- はじめに|NFPって聞いたことあるけど、よく分からん…
- 雇用統計(NFP)とは?ざっくり解説
- NFPはなぜ注目される?|経済指標としての意味と価値
- 雇用統計の構成要素と見方|どこをチェックするべき?
- なぜNFPが仮想通貨に影響するのか?仕組みを解説
- NFPと政策金利のつながり|なぜ雇用が利上げに関係あるの?
- 過去のNFP発表とBTCの値動き|もっと詳しい実例をチェック
- NFP当日の立ち回り方|タイプ別トレード戦略まとめ
- NFPとセットで見たい“関連指標”たち
- よくある質問(Q&A)&初心者向けチェックリスト
- NFP前の初心者チェックリスト
- まとめ|NFPは“月イチのトリガー”を読むチャンス
- 関連記事・あわせて読みたい
はじめに|NFPって聞いたことあるけど、よく分からん…
「米雇用統計を受けてビットコインが急落」
「NFP(非農業部門雇用者数)が予想を上回り、ドル高に」
…こんなニュース見かけるけど、正直こう思ってない?
「NFPって何?なんでビットコインに関係あるの?」
「そもそも雇用統計ってアメリカの話でしょ?」
僕も最初そうだった。投資や仮想通貨を始めたばかりの頃は、“雇用”と“仮想通貨”がつながる意味がまったく分からなかった。
でもね、仮想通貨って意外とこういう「経済ニュース」に超敏感。特に雇用統計(NFP)は、毎月1回の超重要イベントなんよ。
この記事では、昔の僕みたいな初心者でも「なるほど、そういうことか!」ってなるように、
- 雇用統計(NFP)ってなに?
- なんで仮想通貨に関係あるの?
- チャートはどう動く?
- 発表前後に注意すべきことは?
までまるっと解説していくよ!
雇用統計(NFP)とは?ざっくり解説
雇用統計(NFP)って聞いてもピンと来ない人がほとんどだと思う。
でもこれは、アメリカ経済の“いま”を映す鏡みたいな指標。
NFP(Non-Farm Payrolls/非農業部門雇用者数)は、農業分野を除いた全米の雇用者数の増減をまとめたもので、
「経済が元気かどうか」をざっくり把握できる指標なんだ。
NFPの正式な発表元は?
- 発表機関:アメリカ労働省(Bureau of Labor Statistics)
- 発表タイミング:毎月第1金曜日(日本時間の21:30)が基本
- ※まれに第2金曜にズレることもあるから、カレンダー要チェック
なんで“非農業”?
農業は天候や季節に左右されやすく、雇用の増減もブレがち。
そのため、経済の実態を見たい時にはノイズになってしまうことも。
だから「非農業」に絞った方が、景気の本当の流れが見えやすくなるってわけ。
NFPはなぜ注目される?|経済指標としての意味と価値
NFPは、「アメリカ経済の強さ」を測るうえで最重要レベルの指標。
雇用が増える=企業が儲かってる=景気がいい、というシンプルな構図で、市場のセンチメントに直結する。
NFPが影響を与えるのは?
- アメリカの政策金利の方向性(利上げ or 利下げ)
- 株価やドル円などの為替市場
- そして、我らがビットコイン(BTC)や仮想通貨市場にも!
つまりNFPは、「金融市場を一気に動かすトリガー」なんだよね。
雇用統計の構成要素と見方|どこをチェックするべき?
実際に雇用統計(NFP)が発表されるときには、複数の項目がセットで出てくる。
その中でも注目されるのはこの3つ:
指標名 | 内容 | 注目ポイント |
---|---|---|
非農業部門雇用者数(NFP) | 雇用者数の増減 | 経済全体の成長度合いをチェック |
失業率 | 労働市場における失業者の割合 | 景気が悪化してるかの判断材料 |
平均時給 | 労働者の賃金上昇率 | インフレ圧力の有無を見る指標 |
特に最近は、平均時給の伸び=インフレ加速=利上げ懸念という流れがあり、NFPと並んで時給データも超注目されてるよ。
なぜNFPが仮想通貨に影響するのか?仕組みを解説
ここが本題!「なんで雇用統計でビットコインが動くの?」って思うよね。
でも実はめちゃくちゃ関係あるんだ。
NFP → 金利見通し → 投資マネーの流れ → 仮想通貨にも影響、という流れ。
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シナリオ①:NFPが強い(雇用増)
- 「働いてる人が増えてる=アメリカ経済は元気そう!」って市場が判断
- すると、FRB(アメリカの中央銀行)は「じゃあ、金利もっと上げてもいいかもね」と考える
- 金利が上がると、お金を借りるコストが高くなるから、企業や個人が投資を控えがちに
- その結果、仮想通貨や株といった“リスクのある資産”が売られやすくなる
つまり、「景気が良すぎる」ってことが、ビットコインにはマイナス材料になることもあるんだよね。
シナリオ②:NFPが弱い(雇用悪化)
- 「人を雇えてない=景気悪くなってきてる?」と市場が反応
- FRBは「このままだとヤバいかも。金利下げて経済を助けよう」って考える
- 金利が下がると、お金を借りやすくなる=投資マネーが流れやすくなる
- その結果、仮想通貨や株などに“お金が戻ってくる”動きが出やすい
簡単に言えば、「景気が悪い=利下げ期待=ビットコインに追い風」って流れになるんよ。
つまり、NFPは“金利の行方”を示すバロメーター。そして、金利は仮想通貨にも超重要なファクター。
NFPと政策金利のつながり|なぜ雇用が利上げに関係あるの?
「雇用が強い → 利上げが近づく」って聞いても、最初は意味がわかりにくいよね。 でもこのロジック、めちゃくちゃ大事だからしっかり押さえておこう。
● 雇用が強い=経済が過熱してるサイン?
NFPが強い=雇用が増えてる=人手不足になりやすい。
ん?なんで雇用が増えてるのに人手不足???って思いましたよね。
NFPが強い=雇用者数がたくさん増えてる状態
つまり、
- 企業がたくさん人を雇ってる
- 求人がどんどん出てる
ということ。
これはつまり、企業が「もっと働き手が必要!」と思っている=景気がいい状態を示しているんだ。
でも、みんなすぐには働いてくれない
どんなに企業が「人手ほしい!」と思っても、人材には限りがある。
特に失業率が低いと、もう働ける人があまり残っていない状態になる。
するとどうなる?
企業同士で人材の取り合いになる
↓
人がなかなか集まらない
↓
人手不足につながる
こうなると企業は、
もっと高い給料を提示して採用しようとする(賃金上昇)
つまり人手不足になると、企業は人材を確保するために「給料を上げる」必要が出てくる。
するとどうなるか?
- 給料アップで、消費が増える(みんなお金を使う)
- モノやサービスの需要が高まる
- 物価が上がりやすくなる(インフレ)
つまり、雇用の強さ→インフレ圧力につながる可能性があるってわけ。
FRB(アメリカの中央銀行)は「インフレを抑えること」も大きな役割だから、
「物価が上がりそう → 利上げしてブレーキかけなきゃ」
という判断をするんだ。
● インフレ=金利アップ=BTCに逆風?
金利が上がると、
- 借金のコストが高くなる(企業も個人も投資を控える)
- 銀行預金の利息が上がる(リスク取らなくてもお金が増える)
結果として、
- 株やビットコインのようなリスク資産が売られやすくなる
つまり、「NFPが強い=利上げの可能性=BTCにとってマイナス」という構図が成り立つんだよね。
● FRBが何を見て金利を決めているか?
FRBは金利を決めるときに「デュアルマンデート(dual mandate)」という2つの目標を見てる:
- 物価の安定(=インフレ率)
- 雇用の最大化
この両方を見ながら、「利上げor利下げ」を判断する。 だから、NFP(雇用)とCPI(インフレ)はセットで超重要というわけ。
NFPだけじゃなく、「同じ週にCPIもある」「FOMC直前に雇用統計が出た」みたいな状況では、相場がピリピリするのも納得だよね。
過去のNFP発表とBTCの値動き|もっと詳しい実例をチェック
雇用統計(NFP)が出た直後、ビットコインがどう反応したのか? 実際の例をいくつか見ていこう。
年別:NFPとBTC価格の反応一覧(2022〜2025)
発表日 | NFP結果 | 平均時給 | BTC反応 | コメント |
---|---|---|---|---|
2022/10/07 | 予想超えの好調 | 上昇(強め) | -4% | 利上げ観測強まりBTC下落 |
2023/04/07 | 予想大幅上振れ | 横ばい | -3% | FRBタカ派姿勢継続観測 |
2023/11/03 | 雇用鈍化・失業率上昇 | 緩やかに上昇 | +5% | 利下げ期待で反発 |
2024/02/02 | NFP強め | 賃金上昇率も高め | 横ばい〜下落 | インフレ警戒感が重しに |
2024/08/02 | 大幅下振れ(悪化) | 時給低下 | +3.5% | 金融緩和期待が支えに |
2025/01/03 | 予想より強い | 上昇(やや加速) | -2.2% | 景気は強いがBTCには重い展開 |
傾向として見えてくること
- NFPが強く、時給も伸びてる → BTCは下がる傾向(利上げ警戒)
- NFPが弱く、失業率が上がる → BTCは上がることも(利下げ期待)
- 中途半端な結果 → 値動きは限定的 or ダラダラ横ばい
こうして過去を振り返ると、
BTCは「数字そのもの」より「市場の解釈」で動く
ってことがわかるよね。
「予想よりどうだったか?」を重視する視点が、本当に大事なんだ。
この次は、発表当日の立ち回り方=具体的な戦略を一緒に整理していこう。
NFP当日の立ち回り方|タイプ別トレード戦略まとめ
NFPは“月イチのイベント”だからこそ、うまく付き合えば武器になる。 ここでは、タイプ別にNFP当日の動き方をまとめてみたよ。
スキャルピング・短期派(1分足〜5分足で攻めたい人)
準備:
- 発表30分前にはチャート・指標サイト・速報X(旧Twitter)を開いておく
- 経済カレンダーで「市場予想」をチェック
立ち回り:
- 発表直後1〜3分は基本ノータッチ(急変動で逆張り焼かれやすい)
- 5分足で方向感が出たら、短期で順張りエントリー(損切りは浅め)
- 高速反発狙いはプロ向け。初心者は「トレンドが見えてから」でも遅くない
ワンポイント:
- 板(オーダーブック)を見るより「ローソク足+ボリューム」のほうが反応が早い
デイトレ・スイング派(数時間〜数日でトレード)
準備:
- 発表前に「大きく外れたらどうなるか」2シナリオを用意しておく
- ポジションは軽めに、もしくは様子見
立ち回り:
- 発表後2〜3時間で、ある程度方向感が落ち着いてくる
- その後の“戻り売り”や“押し目買い”を狙う
- 翌日の動きまで待ってから参戦するのもアリ
ワンポイント:
- 移動平均線やRSIで“行き過ぎ感”を見極めると、いい入りどころが見えてくる
長期ホルダー・積立派
準備:
- 毎月のCPIやNFPの予定をあらかじめ把握(Googleカレンダー登録推奨)
立ち回り:
- NFP直後に急落したら、少額で“買い増しチャンス”と考える
- 長期目線では「ノイズ」と割り切ることも大事
ワンポイント:
- 「大きく下げた日」を積立日にする“逆張り積立”も検討あり
このように、自分の投資スタイルによって“見る時間軸”も“動き方”も違ってくる。
大事なのは、「NFPがあるからといって焦って飛び込まないこと」。 しっかり準備していれば、ノイズではなく“ヒント”になるよ!
次は、NFPと組み合わせてチェックするとさらに読みやすくなる指標たちを紹介していくね。
NFPとセットで見たい“関連指標”たち
NFP単体でも重要だけど、他の指標とセットで見ると、精度がぐんと上がる。 ここでは、特に仮想通貨トレーダーにおすすめの“関連指標”を紹介するよ。
ADP雇用統計(民間版NFP)
- 発表元:ADP社(給与計算代行の大手)
- 発表日:NFPの2日前(水曜日)
ポイント: NFPの“先行指標”として使われる。
- 「ADPが強ければNFPも強いかも?」と予想材料になる
- ただし、ズレることも多いので過信は禁物
ISM製造業景気指数(雇用項目あり)
- 発表元:ISM協会
- 発表日:毎月第1営業日
ポイント:
- 景気の先行きを見る指標。中の“雇用項目”にも注目
- NFPと組み合わせると、「雇用がどう動いてるか」がより立体的に見える
Challenger社 人員削減レポート
- 発表元:Challenger, Gray & Christmas
- 発表日:NFPの前日が多い
ポイント:
- 米企業の“レイオフ(解雇)”のデータ
- 解雇数が急増=雇用悪化の兆しとしてNFPに先行することも
平均時給や労働参加率にも注目
- NFPの“セット項目”だけど、これ単体でも市場を動かす材料に
- 特に平均時給が強いとインフレ警戒→BTCにはネガティブになりがち
このように、NFP前後には他の指標も合わせてチェックしておくと、相場を一歩深く読めるようになる。
この次は、初心者がよく抱える疑問や“やりがちミス”のQ&Aをもっと増やしていくよ。
よくある質問(Q&A)&初心者向けチェックリスト
初心者の人がNFPに触れたときによく感じる「素朴な疑問」と「ありがちなミス」。 ここで一気に解消しておこう!
Q1:NFPって仮想通貨に関係あるの?
→ めっちゃある。金利が変わるきっかけになるから、BTCにも影響。
Q2:一番注目すべき数字は?
→ NFPの数値+平均時給。特に“インフレ圧力”に注目。
Q3:初心者はいつ動けばいい?
→ 発表直後は慣れてないと危険。落ち着いてからでOK。
Q4:ADP雇用統計ってNFPの予想に使えるの?
→ ある程度参考にはなるけど、ズレることも多いから要注意。
Q5:NFPが予想より良いのにBTCが上がった!なぜ?
→ 「すでに織り込み済み」「背景の解釈が予想と違った」などのケースも。
NFP前の初心者チェックリスト
- 経済カレンダーで「NFP発表日」を確認(Investing.comなど)
- 予想数値・コンセンサスを前日にチェック
- 発表30分前にはチャート&情報サイトを開いておく
- 最初の1〜3分はエントリーを控える(急変動ゾーン)
- 結果が出たら「予想との差」を見て判断
- SNS速報は参考程度、最終的には公式発表をチェック
- トレードしない判断も“立派な戦略”!
このチェックリスト通りに動くだけでも、NFPに振り回される確率はグッと減るよ。
では最後に、このNFP記事のまとめをして、締めくくろう。
まとめ|NFPは“月イチのトリガー”を読むチャンス
雇用統計(NFP)は、仮想通貨市場にとっても“見逃せないイベント”。 単なる雇用のデータじゃなくて、
- 景気の強さ
- インフレの兆候
- 金利の方向性
…といった、相場の根っこを動かす要素が詰まっているんだ。
特にビットコインは「金利に敏感なリスク資産」だから、NFPがきっかけで価格が大きく動くことも多い。
- 景気良すぎ → 利上げ警戒 → BTCにマイナス
- 景気悪化 → 利下げ期待 → BTCにプラス
…というように、経済全体の空気を読むうえでNFPはまさに“月イチのトリガー”なんだよね。
数字だけじゃなく、
- 市場の予想とのズレ
- 金利やCPIとの関係
- FRBのスタンスとの整合性
…まで見られるようになると、ニュースをただ眺めるだけじゃなく「読み解ける」ようになってくる。
焦らず、慣れながら、NFPを“相場を読む武器”にしていこう!
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