくても、
- ドル円が 150円 → 140円 に円高になると、1500万円 → 1400万円 に下がる
- ドル円が 150円 → 160円 に円安になると、1500万円 → 1600万円 に上がる
つまり、BTC/USD と ドル円の両方を見ないと、「本当の損益」が分からないってこと。
初心者ほど見落としがちな“為替の影響”
仮想通貨は価格変動が激しいから、ついBTCの値動きだけに目がいきがち。
でも実際は、「ドル円レート」の動きのほうが大きく影響する場面もある。
僕も昔、BTCの価格が思ったより伸びてなかった理由がわからなくて、「なんで?」ってずっとモヤモヤしてた。
でもあとで振り返ったら、「あ、あの時円高になってたからか」って気づいたんだよね。
次のステップでは?
ここまでで「仮想通貨=ドル建て」という前提は押さえられたと思う。
じゃあ次は、具体的にドル円の動きがBTC損益にどれだけ影響するのか?
実際の数字やチャートを使って、わかりやすく解説していくね。
【実例あり】ドル円の変動で仮想通貨の損益はこう変わる
仮想通貨の値動きを見てると、たまにこんな経験ない?
「ビットコインは上がってるのに、円換算だとあまり増えてない…?」
「いやむしろ損してる?なんで??」
そう、これってドル円の影響なんだ。
ここでは、ビットコインが同じ価格でも、ドル円の変動によって円ベースの損益がどう変わるか、実例を使ってわかりやすく見ていくよ。
ケース①:BTCはそのまま、ドル円だけ動いたパターン
状況
- BTC価格:100,000ドルで変動なし
- 2つのケースでドル円が変わる
ケース | ドル円レート | 円換算のBTC価格 |
---|---|---|
A | 130円 | 13,000,000円 |
B | 150円 | 15,000,000円 |
この2つを比べると、BTC自体は1円も動いてないのに、200万円の差が出てる。
つまり、為替が動くだけで、損益が上下する可能性があるってこと。
ケース②:BTCが上昇しても、円高で相殺されるパターン
状況
- BTC価格:100,000ドル → 105,000ドル(+5%の上昇)
- ドル円:150円 → 130円(円高)
時点 | BTC/USD | ドル円 | 円換算価格 |
---|---|---|---|
A | 100,000 | 150円 | 15,000,000円 |
B | 105,000 | 130円 | 13,650,000円 |
BTCが上がってるのに、円換算ではむしろ損してるという結果に。
これは僕も過去にやらかしたことがある。
「よし上がった!売ろう!」って思って利確したら、「あれ?なんか少ない?」ってなって後から為替を見て気づいた…。
ケース③:BTCが下落しても、円安でカバーされるパターン
逆に、こんなときもある。
状況
- BTC:105,000ドル → 100,000ドル(▲5%下落)
- ドル円:130円 → 150円(円安)
時点 | BTC/USD | ドル円 | 円換算価格 |
---|---|---|---|
A | 105,000 | 130円 | 13,650,000円 |
B | 100,000 | 150円 | 15,000,000円 |
BTC自体は下がってるのに、日本円ではむしろ資産が増えたように見える。
(ただしこれを本当に“利益”として受け取れるかは、売却時のタイミング次第)
つまり、BTC投資の「真のリスク」は2つある
- ビットコインの価格そのものの変動リスク
- 為替(ドル円)による換算レートの変動リスク
この2つが絡むから、ビットコインの損益を「ちゃんと理解」するには、
BTC/USDとドル円、両方のチャートをセットで見ておく必要があるんだよね。
補足:国内取引所では為替を意識しづらい理由
国内の取引所(bitbankやコインチェックなど)は、最初から円建てでBTC価格が表示されてる。
だから僕たちは、「ドル円レートなんて気にしなくていいんじゃない?」って思いやすい。
でも実際には、裏でUSD建ての価格が参照されていて、ドル円レートも影響してる。
特にBTCが大きく動いた時は、ドル円の変動と合わせてみると「なぜこう動いたか」がスッキリ理解できるよ。
為替レート変動とBTC損益のシミュレーション
ここでは、仮想通貨の価格が一定だった場合に「ドル円レートの変化だけで日本円の損益がどう変わるか」を、具体的な数字でシミュレーションしてみようと思う。
「たった為替が動いただけでこんなに差が出るの?」って驚くと思うよ。
前提条件
- BTC価格:1BTC = 100,000ドル(固定)
- 保有量:0.1BTC(=10,000ドル)
- 変動するのはドル円レートのみ
- 基準はドル円130円
円換算シミュレーション表(0.1BTC)
ドル円レート | 0.1BTCの円換算価値 | 差額(130円基準) |
---|---|---|
100円 | 1,000,000円 | ▲300,000円 |
110円 | 1,100,000円 | ▲200,000円 |
120円 | 1,200,000円 | ▲100,000円 |
130円 | 1,300,000円 | ±0円(基準) |
140円 | 1,400,000円 | +100,000円 |
150円 | 1,500,000円 | +200,000円 |
160円 | 1,600,000円 | +300,000円 |
結果をまとめると…
- BTC価格が全く動かなくても、為替だけで30万円の損益差が出る
- 特に0.1BTC=たった10,000ドル分の保有でもこれだけの差だから、
1BTCだと10倍=最大300万円差
円安は「資産が増える」ように見える
円安(ドル高)になると、日本円換算ではBTCの価格が高く表示される。
例えば、ドル円が110円から150円になった場合、BTC価格が変わらなくても日本円ではかなり増えたように見える。
このため、円安のときにBTCを売ると利益が大きくなる傾向がある。
円高は「資産が目減り」して見える
逆に、円高(ドル安)になると、日本円換算ではBTCの価格が安く見える。
BTC価格が同じでも、「え、なんか資産減った…?」と感じてしまうのはこのため。
特に2022〜2023年にかけて、円高・円安で資産の“見かけ”が変わって焦った人も多かったはず。
シミュレーションを見て思ったこと
個人的にこれをちゃんと理解したのは、実際に利確して税金計算したときだった。
「あれ、利益出てないはずなのに、円換算ではめっちゃ増えてる…?」
っていう状態。
逆に、BTC価格が少し上がったからって調子に乗って売ったら、円高の影響で「思ったより利益少ない」ってこともあった。
ほんと、為替を知らないと仮想通貨投資は損する可能性すらあるって思った瞬間だった。
【さらに深掘り】為替に影響を与える要素とは?
ここまでで、「ビットコインはドル建てで動く」→「ドル円が変わると日本円のBTC価格も変わる」という関係がわかったと思う。
でも、じゃあその「ドル円」って、なにが原因で動いてるの?って気になるよね。
ここでは、為替レートを動かす主な要因を初心者向けにやさしく整理していくよ。
そしてそれが仮想通貨にどう影響するかも、セットで解説するね。
① アメリカの経済指標(CPIや雇用統計)
米ドルが動く一番の要因は、やっぱりアメリカの経済データ。特に重要なのがこれ:
CPI(消費者物価指数)
- 「アメリカの物価が上がってるかどうか」を見る指標
- インフレが強いと、FRB(アメリカの中央銀行)は金利を上げやすくなる
- 金利が上がるとドルが買われてドル高・円安になりやすい
関連記事:
▶ CPIってなに?仮想通貨にどう関係あるのかやさしく解説
雇用統計(NFP)
- アメリカの雇用状況をチェックする指標。景気の良し悪しを測る材料
- 雇用が強いと、インフレ懸念が高まりドル買いにつながる
関連記事:
▶ 雇用統計(NFP)ってなに?仮想通貨にどう関係あるのかやさしく解説
② FOMC(米国の金利政策)
FOMCは「米国の政策金利を決める会議」のこと。
ここで「金利を上げます」と発表されると、市場では…
「ドルが利回り高くなるじゃん → 買っとこう」
→ ドル高・円安が進む
逆に「利下げするかも」となればドル売り・円高になることも。
仮想通貨もこの金利の動きにめちゃくちゃ敏感で、FOMC後にBTCが急落 or 爆上げすることも珍しくない。
関連記事:
▶ FOMC(米国の金利政策)ってなに?仮想通貨にどう関係あるのかやさしく解説
③ 日銀の政策や円の動きも影響する
もちろん、日本側のニュースも為替に影響するよ。
- 日銀がマイナス金利をやめる → 円買いが強くなる → 円高
- 財務省が為替介入(円安止めようとする) → 円高方向に動く可能性あり
2024〜2025年は日銀の動きが注目されてて、仮想通貨界隈でも「為替介入ニュース」が話題になることが増えてきた。
④ 地政学リスク(戦争・大統領選など)
- ウクライナ情勢、中東の紛争、米大統領選など
→ 世界の不安が高まると、「安全資産のドル」が買われやすくなる
特に2025年はアメリカ大統領選が控えていて、為替もBTCも荒れやすい時期。
こういった要因にも、仮想通貨は反応する。
【まとめ】為替に影響するのは「金利・景気・不安」
ざっくり言うと、為替レート(ドル円)を動かす要因は次の3つ:
要因 | 方向性の傾向 | 仮想通貨への影響 |
---|---|---|
アメリカの金利上昇 | ドル高・円安 | BTCはドル建てで強く見える(価格上昇に見える) |
円買いの動き | 円高・ドル安 | BTC円建て価格が下がって見える |
世界的な不安定 | ドル高・円安 or BTC買い | リスクオフでBTCが買われる or 売られる |
仮想通貨が動く「経済イベント」カレンダー(為替と連動)
仮想通貨の価格やドル円の為替レートは、「経済イベントの発表スケジュール」にかなり左右される。
とくにアメリカの指標発表日は、ビットコイン市場も為替も荒れやすい。
「何がいつあるのか」をざっくりでも把握しておくと、チャートの動きに理由を持てるようになるよ。
ここでは、初心者向けに「毎月チェックすべきイベントカレンダー」を紹介していくね。
毎月注目すべき主な経済イベント
イベント名 | 発表日(おおよそ) | 注目ポイント |
---|---|---|
米CPI(消費者物価指数) | 毎月中旬ごろ | インフレ指標、BTCが敏感に反応 |
雇用統計(NFP) | 毎月第1金曜日 | 景気判断の材料。為替とBTC両方に影響 |
FOMC(米金融政策) | 年8回(6週間ごと) | 金利変動の中心イベント |
日銀政策決定会合 | 年8回(FOMCと同時期が多い) | 円高・円安への影響要因 |
FRB議長の発言 | 不定期 | 市場の空気がガラッと変わることも |
【カレンダー】2025年6月の主なイベント
日付 | イベント内容 |
---|---|
6月6日(金) | 雇用統計(NFP)発表 |
6月12日(水) | 米CPI発表 |
6月18日(火) | FOMC(政策金利発表) |
6月20日(木) | 日銀政策決定会合 |
不定期 | FRBパウエル議長の発言ありそう |
なぜカレンダーが重要なのか?
- BTCの価格が「なんでこんなに動いたの!?」って思ったら、大抵これらのイベントが関係してる
- 「値動きの予測」じゃなくて「構えるための準備」ができるのが大事
- 特に前日夜〜当日にポジションを取る人は注意が必要
こんな感じで使ってみて
- 毎月はじめに「今月の経済イベント」をざっとチェック
- 注目イベント前はポジション軽め or 様子見
- 急変動があったら「なんかイベントあった?」と確認
- 「BTCはCPIに強い」「FOMCでは売られがち」など傾向を学ぶ
初心者の僕がやってた失敗
僕も最初は、チャートが動いた理由が分からなくて不安だった。
でもあとから「今日って雇用統計の日だったのか!」って知って、毎回びっくりしてた(笑)
いまは「いつどんなイベントがあるか」を先に把握しておくだけで、だいぶ冷静に値動きを見れるようになったよ。
【リスク注意】仮想通貨は価格だけじゃなく“為替”にも影響される
ここまで読んでくれた人ならもう分かると思うけど、
仮想通貨投資って、「ビットコインの値動きだけ見ててもダメ」なんだよね。
なぜなら、為替(ドル円)の変動でも利益が増えたり減ったりするから。
これって、実際にお金を動かすときになってようやく実感するんだけど…
初心者のうちは本当に見落としやすいポイント。
為替リスクとは?
「為替リスク」って聞くと難しそうだけど、要はこういうこと。
- あなたの資産がドル建てで評価されていて、
- あなたが使うお金(円)に換算するために為替レートが影響する
その結果、「仮想通貨が増えたはずなのに、なぜか利益が少ない…」ってことが起こる。
たとえばこんなケース…
ケース:海外取引所でBTCを買って、日本に送金しようとしたとき
- あなたが海外の取引所(例:バイナンス)で1BTC=100,000ドルのときに買った
- 数ヶ月後、BTCがそのままでもドル円が150円 → 130円(円高)になった
- つまり日本円に換算すると、1500万円 → 1300万円
→ 為替差損だけで200万円の“目減り”が発生してる
国内取引所でも実質同じ
国内の取引所(コインチェックなど)を使ってると「円建てで買ってるから関係ない」と思いがち。
でも実際には、裏で「ドル建て価格×ドル円レート」でBTC価格が動いている。
つまり、為替レートの影響は常に自分の資産にかかっているということ。
長期保有なら“為替の変動”をまともに受ける
長期ガチホしてる人は、特に為替リスクに注意したい。
- ドル高(円安)なら有利になるかもしれないけど
- 円高に触れたとき、「資産が減ったように見える」可能性がある
そしてそれを理解していないと、「え?なんで減ったの?」と不安になって売ってしまう…
つまり正しい判断ができなくなるんだ。
税金計算のときも「円換算」で課税される
仮想通貨を売って得た利益は、「日本円でいくら儲けたか」で課税される。
- たとえドル建てで利益が出てても、円高の影響で円換算だと損してるケースもある
- このズレを放置してると、利益が思ったより少ないのに税金はしっかりかかるという地獄パターンに
ここ、本当に要注意。
関連記事:
▶ 【超初心者向け】仮想通貨の税金・確定申告って何?リアル体験からわかりやすく解説する!
まとめ:為替リスクを理解しないと「隠れ損失」が生まれる
仮想通貨投資でありがちな落とし穴はこれ:
- BTC価格ばかり気にしてる
- 為替の変動を軽視している
- 利確や送金のタイミングで“為替差損”が発生している
仮想通貨=ハイリスクって言われるけど、為替リスクも含めて初めてその言葉の意味がわかる。
【対策編】為替の影響を抑える方法と考え方
為替リスクがあるって言われると「え、怖っ…」って思うかもしれないけど、
ちゃんと理解して対策を取れば、必要以上に怖がることはないよ。
ここでは、仮想通貨投資で為替の影響をうまく乗りこなすための方法と考え方をまとめていくね。
① 利確・出金のタイミングに注意する
仮想通貨を売るタイミング=円に戻すタイミング。
このとき、ドル円がどうなってるかで、最終的な利益が大きく変わる。
- 円安のときに売れば、円換算では利益が大きくなる
- 円高のときに売ると、同じBTC価格でも円で受け取る額が減る
チャートを確認するときは、「BTC/USD」と「ドル円」両方を見るクセをつけよう。
② 長期保有なら“ドル資産”としてBTCを捉える
もしBTCを数年単位でガチホするつもりなら、日本円の価格にこだわりすぎないほうがいい。
むしろ、「ドル資産の一部としてビットコインを持っている」という考え方に変えると楽になる。
- ドル円が上がっても下がっても一喜一憂しない
- 長期的にはドル建て資産を持つことで、円安リスクを分散できる
「資産の一部をドル建てにする」という意味で、BTCを“為替ヘッジ”の手段として使うのもアリ。
③ 定期積立なら為替の影響も“ならす”ことができる
ビットコイン積立をしている人なら、毎月のドル円レートも少しずつ分散されていく。
- 130円のときも買う
- 150円のときも買う
→ 結果的に「平均的なドル円レート」でBTCを買っていくことになり、為替の影響が平準化される。
「ドルコスト平均法」は、価格変動だけでなく為替変動にも有効な考え方なんだ。
関連記事:
▶ 【2025年版】初心者におすすめの仮想通貨取引所ランキング|リアルな比較と選び方ガイド
④ 海外取引所を使うならドル建て口座も検討
バイナンスなど海外取引所を使っている人は、最初からドル建ての感覚で管理したほうがいい。
- USDステーブルコイン(USDTやUSDC)を保有資産として考える
- 利益確定するときは「いつ日本円に戻すか」もプランに入れる
USDTを「一時的な避難先」にしておけば、BTCの変動からも円の変動からもある程度逃げられる。
関連記事:
▶ 【USDT/USDCもわかる】ステーブルコインって何?
⑤ 税金対策で“円換算額”はしっかりメモする
仮想通貨を売ったときの利益は、「売却時の日本円価格」で計算される。
だから、
- 売ったときのBTC価格(ドル建て)と
- その時点のドル円レート
を記録しておけば、税金計算でも安心。
僕はクリプタクトを使って、利確タイミングのドル円もメモってる。
関連記事:
▶ 仮想通貨の税金で詰みかけた僕が「クリプタクト」で救われた話【2025年版】
結局、“知ってるだけで有利になる”
為替って、正直「難しそう」って思いがちだけど、
仮想通貨投資においては「知らないと損する」だけじゃなく、「知ってるだけで勝てる場面もある」ってこと。
「為替を気にしたことなんてなかった」って人も、
この記事を読んだ今日からは、ちょっとチャートの見方が変わってくるはず。
【個人の体験談】BTCを円建てで見て失敗した話
ここからは、僕自身が為替を甘く見てたせいでやらかしたエピソードをひとつ紹介させて。
今でこそ「BTC=ドル建て」「為替の影響ありまくり」って意識してるけど、
昔の僕はほんとに、「円表示のチャートしか見てなかった」んだよね。
僕のやらかし①:BTC上昇に飛び乗って利確→あれ?利益少なくない?
2023年ごろ、ビットコインが4万ドル→4.5万ドルくらいに上がったタイミングがあった。
僕はテンション上がって、「よし!今だ!」って思って利確したんだけど…
結果 → 日本円での利益はめちゃくちゃ少なかった。
理由は単純で、そのときドル円が急に円高に振れてたから。
BTCが上がっても、ドル円が下がってたから、日本円での資産はほぼ横ばいだった。
つまり、「BTC/USDしか見てなかったらOKだったのに、円換算だと全然儲かってなかった」ってやつ。
僕のやらかし②:円建てチャートだけ見てたせいで“本当の動き”が見えてなかった
これは今でもちょっと恥ずかしい話。
bitbankでBTCチャートを見てて、「うわっ!急落してる!売らなきゃ!」って焦って売ったら…
→ 実はBTC/USDは全然下がってなくて、ドル円が一瞬だけ動いてただけだった。
つまり、「為替のゆらぎ」だけで慌てて損切りしちゃったということ。
あとからTradingViewでドル建てチャートを見たら、
「え、これ売る必要なかったじゃん…」ってめちゃくちゃ後悔した。
教訓:日本人は“円建て”に騙されがち
僕らは普段から円で物を買って、円で給料をもらってるから、
つい仮想通貨も「円表示だけ見てれば大丈夫」と思っちゃう。
でも実際には、BTCの本当の動きは「ドル建て」で見ないと分からないんだよね。
為替を軽視すると…
- 利確タイミングをミスる
- 税金計算で大混乱
- 感情に振り回されて損する
ってことが普通に起きる。
だから僕はこう変えた
今はトレードするとき、必ず「BTC/USD」「ドル円」「BTC/JPY」の3つのチャートを見るようにしてる。
とくに海外ニュースを読むときは、ドル建てが基準だから、感覚を「ドル目線」にしておくことが大事だなって思う。
あと、利確したあとも「ドル円レートでどのくらい差が出たか」を記録して、
「あーこのとき円高だったな」「だから利益減ったのか」って振り返るようにしてる。
よくある質問(FAQ)
ここでは、「仮想通貨と為替の関係」について、読者の方からよく聞かれる質問をまとめてみたよ。
初心者のうちにモヤっとしやすいポイントを、できるだけわかりやすく答えていくね。
Q1. 円高になると、ビットコインの価格はどうなりますか?
A. ビットコイン自体の価格(BTC/USD)は変わらなくても、円建てで見ると価格が下がる傾向になります。
たとえばBTCが1BTC = 100,000ドルでも、ドル円が150円→130円になると、
日本円では1500万円 → 1300万円に減って見えるよ。
Q2. BTC/USDとBTC/JPY、どっちのチャートを見ればいいの?
A. 両方見るのが正解!だけど、価格の本質を見るならBTC/USDが基準になる。
- BTC/USD → 世界の本当の価格
- BTC/JPY → 日本円での“見かけの価格”
初心者のうちはBTC/JPYだけ見て判断しがちだけど、
為替レートの影響が含まれていることを意識しておこう。
Q3. 為替レートはどこでチェックできますか?
A. 一番簡単なのは以下の方法:
- Google検索で「ドル円」と入力(リアルタイム表示)
- TradingViewで「USDJPY」を表示
- SBI証券や楽天証券などのFXページでもOK
また、CPIやFOMCなどの指標発表は、「みんかぶFX」や「Investing.com」の経済指標カレンダーが便利。
Q4. 為替と連動する仮想通貨ってありますか?
A. 直接為替と連動して動く仮想通貨は基本的にないけど、「ステーブルコイン(USDT・USDC)」はドルに連動してるよ。
- 1USDT ≒ 1ドル
- つまり、USDTを持っている=“ドル資産を持っている”のと近い
だから、USDTで保有しておけば為替の影響を間接的に受けることがあるってことは覚えておこう。
関連記事:
▶ 【USDT/USDCもわかる】ステーブルコインって何?
Q5. 仮想通貨って外貨投資と同じようなもの?
A. 性質はちょっと違うけど、「為替リスクがある点」ではすごく似てるよ。
外貨建ての米国株やETFと同じで、仮想通貨も「ドルで動いて、日本円に換算して利益を出す」スタイルだから、
外貨投資のリスク管理をそのまま応用できると思ってOK。
まとめ|ビットコイン投資は「為替」もセットで考えよう
ビットコインのチャートだけ見てると、投資はうまくいかない。
仮想通貨の本当の価格は「ドルで決まってる」から、為替(ドル円)を無視してはいけないんだ。
- BTC/USD × ドル円 = あなたが見るBTC価格(JPY)
- BTCが動かなくても、円高・円安で資産は増減する
- 為替を知るだけで、損しにくくなるし、判断ミスも減る
初心者のうちは難しく感じるかもしれないけど、
この記事を読んだあなたなら、もうひとつ上の視点で投資ができるはず。
ぜひこれからは、ビットコインと一緒に「ドル円」もチェックする習慣をつけてみてね!
おわりに|関連リンク・次に読むと理解が深まる記事
- ▶ CPIとは?初心者でもわかる消費者物価指数の意味・仕組み・仮想通貨への影響までやさしく解説 【2025年版】
- ▶ 【初心者向け】雇用統計(NFP)とは?仮想通貨やビットコインに与える影響をやさしく解説【2025年版】
- ▶ 【初心者向け】FOMCってなに?仮想通貨にめちゃ影響ある理由をわかりやすく解説【2025年版】
- ▶ 仮想通貨の税金で詰みかけた僕が「クリプタクト」で救われた話【2025年版】
- ▶ 【ステーブルコイン完全ガイド】USDT・USDCの使い方と将来性
コメント